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第60話 現在ト過去 
おはこんにちヴぁんにゃー

更新が・・・・・できていまいじゃないかっ!!!w


と、いうわけで一度に2つUP!!
60話か・・・長いな・・・・w

この60話から、第2章の新しい時代の物語に突入ですっ
あ、もしかしたら今回長いかもです。ご了承くださいませー


ミスあったら教えてね・・・・ボソ


さぁ!





・・・・・・61話書くか・・・・・。。
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王妃に本当に頼まれたことは、この城の地下にある“あるモノ”を押さえつけてほしいということだった。

だが、私は王妃様が自分の娘1人を封魔塔に幽閉しようとしていることが許せなかった。
誰からも愛してもらえないなんて、悲しすぎるから・・・

それに、私は視えてしまった。
これから起こることがどれ程恐ろしいかということを

私は何度も説得した。けれど、王妃は何も聞いてはくれなかった。自分で決めたことですなんて・・・
本当にこの方がこの国を統べる王妃だとは到底思えなかった・・・




私は頼まれた地下に行った。
王妃の頼みなど聞きたくなくなったのだが、この城の地下にあるものがどうしても気になったからだ

長い長い階段を降りた先には



「・・・・これは・・・まさか・・・」

母が昔封印したはずの姫2人の亡骸があの時のままここに残っていたのだ。

「ここは、あの時の森の地下だというの・・・?!」

驚きを隠せなかった。
何百年も前に封印したものがここに・・・変わらず残っているのが


あの蝶の住んでいた城だなんて・・・

2人の亡骸は朽ちることもなく、お互い抱き合うように眠っている。
いや、亡骸そのものが魂に近い状態で封印されていたのだろう。
母の力は強大だということか・・・

しかし、魔法というものはやはり限界がある。母がいなくなってしまった今、私が代わりに封印を維持しなければならない。母の魔法の上から上書きをするような形で封印を強化した。



姫達の“魂”の封印を強化した後、王妃の使いが知らせにきた。
内容はこれからも何度か封印をお願いするというものであった。

娘のことについて私に見せてきたのは単に「誰かに見てもらいたかった」という理由だけであった。結局、双子の妹君の燐様は封魔塔へ幽閉されることとなった・・・。

数十年が経ち、姫様はすっかり大きくなっていた。
無邪気で好奇心旺盛。まるで甘えん坊な猫のように純粋な人に育っていた。
蝶様は生活に恵まれ、何も困ることもなく成長しているが、燐様は・・・


何度か城を訪れて仕事をこなした後、私は姫様“達”の様子を見に行っていた。
その度に私は姫様と親しくなっていった。

「ねぇ、サフィラー。お母様って何してるのか知ってる?」
「はい、存じておりますよ。この国を平和にしようと日々努力していらっしゃいます」

そう質問に答えた瞬間、寂しそうな顔をなさった。
どうしたというのだろう。理由を聞こうと思ったが、本人のほうから話してくれた。

「・・・全然、ちよと遊んでくれないの・・・。いつも“忙しいから後で”って・・・」

あの王妃・・・。蝶様のこともどうでもいいと思っているのか・・・っ

・・・・・・寂しがっている顔、見たくない。

「でしたら、私と遊びましょうか」

「・・・!いいの?」

「はい、構いませんよ」
「ありがとサフィラ!!」


姫様の笑顔は見ているこちらまで笑顔になれる。嬉しそうで何より・・・・

偶然にも姫様達の名は「蝶」と「燐」・・・。いや、偶然ではなく必然なのかもしれない。

燐様にもしばしば顔を出すことがある。だが、王妃の犬同然の警備兵が辺りをうろついているために中々近づくことができない。
王妃には姫様達と顔を会わせているのは秘密にしているからだ。
バレてしまったら燐様がもっと酷い目に会いそうで・・・・

今日は何の問題もなく燐様に会うことができた。

鍵がかかっているドアの向こうへワープし、中に入る。すると目の前には頑丈な何重にも厳重に術を施した牢。その中に1人の幼い少女が座り込んで寂しそうに俯いている姿が目に映る。

私が来たのを察知すると、いつも

「・・・サフィラ?」

と弱々しい声で私の名を呼ぶ。
燐様は蝶様と違って、危険を察知したり式神を使役していたりする。その上、いつもここへ遊びに来る蝶様のことを実の姉だと知っている。不思議で神秘的な雰囲気を漂わせるお方だ。
体のあちこちに痛々しい痣が見え隠れしている。見ているこちらまで痛々しく思えてくる・・・・

「今日も、来てくれたんだね」
「ひとりぼっちの貴女のことが気がかりで・・・」

そう話していると牢の中の小さな窓から黒いカラスが翼をはためかせていた。
それに気づいた燐様は小さな窓の方へ幼い足でゆっくりと歩み寄る

「・・・大丈夫。もう、慣れたから」
「しかしっ!」
「あまり大きな声出しちゃダメ。気づかれちゃう」
「申し訳ありません・・・」

カラスの頭を優しく撫でている燐様。
このカラスはこの方の式神に違いない。普通のカラスとは何かが違うように思える。


「もうすぐ、訪れる」


撫でながら、燐様は急に話を変え始めた。
一瞬何の事なのか分からなかったが、言っている意味がすぐに分かった。

「貴女がその眼で視たものが現実になる。どれだけ足掻いても・・・」

この方はもう既に、悟っていらっしゃる。
この方に眠っている“力”も目覚めつつあるのだろうか・・・

「もし、お姉ちゃんが困ってるようなことがあったら助けてあげてほしいの。お願い・・・」
「・・・承知の上です」







一方その頃。
アビスとエコーはかつて森に囲まれていた城よりも少し程遠い場所にある小さな洞窟の中にいた。
火を起こし、暖まっているところのようだ。

「・・・ちよの気配は確かにするんだが、正確な位置が分からねぇな・・・」
「でも近くにいることは確かだから」


エコーはアビスのことが心配で心配でたまらなかった。
エコーも思っていることは一緒だったからだ。

「・・・今日も見張ってくる。エコーは先に寝てていいからな」

そう言って1人夜の薄暗い森の中に消えていった。










深夜1時。
幼い姫君は消灯時間が過ぎているというのに眠れないでいた。



(今日は時間なくて燐ちゃんのところに遊びにいけなかったなぁ・・・。きっと心配してる・・・明日は行かなきゃ)

(そういえば、お母様はまだ仕事中なのかな?今日もお母様とお話しできなかった・・・。
たまには、一緒に遊んでほしいのに・・・。)

そう思っていると、静かにドアが開く音がした。
王妃が娘の様子を見に来たのだ。

「・・・お母様」
「あら、まだ寝てなかったの?ダメでしょ、ちゃんと寝なきゃ」
「ねぇ、明日一緒に遊んでくれる?」
「・・・もちろんよ。お母さんと一緒に遊びましょうね」

返事を聞いてとてもうれしそうな笑顔を見せる。その笑顔を見て王妃は少し戸惑っているように感じる。
その時、使用人が静かにやってきて王妃を呼びに来たようだ。

「わかったわ。すぐ行く」
「・・・またお仕事?」
「ええ、どうしても・・・ね・・・?」

娘にもう寝るように言い付け部屋から出ていこうとする王妃に

「明日、絶対よ。約束だから」

返事は「・・・えぇ」だった。
そして姫はゆっくり眠りについた。







「異常なし・・・か」

見張りをしていたアビスは異常も何もないことを確認するとエコーがいる洞窟へ戻ろうとする。


(・・・・・・見つけた)


戻ろうとした瞬間、風もないのに木々がガサガサと音を立て始める。
その音に気づき立ち止まって後ろを振り向く。
すると、木々に紛れて上から1人の見知らぬ女性が降りてきた。

その女性を見てアビスは冷静に訊ねた

「てめぇ・・・、誰だ?」

「・・・やっと見つけたわ」

その女性はアビスを見るなりこう言った。


「―――裏切り者」


つづく.....

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COMMENT LIST

第59話 悲劇ノ再来 
これにて、第2章1万年前編終了でございます。
次回からは第2章1500年前へと突入いたしますっ

いちいち話が長くてごめんなさい(´・ω・`)
まだまだ続くから、最後までお付き合いよろしくお願いしますね!!






蝶様と燐様が亡くなってから何年経ったのだろう。
サフィラはあれから成長し、今では大人っぽくなっているのだけれどまだ「少女」って感じがする。
甘えん坊で、なるべく自分で決めたことは最後までやり通す明るく優しい・・・まるで天使のような子になった。
私の小さい頃そっくり・・・。


「お母さん、薬草摘んできたよ」
「ありがとう。さぁ、晩御飯の支度にしましょうか」
「うん」

私もこの子も“人”ではないから、人間のように1年経って1つ歳をとるなんてことはない。
寿命が人よりははるかに長いだけ。

私は最初から魔女の子供として産まれたわけではなく、小さな村で“人間”として産まれてきた。
だから、サフィラのほうが魔力は高いはず。
私が魔女になったのは、嫌なものを全部壊したかったから・・・。たったそれだけのくだらない理由で何人の命を奪ってきたのかなんて・・・、もう数えきれない。
自分の故郷をも潰し、強い力を欲したあの時の私はきっと愚かで情けなく映っていたんでしょうね・・・


この子には私と同じような人生なんて歩んでほしくない・・・。
自分が信じた道を、歩んでいってほしいから。




それから何年か、私とサフィラは幸せな時を過ごしていった。
自分が魔女だということを忘れてしまうくらいに、小さい頃に戻ったような感覚を味わっていた。






・・・・・・・けれど。
やはり、魔女の病には勝てなかった。
魔女は寿命が人より遥かに長いだけ。人間と同じように病にかかったり亡くなることもある。

魔女の病気は人間のものとは少し違うが、あいにく・・・私が患った病は命に関わるものだった。

体内の中の魔力が消滅しかけていたことで、私の身体は急激に衰退していった。
そのせいで、娘に迷惑をかけてしまった。



「ごめんなさいね・・・・。お母さん、頑張って治すからね・・・・」


そう、娘に毎日毎日言い聞かせていたが・・・・・


魔女でも月日には勝てなかった。
容体が悪化し、寝たきりになってしまってもう10年・・・。

もう体が動かない・・・。私はまだ、目的もこの子の面倒も見切れてなどいないというのに・・・・

「お母さん!しっかりして!!」

泣きながら私を心配してくれるサフィラの声も・・・、もう微かにしか聞こえなくなってきた。

私の命は・・・・・ここまでのようね・・・。
せめて・・・・・・・、この子に私の・・・・・・魔力を・・・・・




「サ・・・、フィラ・・・・。これ・・・を・・・」
「!?これは・・・?」
「・・・・私の、魔眼から・・・。魔力を結晶状に、したものよ・・・」




その魔眼は・・・私が生まれ持っていたもの・・・。
過去、未来・・・現在・・・・・全て見えてしまう、その力をこの子に預けてしまうのは本望ではなかった。
けれど、私の目的をこの子に・・・託したかった・・・・。そんな気持ちがまだ残っていたからなのかもしれないわね・・・。

それに、視えてしまったから・・・・。


(未来のあなたを・・・・)



「おね・・・が、い・・・。あの・・・人を・・・姫、を・・・・」

貴女なら、きっと・・・

「・・・・たす・・・、け・・・・・・・」







「・・・・・・・・・お母さん?」
「あい・・・し・・・て・・・・r・・・・」



レヴィの頬には最後の涙の一滴が、伝っていった―――。







母が死んで私は一人ぼっちになってしまった。
死に際、最後に口に必死になって伝えようとしていたこと・・・・今なら分かる。

この魔眼が全部、教えてくれたから・・・・。




私は母が残したすべての魔道書を片っ端から読んだ。
少しずつ研究していくうちに次第に魔法を扱えるようになった。


そして、私も母と同じように“魔女”になった。
すべての“魔女”をまとめるカナリアの元に行き、魔女の巣を統べる四天王の一人になるまでに至った。

カナリア様は私の能力が魔眼によってもたらされるものだとは気付いていない。
それは他の魔女も同然だった。
あまり魔眼を見せたくなかったから、右目に眼帯を付け魔女が持つべきものとされている水晶玉を持ち歩くようになった。
いつしか私は“占い師”と言われるようになっていた。


外出許可をもらい、母と住んでいた家に帰ることもあった。
その家で、占いの館のようなものを始めた。
当たると評判になるにつれ、人々は私を訪ねてくるようになった。



ある日、どこかの城の者が私を訪ねにきた。
王妃が助けを欲しているから来てほしいと言われた。

私も王妃様に一度お会いしたいと申し入れを受け入れ城に向かった。


「ようこそ、お待ちしておりました。サフィラ殿」
「お目にかかり光栄でございます、マリア王妃」
「あなたに見ていただきたい事があり、お呼びいたしました」

見てほしいことが気になり、早速部屋へ案内してもらった。
部屋の中に入って目にしたのは二人の赤ん坊・・・。
いや、双子の赤ん坊と言えばいいのか。

「お子さんですか?」
「はい。しかし・・・・」

王妃様は片方の赤ん坊を睨みつけていると同時に震えていた。

「あの子を見てください・・・」

もう、見なくてもここに近づいているうちに分かっていた。
片割れの赤ん坊の身体から禍々しい黒いオーラが漂っていたことに。


「私、あの子を育てるのが嫌でして・・・。こんな禍々しいオーラ、近づくだけで震えが止まりませんもの」
「しかし、王妃様。その子たちは貴女の娘さんです。最後まで責任を持って育ててあげなくてはなりません」
「私では到底、この子を育てることなどできるわけがありません。邪悪なものに触れたくはないのです」

・・・・この王妃様は自分の子供たちをなんだと思っているのか、化け物を見るような目で片割れのほうを見ているのに私は納得いかなかった。
だから、なんども説得した。けれど・・・・

「私は何と言われようとこの子を幽閉し、いつか処分するつもりです」


これが、悲劇の始まりだなんてこの時誰が思っただろう。
私には視えていた・・・・。この子を幽閉したらどうなるのか・・・なんてことは・・・・



つづく.....

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