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第34話 新タナ兆シ 
おはこんにちヴぁんにゃあああああああ!!!!!
リリボンです。

小説のほうではご無沙汰しておりますっ!
やっと出来上がりましたので更新でーーーーす!
テスト期間は終わりました。出来はまぁまぁです。

無駄にテンション高くしてることについては触れないでください。


今回は、前回の続きから。
進めていくうちになんとまぁ登場人物の多いことやら・・・・。
さてはて、姫が本格的に活動開始。そして、プラシナは燐へと変貌。
この先、何が待ち受けるのか。
楽しみに待っててねw


独り言「タイトル思いつかなくて苦戦したけど・・・、これでいいのだろうか・・・・・。不安だぁ・・・・・・」
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その頃の守護者たちは、洞窟から離れた湖の近くで柘榴の怪我の手当の仕上げをしていた。

石榴「・・・っ」
水月「・・・我慢、大事」

サクヤに撃たれてしまった弾がまだ取り出せない状況だ。
この弾は普通の弾丸ではなく、魔法でできている。取り出さない限り普通の人間なら徐々に体力を削られ死に至る。
手当をされているのを見守っていた千歳は骸都がいないことに気が付き、柘榴に尋ねる。

千歳「そういえば、骸都はどこ行ったんだ?」
石榴「・・・っ、骸都なら玄武を見に行った。胸騒ぎがするっていててて」
水月「我慢して・・・もうちょっとで取り出せるから・・・」

特殊な弾丸を取り除くことができた最中、突如巨大な地震が来たのかと思ってしまうほど大地が揺れ始めた。
しかし、この地震は普通の地震とは違う妙な気配を放っていた。

千歳「なんだ?地震?」
石榴「・・・違う。この気配は・・・」

石榴が気配に気づいた時、彼女達に気づかれないように奥から翠がやってきた。
そして、自身が勤めている学校の方へ目をやり小さく言葉を呟く。

翠「・・・やはり、逆らえない・・・か・・・」

言い終わると同時に、また来た道へと戻り何処かに消えていってしまった。



**



テレリ「なぜ・・・?なぜ、プラシナさんが燐姫に・・・」

テレリは驚きを隠せない。目の前で目にした光景を信じることができない。それはまさしく、リリボンであろう人物の胸の中で眠っている女性が別人になっていることだった。

リリボン?「プラシナこそ、私の妹・・・。私が蝶姫であるように・・・」

その言葉を聞いてもテレリは信じることができない。何千年と生きてきた吸血鬼は姫の最後を知っている。

テレリ「・・・・・・だって、貴女方はあの時・・・!」
リリボン?「死んだ、と?ラミア、お前は知らないだろう。私は今回で5回目だ」

「5回」という回数の意味がテレリには分かっていた。
そうであれば、今までの言動にも納得がいくからである。

リリボン?「・・・お前には分からない・・・。私とこの子の悲しみなんて・・・」

とても悲しそうに言う姫はどこにでもいる普通の人間の少女に見える。
それでもやはり闇に身を染めた姫であることに変わりはない。何かを企んでいることは明らかだ。
テレリは弓を構え、矢を射つ体勢に戻す。

テレリ「・・・貴女にどのような事情があろうと、貴女がこれから起こそうとしていることについては放っておけません。覚悟してください」
リリボン?「私を倒すつもり?」

その言葉に引っ掛かり警戒体勢が崩れた。

テレリ「・・・何が言いたいのです」
リリボン?「私が死ねば、この肉体も死ぬ。つまり、お前らの家族が一人死ぬことになる。それでもいいのなら、倒せばいい・・・とは言っても何をしても死ねぬがな」
テレリ「リリボンさんを人質にするつもりですか!?」
リリボン?「人質ではない。これは彼女が自ら決めたこと・・・私は彼女を助けたつもりだ。全てを諦めていたからな・・・」

今一度、吸血鬼はリリボンであった頃の姿を思い返す。
大人しく滅多に笑うこともない、いつも独りでいた彼女。
彼女が何を考え過ごしていたのかなど、誰にも分からない。しかし、彼女が私事で人を憎むなんてことは到底考えられなかった。

そんな時、屋上に続く扉が勢いよく開いた。開けた張本人はシェスリナだった。

シェスリナ「りりぽんはそんな子じゃないわ!!」

事情も状況も何も知らない彼女がここに来てしまったことは自分の責任だと吸血鬼は感じた。シェスリナがきたということは彼女を追いかけてじきに残りのメンバーもここにやって来ることは明白だった。

テレリ「シェスリナさん!?駄目です、ここに来ては!」
シェスリナ「・・・ってりりぽん?wなにまだ芝居してんのよーwここ屋上よ?w」
テレリ「・・・・・・w」

まだ文化祭モードのままのようでボケてしまっている様子。テレリも思わず苦笑いしている。

リリボン「・・・あれ?来たの?ママ。遅かったね、燐と一緒に待ってたのに」
シェスリナ「へ?w燐って誰?というかりりぽんの膝で寝てるのも誰???w」

燐という言葉を聞いてもまだお祭り気分が頭から離れない様子。姫は膝で寝かせていた燐を自分の後ろへ避難させる。その時の彼女の眼差しはまるで宝物を大事にするかのように曇り1つもないくらいに純粋だった。
そんな中、ルインティアたちがやっとのことでここに辿り着いた。

ルインティア「リナさん!速すぎま・・・、す・・・?」
クルセィ「ぜぇ・・・ぜぇ・・・。やっと追いついた・・・って、ルイくん?どうした?」
バラージュ「あっ!りりぽん!かわゆす!こんなところにいたんだね、おじさんと一緒に踊らないかい?」

ルインティアはじっとリリボンを見たまま棒立ち状態。
そして嫌な汗をかき、息を呑み込んでいる。
こんな時でも相変わらずなのはバラージュのみだ。
リリボンへ近づきながら一緒にどう?という風に手を差しのべる。しかし

ルインティア「はぐさん!行ってはダメですっ!」
バラージュ「へ?」
リリボン?「近寄るな」

グサッ・・・。まるで尖ったものが何かに突き刺さったような音が屋上に響いた。
よく見ると、バラージュの腹に白い棘のようなものが背中から突き出ていた。棘には血が付いている。

バラージュ「・・・・・ぐぁっ・・・?」
ルインティア「はぐさんっ!!」

よく見ると姫の爪が鋭く伸びており爪には誰かの血がべったりと付いていた。そしてその血をペロっと舐める。ゆっくりと爪は元の形に戻っていく。

リリボン?「魔術師はやはり厄介だ。すぐに私の魔力を感じ取って危険だとわかってしまうのだから」

その言葉を聞いて、ルインティアは険しい顔つきになる。そして、辺りに漂っている魔力を感じ取っていた。

ルインティア「・・・貴女からは巨大な闇の魔力しか、感じられません。それに、2つの気配を感じます」


リリボンであろう女性はルインティアを見つめたまま黙っている。黙っている間、何度か燐を気にしているためか後ろに目をやったりしていた。

ルインティア「1つは間違いなく、リリボンさんでしょう。そしてもう1つは貴女のものです・・・」

リリボン?「・・・ふふ・・・」
ルインティア「正体を現せっ!」

ルインティアはアイススピアを詠唱破棄で素早く頭上に召喚し、リリボンへ向かって放った。
連続で5本放ったため、辺りには冷気がこもっていた。
その冷気を掻き消すように、闇のオーラが広がっていく。オーラが完全に消えた後、さっきまでそこにいたはずのリリボンの姿はなく代わりにとても美しい真っ黒に身を染めた女性が立っていた。彼女こそ全ての元凶、蝶姫である。


蝶姫「しょうがない子ね・・・。私のことが見たいだなんて・・・ふふ・・・」
シェスリナ「あれ、りりぽんはどこ行ったの?この子誰?え?あれ?w」

シェスリナはまだ目が覚めないのか、目の前で起こったことが信じられず何が何なのか分からないでいた。
リリボンが蝶姫へと姿を変えた瞬間、倒れていたバラージュがスッと起き上がった。


バラージュ「!!りりぽんが綺麗なお姉さんにっ!!!!」

ゴン!

殴ったのはもちろんテレリである。殴られたバラージュは床に埋もれていた。
こんな時でも、「りりぽんかわゆす」と言っている彼に対してテレリも他の者も呆れ顔だった。


テレリ「いい加減に目を覚ましてください!あれはリリボンさんではありません!」
クルセィ「じゃああれは一体誰なんだ・・・・!」

皆状況を把握できずに混乱している。この中で一番冷静でいるのは吸血鬼であるテレリだけだ。

テレリ「・・・・・蝶姫です。1500年前に死んだはずの・・・」







**

学校から離れたところにあるビルの屋上。
ここで、人間達に見つからないようにひっそりと隠れている者たちがいる。
一人は北生聖学園の屋上へ目をやり喜んでいるのに対し、一人は同じ方向を向いたまま沈黙していた。

「キャハハ!綺麗だねぇ綺麗だねぇ!キャハハハ」

ピンク髪に腰まで伸ばしたゆるく後ろで結んだ三つ編みが可愛らしい少女。顔は前髪で隠れているためよく見えない。

「・・・・・・・・・」

銀髪のポニーテールに綺麗なナルシサスブルーの瞳を持つ女性はずっと黙っている。

「ちょっとセト~アンタも喜んだらー?」

『セト』と呼ばれる女性は、そう言われようとも口を開けようとはしなかったが、

「・・・・・・・燐様、起きた・・・?」

しばらくしてそう口にした。
「燐様」が目覚めたのかどうかを聞いている。

「アタシに聞かなくてもアンタなら分かるでしょ?」

また黙り込む。しばらく向こうを見た後、口元が微かに笑った。

「・・・・そうだね・・・」

一方、ここは闇霧山の反対側にある森の奥深く。
辺りには木々が生い茂っている。
ここでもひっそりと隠れながら、北生聖学園の方向を見ている。

「・・・派手にやるなぁ・・・ちよのやつ」

真っ黒な服に真っ黒な髪。瞳は猫目で金色に光っている。

「蝶様嬉しそうだね・・・。助けにいく?」

大人しくあまり感情を表に出さない綺麗なブロンドの髪でツインテールをし、ライトブルーの瞳が特徴の女性。彼女の肩には小さい黒い子猫が寄り添っている。


「いや、まだハエェから様子見だ」
「蝶様大丈夫かな」

会話の最中、真っ黒な女性の手には1匹の蜘蛛が止まっていた。

「側近様方はしっかり守り通すだろうよ。俺らはここで見守っておこうぜ。アイツの楽しみを邪魔しちゃいけねぇからな」

不敵な笑みを浮かべる女性。まるで、不安定になっているこの世界を見て楽しんでいるような笑みだ。
もう一人の女性は、黒猫を撫でながら遠くで強い禍々しく歪んでいる空の向こうをじっと眺めていた。






クルセィ「それ・・・ほんとうか・・・?」
テレリ「・・・っ」

テレリの言葉を聞いて信じられないシェスリナ達。
目の前にいる人物は1500年前に亡くなったはずの姫であるという事実に驚きを隠せないのであった。

蝶姫「さすが吸血鬼ね。ただ、気づくのが遅かったかな?どちらにせよ手遅れであることに変わりはないけれど」
テレリ「あなたですね・・・私の記憶を消したのは・・・・」
蝶姫「正確にはサクヤに頼んで消してもらった。覚えてもらっていては困るのでね」

テレリは弓を構え矢を放つ。矢は飛んでいく中赤い炎に包まれキラキラと光り出す。そしてそのまま姫に向かって行く。
だが、姫はそれを片手を前に差し伸べたかと思うと手のひらで粉々に砕け散ってしまった。

テレリ「・・・!」
蝶姫「・・・なるほど・・・。こういうことかしら」

姫は手に何も持っていないのにも関わらず弓を構える体勢になる。すると、そこに闇で出来たような黒い弓矢が現れる。そしてそのまま先ほどの何倍もある大きさの矢を作り出しテレリに向かって放ったのだ。

テレリ「・・・な・・・」

テレリはあまりの出来事に混乱し、矢がこちらに飛んでくると分かっていながらも一歩も動けずにいた。
そんな時、「危ないっ!」と叫びながら動けないテレリを抱きかかえ庇うように横へ転倒。庇った際にシェスリナの腕には小さな掠り傷ができそこから血が滴っていた。

テレリ「・・・!シェスリナさん!」
シェスリナ「大丈夫よ。こんなのただの掠り傷だから」

笑顔で「大丈夫」だというシェスリナだったが表情が優れずにいた。それが逆にテレリを余計に心配させてしまった。

テレリはシェスリナを思うと同時に先程起こった出来事について、理解ができなかった。自分の技をまるで跳ね返されたように相手が自分の技を繰り出してきたからである。
納得がいかない顔をしているテレリに姫は先程行った行動について語り始めた。

蝶姫「・・・聞いたことがないのか?私の能力について」
テレリ「な、なにを・・・」
蝶姫「皆、口を揃えて言っていたことがある。“能力を姫の前で晒してはならない”と」

クルセィもルインティアも姫の言葉を理解するのに数秒かかった。


『能力を晒してはならない』


その意味をやっと理解できた頃、もう全てが手遅れに近かった。


つづく......

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