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第88話 共有 
リリボンが別人になっちゃった後の話。

プラシナはどう思い生きて行くのか。今回もリリボンとプラシナの生活風景。
一緒に暮らすことになる話。
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プラシナは琴神音家から逃げるのを諦め、リリボンの寝室のベッドに彼女と一緒に座っていた。

表情が曇っているプラシナを優しく包み込むようにリリボンが抱き締めていた

「・・・怖がらせてごめんね」

優しく呟くリリボン。
プラシナは怖いと思って逃げようとしたことを謝りたいと思っていた
リリボンはプラシナが知りたがっていた情報を教える

「・・・貴女が思ってる通り、私はリリボンとは違う。別にこの子をどうにかしようとは思ってない。ただ、あることをするためにこの子の体を使わなければならないの」
「・・・じゃあ、あなたが目的を果たしたら・・・リリは戻ってくるの・・・?」

その質問にリリボンは目を閉じ、プラシナの頭を優しく撫でる

「・・・リリボンは深い眠りについた。ぷらにゃんも知ってるでしょう・・・?ジェムが濁りきった時、人がどうなるのか・・・」

ジェムが濁りきってしまった人は、狂ってしまう。
ジェムは壊れて全てを破壊するように狂い出す。
そうならないためには浄化をしなければいけないけど、今は浄化方法は何一つない
そう教わった。
でも、リリがそうなったなら狂いだして暴れるんじゃないの・・・?
なんで私をこんなに大切に思ってくれるの?


「貴女の知っているリリボンは眠った。でもそれはあの子自身が望んだこと。だからどうか起こさないであげて・・・」

リリが望んだこと。
この人が言ってることが嘘だとは思えない。だから疑おうとも思わなかった。


「・・・ねぇ、側に居てくれる・・・?一人は、もう嫌なの・・・」

リリはジェムが真っ黒になるまでいろいろ思い詰めていたんだ。
そんなリリを私は放っておけない。
例え、私の知ってるリリじゃなくても私は今まで通りに側にいてあげたい。


「いるよ。側にいる。だから一人で抱え込まないで、リリ」

気持ちを伝えるとリリは笑ってくれた。
別人になってしまったけれど私は今まで通りに接するよ
それが私にできることだと思うから


「じゃあ・・・一緒に暮らそう・・・?ずっと毎日、一緒にいたいの」

え・・・?
ええええ!?

ちょっと待って!
それは予想してなかったっ!

「・・・え、え・・・!?で、でも迷惑になるんじゃない?」
「今は私とサクヤしかいないし。何も迷惑じゃないし、むしろ大歓迎よ」

笑顔でそう言ってくれる。
でもでも私、アパートだってあるし・・・
うーん、ここで暮らすとなると荷物を全部こっちに移さないと

「荷物ならサクヤに運ばせる。だから安心して」

え!?何も言ってないのになんで分かったんだろう
そしたらリリが顔を近づけて私の顎に手を当てて顔を上げさせる

「ぷらにゃんのことなら何でもお見通し。すでに契りを交わしたのだから」

契り・・・?
いつのまにそんなことしたっけ?ていうか、リリ顔近いよ・・・!
やだ、顔が熱い・・・

契りはこれだと言わんばかりに私の頬にキスをする。
まさか・・・契りって、く、く、く、

「口付け、ね」

ぎゃあああああ!!
さっきのあれがぁあああぁあ
笑顔で言ってるし!
私めちゃくちゃ恥ずかしいんだからねっ!

「ぷらにゃん可愛い」

私を見ながら呟く。
可愛くなんてないし・・・っ

そうやって会話しているとサクヤさんが来て

「もうすぐ夕食のお時間です」

と淡々と言う。
それを聞いてリリが「あら」と一言。

「ぷらにゃんも一緒だから2人分用意お願い」
「かしこまりました」

まだ一言もご馳走になるなんて言ってないのに・・・
はぁ、ほぼ強制か・・・。
でも一緒に暮らすっていうのは嫌じゃないんだよね、何でか

むしろ嬉しがってるのかな私










その後夕飯を頂いて。はじめてサクヤさんの料理を食べたけど、あまりにおいしかった。
元シェフ?かなんかだったのかなって聞いたら本人曰く「独学です」って返ってきたからびっくり。
独学でここまでおいしい料理作れるのかなって思った

その後はお風呂に入って疲れを癒そうとおもってお湯に浸かってたら、扉が開いて

「私も入っていい?」

とリリがすでに準備万端状態で顔を出してた。
拒絶したらせっかく準備したのにまた服を着るはめに・・・

入っていいよと一言言った。
リリは静かに嬉しがりながら、お湯に浸かった
お湯に浸かった途端、私の横に来て肩を寄りそう

「ありがと」

一言そう呟いて、
その後は背中を流してあげるって言ってきたからいいよって言おうと思ったけど
背中に大きな傷があることを思い出して。
自分で洗うからいいと言ったけど、これまた強引に洗うって聞かなくて・・・

あんまり他人に見せたくない。
いつも気にしないようにしてたのに、なんで思い出したんだろ

「すごい傷だね・・・」

気づけばリリが私の背中の傷を優しく撫でて思わず振り向いて撫でるのをやめさせた。

「あ、あんまり触らないほうがいいよ!」
「・・・見せたくないの?」

また心を読まれた。
私自身どこでこの傷を負ったか覚えてない。思い出すのが怖くて他人にも見せたくないと思ってた

リリに見られちゃったな・・・

「治してあげる」

その発言に驚いて振り向いたら笑顔で背中を洗ってくれてて

「あ、動かないで。洗えない」
「ああごめんっ」

そのまま背中を流してくれて、お礼に私もリリの背中を流してあげた

お風呂を終えたあとはそのまま2人でリリの寝室に行ってベッドに横になった
豪華にあしらわれてるからこんなところで眠るのには抵抗があった

「傷治してあげるからうつ伏せに寝て」

いきなりそんなことを言うので戸惑ったけどリリの言う通りにうつ伏せに寝た
次の瞬間、リリに傷部分を舐められてくすぐったくて

「リリ、くすぐったいっ」
「我慢して。馴染ませるんだから」

そう言って次は手をゆっくりかざして魔法をかける。
そのまま傷全体をなぞるように、下へスライドさせる

リリが何してるか見えないけど、感覚で分かる。
治っていってるっていうのが

お医者さんでも痕が残っちゃうって言われて綺麗に治せなかった傷が、今消えていってるのが分かる

しばらくしてリリが一緒に横になって

「これで大丈夫」

寄り添ってきた。
背中の違和感もなくなって、なんだか心がすっきりした気分


そのまま私はリリに抱かれながら眠っていた

つづく.....

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