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第36話 対決 
おはこんにちヴぁんにゃ。


今回は対決編です(?)
第1章もあともうちょっとで終わろうとしています。

が!!

年内に終わるのかというとおわりません\(^o^)/
どう見ても終わりません。

もしかしたら来年全く小説更新できない、または書いてる時間がなくなるかもしれません。
なるべく今のうちに終わらせたいのですが一か月以上更新しなかったことが痛手となりましたorz

楽しみにしてくれているのを裏切らないためにも頑張って書き終えますので、皆様どうか応援よろしくお願いいたします。
さて、第36話も更新完了したので早速37話に取り掛かるとしますか(


P.S.

一部文章を間違えていましたので、修正させていただきました。
また、ミス等ありましたらご連絡ください




真っ暗で何もない。
その中で一人の女性が眠るように暗闇の中を漂っている。
――――。

『・・・もう・・・ぐ・・・の・・・かい・・・は・・・まる』

小さく聞こえてくる微かな声。
しかし、遠くにいるのか言葉を聞き取れない。
女性はその声を聞いてゆっくりと目蓋を開ける。

(・・・・・・・お姉様・・・)









蝶姫は陽刻楼に着いていた。今はサクヤが儀式の準備をしており、サフィラと姫はその様子を遠くから見守っている形になっていた。
サフィラ「やっと、叶うのですね。姫様が願ったものが」
蝶姫「・・・もう叶ったようなものよ。この子が目を醒ましてくれただけでも・・・私は幸せよ」

眠っている燐の頭を優しく撫でながら、顔を少し赤めている姫。
サフィラはその様子を見て優しく微笑んだが、なにか悟ったかのように真剣な顔をする。

サフィラ「しかし、これからどうするおつもりなのですか?願いを叶えれば貴女様は神と同等の力を得ることでしょう・・・。たった1つの願いを叶えるために、自身の身体を犠牲にするのですよ?」

深刻な話をされ、姫は悲しそうな顔をする。

蝶姫「分かってる。きっと燐は反対するだろうってことは」

目蓋を閉じて、過去を思い出しながら語り出す。姫は自分がしてきたことがどんなものなのか。その重さを分かっていた。



蝶姫「そういう貴女はどうなの、サフィラ」

姫は昔のことを探るのをやめ、サフィラに今まで問いたかったことを聞き出し始める。
いつもサフィラやサクヤは自身のために、側にいてくれたりと自分に対してどうしてそんなに優しく接してくれるのか疑問に思っていた。

蝶姫「私が目的を果たしたら貴女はどうするの?貴女の願いは何?」


・・・私の願いは、燐を暗闇の底から連れ戻すことだった。不幸という名の連鎖を断ち切りたい。だから私は何度も何度も転生を繰り返し燐を探し続けた。
私にはまだ叶えたい願いがもう1つある。・・・いや、もしかすると1つではないのかもしれない。どちらにせよその願いがもうすぐ叶おうとしている。けれど・・・、私には知らないことや分からないことが山ほどある。
サフィラの願いも、サクヤの願いも、ましてや黎音の願いも・・・私は何も知らないし聞いたこともない。
もうあれから1500年という月日が経っていても、私はまだこの子たちのことをよく知らない。
サフィラは驚きもせずただただ私の顔をしばらく見つめていた。



サフィラ「・・・私はこれからも変わらず、貴女様のお側にいたいと考えております」

蝶姫「貴女らしい答えね」

少し可笑しくて笑ってしまったが、なんともサフィラらしい答え方だわ。もしかすると他の2人の願いも同じなんでしょうけど。
でも、どうしてそこまで私のことを思ってくれるのか・・・私はまだわからないまま。
サフィラはさっきの言葉に新たに加えかける。その答えは私にとって衝撃的なものになった。


サフィラ「私の願いは蝶姫様と燐姫様が何時までも幸せになれるようになるまでお供する事です。他に何があるというのですか。1500年もの間、私は貴女様を見守ってきたのですから・・・」


―――――・・・・・・どうして
蝶姫「・・・・・・どうして」


サフィラ「貴女様をそのような姿にさせてしまったのは私の責任ですから」

サフィラ・・・そんな顔しないで。これは・・・私がこんな姿になったのは私自身が望んだこと・・・。
何も悪くなんてない。
でも・・・だからといって罪を償うのは・・・


蝶姫「・・・・・なぜ」
サフィラ「大切だからですよ。守ってあげたくなってしまうのです。貴女様もそうなのではないのですか?」

・・・サフィラ。貴女達は本当にそっくりだわ。掛けてくれる言葉もその風貌も。何年経っても貴女は変わらないのね、レヴィ・・・

蝶姫「そうね・・・そうかも、しれないわね・・・」

過去の記憶を探っている中、「失礼します」という声が聞こえ、聞こえてきた方向に目をやるとそこには礼儀正しく両手を前に添えているサクヤの姿があった。

サクヤ「姫様、もうすぐ準備が完了致します」

一瞬、何のことなのか理解ができなかった。どうやらボーッとしているらしい。疲れているのかしら。サクヤに頼んでおいて私が忘れてしまうだなんて・・・馬鹿ね、私は。

蝶姫「・・・分かったわ、ありがとサクヤ。まだ時間はあるから少し休んでおきなさい」









**


その頃、屋上に取り残されたシェスリナとルーミアは意思のぶつけ合いをしていた。

シリンダーで風を巻き起こし、それに圧力をかけ相手を吹き飛ばす。ルーミアは吹き飛ばされかけたが、木の根を自身の足下に張り巡らせ、風で飛ばされるのを防いだ。
シェスリナは結晶を素早くシリンダーに装填しては、次々とルーミアに狙いを定めて撃ち続ける。
それを余裕な表情で華麗に避けている彼だったが、弓を持ち自身の後ろへ魔方陣を描きそこから無数の木が集まってできたような巨大な木の枝が出てきた。その巨大な木の枝を素早く槍を突くようにシェスリナの足下へ攻撃を繰り出す。シェスリナはギリギリかわせたが、先程の一撃で床のコンクリートが砕かれ辺りがホコリで視界が悪くなってしまった。
ホコリを払おうとシリンダーに風の結晶を詰め込んでいると、後ろから気配を感じ慌てて振り返った。
シェスリナはそれでも挫けず、上に飛んで装填を完了させたシリンダーから風と雷を混ぜ合わせた突風を下に向かって放つ。
それは見事に床に激突し、舞っていた煙りも消え微かに雷がほとばしる竜巻が屋上に生じていた。

シェスリナ「・・・どう!?私1人でも十分に戦えるでしょ、るみみん!」

手応えを感じ、勝ったと思ったその瞬間、竜巻の中から鋭く尖った木の枝が上に向かって飛んできたのだ。それはシェスリナの右腕をかすり彼女に多大なダメージを与えた。痛みに負けた彼女は魔力の力で空中に留まっていた力が緩んでしまい地にへと落ちていった。同時に竜巻も消えていき、痺れさせる雷も効果を無くしていた。
地面に倒れ込んでしまったシェスリナにゆっくりと歩み寄り、彼は弓を構え彼女の周りに4本の魔法矢を放つ。すると、矢が当たった場所からみるみると蔓が伸び始め次第に彼女を捕らえるように絡みついた。

ルーミア「・・・降参したらどうだ?そうすれば見逃してやるよ」

その言葉を聞き彼女は閉ざしていた目をゆっくり開けた。そして、静かに口を開ける。

シェスリナ「・・・どうして・・・あんたは・・・っ。こん、な・・・ことを・・・していいと、思って・・・る、の・・・?」

彼女は力なくそんなことを口にした。それを聞いてルーミアは悲しそうに俯いた。

ルーミア「・・・思ってないさ」
シェスリナ「・・・じゃあ・・・どう、し・・・て・・・」

ルーミアは顔をあげ決意を貫くような眼差しを彼女へ見せた。

ルーミア「分かってくれなくてもいい。私は、私の信じた道を歩む。それだけだ」

ルーミアは自分の意思をシェスリナにぶつけるようにそう言い切る。だが、シェスリナはそんな彼の言葉に嘘が混じっているような気がしてならなかった。

シェスリナ「・・・それが・・・間違った、道でも・・・あんたは・・・それを、正しいと・・・おも、うの・・・?」

そう言われ、しばらく黙り込む。その間屋上は静けさを増し風が吹き荒れる。
彼は自分の思いを今まで思ってきたことを部長に打ち明ける。

「・・・すまない、これが私の生きる道なんだ。私がやるべきことは、私ができる精一杯をあの子に贈ることだけなんだ。惚れた弱みと言われりゃそれまでだが、私は”こうするのが正しい”と思ってるのさ。そして、その先に待ち受けるものが何であっても、私はあの子を信じてる。だからこそ俺はあの子の側にいなければならない」

シェスリナはそれを聞いて悲しそうに笑う。

シェスリナ「・・・それ、間違ってるよ・・・」

小さい声でそう呟いたシェスリナの言っていることが理解できず、驚きと戸惑いの表情を見せる。

ルーミア「何が言いたい・・・?」
シェスリナ「・・・りりぽんはさ、優しい子だよ・・・。誰かを憎んだりもしないし、誰かを呪ったりもしない・・・本当に優しくて良い子なんだよ・・・。でも、あの子は・・・いつも悲しそうな顔して・・・いつも独りだった・・・。そんなあの子のことを、私は誰よりも分かっていたつもりだった・・・。でも、結局・・・何も分かってなかった・・・。あの子が悲しんでいたことも、辛い思いをしていたことも何も知らなかった・・・!」

シェスリナは目蓋に涙を溢れさせていた。その姿をみてルーミアはますます驚く。彼女が泣くところなんて見たことがなかったからである。彼女は泣きながら話を続ける。

シェスリナ「・・・だから、分かってあげる努力をしなければならなかったってことに・・・気づいた時にはもう、・・・全てが遅かったのかもしれない・・・っ」
ルーミア「・・・だからだ。だからこうして俺はあの子のためn」
シェスリナ「だからそれは間違ってるの!!」

ルーミアは叫ばれて少し肩をビクッと震わせた。なぜ、間違っているのかが分からないからだ。

シェスリナ「分かんないの・・・?あんたがしていることは、りりぽんの為でもなんでもない。姫の計画の為にしていることなんだよ!あんたはアイツに騙されて利用されてるだけなんだよっ!!」
ルーミア「違うっ!俺は、リリーさんのために・・・!リリーさんが望んだことのために・・・!!」


**


―――『・・・私ね、もう疲れちゃったの。だから、早くこんな生活終わらせて“この人”に身を委ねるつもり。そうすればきっと、みんなにも迷惑かけずに済むから』

『・・・ルーミアさん。御免ね・・・。私、もう・・・戻れない・・・・・』

リリーさんは・・・謝る必要なんてない。

『寂しいよ・・・。独りは・・・嫌だよ・・・何も・・・楽しく、ないよぉ・・・うっ・・・うぅ・・・』


**


ルーミア「・・・っ」
シェスリナ「あんたの気持ちはよく分かる・・・。私もそうだったから。けど・・・今のままじゃ、あの姫の思う壺よ・・・」
ルーミア「・・・だが」
シェスリナ「りりぽんは私たちの家族よ。あの子のために何かしたいって思うのならば、まずはりりぽんを元に戻してあげることじゃないの?『あなたの居場所はここよ』って教えてあげることじゃないの?」

ルーミアは話をきいているうちに、自分がなすべきことに対してもう一度考え始める。
考えを張り巡らし理解したとき・・・彼は今までにないくらいの悲しい瞳を部長に見せたのだった。

ルーミア「・・・ハハッ・・・・そうかもしれないな・・・」






深雪「アハハッ!ほらほら、どうしたの?逃げてばかりだなんて・・・つまんないよ?」

確かこの人は特進2組の・・・。ところどころで見かけてはいるが、なんだかいつもと様子が違うな・・・っ

深雪「アハハハハッ!!掛かっておいでよ~。ねぇ~?」

何か別の気配がするのはなぜだ?・・・・まさか・・・!

ルインティア「そこかぁ!」

逃げるのをやめ、ルインティアは氷の剣を作り出し、それを深雪とは反対方向へ投げつける。
すると、風景の一部が歪み始め亀裂が走る。その亀裂は徐々に広がって行き、やがてガラスの破片のように砕け散った。


璃虎「・・・ちっ・・・」

風景と同化していた人物がそこにはいた。その人物の手には複雑に絡まった糸がついており、その糸を辿っていけば女の子が好きそうな可愛らしい人形の人形があった。

ルインティア「璃虎さん・・・!やはりあなた・・・が・・・?」

ルインティアはまた不思議に思い始める。なぜここに百碑璃虎がいるのか、そしてなぜ深雪が不気味な笑みを浮かべているのか。
ルインティアは何かに気づいて、自身の足下から凄まじい冷気を発する。

ルインティア「・・・なるほど。なんだか様子がおかしいと思いましたが、そういうことですか」

冷気を増して辺りは一層気温が低くなる。それでも2人は変わらずそこに突っ立ったままだ。

ルインティア「今すぐその人たちから出ていけっ!!」

ルインティアは叫ぶと同時に冷気を利用し2人の体を凍りつかせる。足が凍ってしまい、2人は異常なまでに暴れ始めるが全身が凍っていくのは時間の問題だった。璃虎の身体がもう少しで完全に凍りつく寸前、彼女の身体から何かが出ていったような気配がした。だが、ルインティアにはそれがなんなのか分からなかった。
一方深雪のほうはというと彼女はなかなか凍らせるのが難しくむしろ凍っていなかった。
彼女は雪女のため氷属性に対して耐性がある。

このままではいけないと感じたルインティアは、氷術をやめまだ研究途中の火の魔術を深雪に試す。炎を手のひらから出し深雪の周りに炎を張り巡らせる。そしてその炎が深雪に向かって飛んでいく。
深雪は「あぁ・・・っ!あああああ!!」と痛々しい悲鳴をあげながら気を失った。そしてやはり深雪からも何かが逃げていくような気配を感じた。
2人は気を失っている。ルインティアはこの2人をどうすればいいのか悩んでいた。





**

深雪、璃虎・・・・。二人の身体から出て行った『何か』が2つ、ある場所へと帰っていく。
帰っていく先には、陽刻楼がある方向を見つめている1人の少女の手元へと帰っていく。
その『何か』を見て、少女は落ち込みながらも微かに笑い「失敗した」といった顔をする。

「ちぇっ・・・・、やーっぱ駄目だったかぁ~」

わざとらしくそう言い放つ。しかし、同じ方向を向きさっきまで無言だった女性が思ったことを口にし始める。

「・・・人、操るの・・・よくない」
「なんでぇ~?蝶様に尽くしているのだとしても所詮、人間の屑。なら、壊しちゃったほうがいいでしょ

少女は前髪で顔が見えないが、隠れている素顔から凄まじい狂気を放っている。
声も低く、人間を嫌うような言い方をする。
それは、もう一人の女性も同じだった。しかし、少女のやり方には納得ができないような顔をする

「・・・でも、人を操ってまで・・・干渉すること、違う」

そう言われても、少女は狂ったような笑みを絶やさない。むしろ全てをあざ笑うような顔をしている。

「“人間”なんて物は壊してしまえばいいんだよ。狂い出すまで狂暴になるまで徹底的に壊してやればいいの。そうすれば、私たちにとっても蝶様にとってもオイシイハナシだと思うけどなぁ」

面白可笑しくいう少女に対して、女性は少し不機嫌な表情になる。
このことが『ある人』にバレてしまわないか。それが一番怖いのだった。

「・・・怒られても、知らない」
「いいもーん。私は私の好きなように暴れるだけだし・・・フフッ」

手元に帰ってきた青みがかかった炎を見つめながら、楽しそうに笑い出す。
その笑い声はビルの屋上に小さく響いた。
女性はその笑い声を聞きながら、顔を俯かせていた。

つづく.......
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