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第38話 姫ノ望ミ 
おはこんにちばんにゃあ

えー、みなさん。ゴメンナサイ。「第1章今年中に終わらねェ\(^o^)/」って言いましたが、あれ嘘です。
ゴメンナサイユルシテ

第1章、これにて完結です。
これから新たに第2章に入ります。カテゴリ分けたほうがいいかな?
ブログ新しく作ろうか悩んだのですが、それは私が本当に更新が全くできない状況に陥った時にしようと思います。なので、すべての話が終わるのかは分かりませんが最後までお付き合いよろしくお願いいたします。

一部、入れることができなかった場面がありますがそれは第2章が終わった後・・・第3章にて書きたいと思います。
ただ、そこまで行くかどうかも分からないのですが・・・なるべく時間を見つけては頑張って書いていきます。
ギャグパートも今回入れました。変な風には思わないでくださいませ。。あくまで「蝶姫」なんでw

では!第1章、第38話をどうぞお楽しみください!


※アウルム・・・黄金、金(ラテン語)
 ラース・・・憤怒、天罰(英語)
 スペル・・・魔法、呪文
 インテグレイション・・・統合、一体化、統一
 アナリシス・・・分析(英語)



炸裂音が鳴り響いてから数分後、陽刻楼にルーミアが到着した。翼をゆっくり羽ばたかせ下へへと着地する。
着地して目の前にいた人物達に話しかける。

ルーミア「・・・っと。来たぜー」
サフィラ「来ましたか。黎音も、もうすぐ来る頃でしょう」
ルーミア「・・・姫は?」
サフィラ「あちらに」

指を指した方へ向き直すと、そこには姫と翠が戦っている最中であった。

その戦いは想像を絶する凄まじい戦闘だった。
ルーミアはその戦いに少し恐怖を覚えたが、それよりも姫の戦い方を見て自分が姫と対峙した時を思いだし体が震えだしていた。


柘榴は翠が戦っている姿を見て、歯を食い縛っていた。

柘榴「翠!やめてくれ!もういいんだよ、もう役目なんて果たさなくていいんだ!」

他のメンバーには何のことか分からないため、翠がなぜ姫と戦う必要があるのか理解できていなかった。

翠は柘榴の必死の呼び掛けに顔を振り向かせた。姫はその隙を逃さなかった。

蝶姫「どこを見ている」

翠が集中し直そうとして態勢を戻した時には遅かった。姫は巨大な大鎌を翠へ向かって一振りする。
その一撃は神である翠の体を掻き消すくらいの威力だった。
翠は最後の足掻きをし、狙いを定めてチャイナ服についている緑色リボンを取り、それをハルバートへ合わせる。するとハルバートは翠の身長よりも数倍巨大になり、彼女はハルバートの上にいた。そして魔方陣を展開させこの技に全てを掛ける思いで必殺技を繰り出す。

「黄金の天罰《ラース・アウルム》!」

辺りは目が眩むほどの黄金に光る光で目の前が見えないくらいまでになった。
そして徐々に光はきえてゆく。その光の中に1人の人物が立っていた。
それは翠ではなく蝶を操る姫だった。翠は姫の前で膝をつきボロボロになっていた。

翠「・・・っ」
蝶姫「そんなもの、私には効かぬぞ?同じ技を繰り出すでない」
翠「・・・相変わらず強い、ですね・・・。いいでしょう・・・そなたの願い、叶えてしんぜよう」

翠は手を前に出すと魔法陣に設置されていた宝玉全てが光り出す。
翠が本来の姿に戻ろうと目を閉じた時、柘榴の声が聞こえる。

柘榴「・・・やめてくれ!」

翠はびっくりして柘榴達がいる方向へと顔を向ける。

柘榴「私は嫌だ!翠が、消えるなんて、絶対に嫌だ!」

柘榴は必死に叫ぶ。感情がないはずの生命体は目に涙を溢れさせていた。
翠は間を起き、柘榴に語り掛ける。

翠「柘榴。成長したわね」
柘榴「・・・翠?」
翠「私を1人の人間として認めてくれたこと、とっても嬉しかったわ。ありがとう」

翠は優しく微笑む。
彼女は柘榴やその仲間達に感情が生まれたことが一番うれしかった。そして、今度は人間として生まれてくれることを願っていた。

姫のほうに向き直り、目を閉じ黄金の光が翠の中から溢れ出る。
翠はその場から消え、巨大な黄金色に輝く一匹の竜へと変わる。
翠の正体は四神の中心に位置する黄竜だったのだ。

そして4つの宝玉が黄竜を囲むように天に舞っていく。
宝玉の中から青龍、白虎、朱雀、玄武が出てきた。
これですべての神が揃ったのだ。
黄竜が姫へ問いかける

黄竜『汝の願いは何だ?』

姫は間を置き、上を向いて願いを神に伝える。

蝶姫「私の願いは、新たな世界を創り出すこと。誰にも邪魔されない世界をこの手で」

その願いを聞いた黄竜をはじめ他の四神達も驚いていた。
願いを叶えるためにはそれ相応の代償が必要だからだ。

黄竜『よいのか?汝は神にでもなる気か?』
蝶姫「代償が必要なことは知っている。願いを叶えるのに私の躯(からだ)を犠牲にすればいい。どうせ、もう元には戻れない躯だから」

姫の意志はどんなことをしてもねじ曲げることなどできないくらい強固なものだった。
その意志の強さを悟った黄竜は姫の願いを叶えることを決意した。

黄竜『分かった。汝の願い、聞き届けよう』

四神全員と黄竜の体が光始め、天高く青、白、赤、黒、そして黄金のそれぞれの光が舞い上がる。

そしてその光は1つになり、姫の元へと降り注ぐ。
すると姫の背中から黒い羽が生える。
彼女は神と同等の力を得た。
今までそれを阻止してきた柘榴達は放心状態になりその場に膝をついた。

水月「・・・あ・・・あ・・・」
千歳「・・・消される・・・嫌だ、まだ生きていたいのに・・・!」
骸都「俺たちがしてきたことってなんだったんだよっ!」

4人が喚いている時にテレリ達が到着した。状況が把握できない彼らは目の前で起こっている現象に驚きを隠せない。なぜなら、黒い羽が背中から生えている女性が景色に大きな黒い穴を創っていたからである。
それは別次元に続く扉を開ける準備段階に入っていた。

テレリ「・・・これは」
柘榴「・・・もう終わりだ。私らの役目はここまでだ・・・」

そう柘榴が言い放った瞬間テレリ達の目の前で四人が一斉に倒れた。まるで魂が抜けた人間の脱け殻のように力なく崩れ倒れていた。
クルセィが倒れた彼らに近づき手をかざす。魔力は完全に彼らの中から消え去っていた。

クルセィ「・・・この人達、魔法で造られた生命体だな。もう死んでる・・・」

テレリは密かに「人間」ではないことに気づいていたが、まさかこんな結果になるとは思っていなかったのだろう。驚きを隠せないでいる。

その時、次元の扉は準備段階を終え完全なカタチへと変形していく。そしてサクヤ、サフィラ、ルーミア、このどさくさに紛れて静かにやってきた黎音と式神・麗紅を呼び、次元の扉の前に集まる。
そしてゆっくりと扉が開き始めるのだ。

バラージュ「!逃げる気ジャイ!」
テレリ「待ちなさい、黒蝶の姫!」

テレリは叫びながら力一杯弓の弦を引っ張り、矢を放つ。一直線に飛んでいき途中で一本の矢は無数の矢へ分裂。姫を包み込むように飛んでいくと思いきや

シュインっ・・・
無数に飛んでいた矢が目の前から消えたのだ。
消えたことに全員が驚いている最中、テレリが放った矢が突如目の前に現れ、それはテレリ達を包み込むようにこちらに飛んでくるのだ。素早く飛んでくる矢を避けることなどできない彼らはそのまま矢が当たるだろうと思われた。
と、その時

シェスリナ「おぅりゃぁあああ!」

シェスリナが現れテレリ達に当たる直前の矢を全て凍らせた。
その氷の塊の正体はルインティアによるマナ吸収《スペル・インテグレイション》により作られたものだった。
後ろから続くようにエクス達3人が出てきた。

ルインティア「やれやれ、間に合いましたね」
エクス「うへぇ・・・こりゃあ大変なことになってるなー。ゆー、スキャンよろしく」
ゆうあ「了解っ」

ゆうあは頭につけていたゴーグルのようなものを目の前に装着する。そこからはピピピといったなにかを検索しているような音がする。
それを見守るようにエクスとばるがゆうあの両隣に立っていた。

次元の扉の前にいる姫達はまだ扉が完全に開くのを待っていたため皆の様子を見ていた。

黎音「・・・な~にあれ?」
サクヤ「見たことがない装置を身に付けてますが、何なのでしょう?」

サクヤや黎音は見たことがないと呟いている。1500年前にはなかったものだ。そのせいで興味津々である。

サフィラ「・・・分析《アナリシス》ですね。私たちのことを分析するつもりでいるようですが、検索には引っ掛からないでしょう。なぜなら、古代の者達のデータなんて存在しませんからね」

サフィラがそう言い続けてもゆうあはスキャンを止めようとはしない。しばらく時が経った時、「でた!」と大きな声で言うのだ。
それを聞いてサフィラは驚く。

サフィラ「あり得ません・・・そんなことがあるわk」
ゆうあ「蝶姫バスト82、ウェスト61、ヒップ85」
蝶姫「・・・なっ///」

なぜか姫のスリーサイズを読み上げているゆうあ。姫は今までにないくらい可愛らしく顔を真っ赤にした。読み上げられたら誰だって恥ずかしいに決まっているのだが、約一名よからぬことを考えている人物が。

ルーミア「へぇ、かなりの美女だn」

ドーン
ルーミアが余計なことを言う前に姫は炎の塊を投げつけて爆発させる。彼は一瞬で黒こげに。

蝶姫「・・・はぁ・・・はぁ・・・この無礼者がっ!!!」
バラージュ「りりぽんマジびじn」

ドカーン!
まだ余計なことを言う人がいたので今度は遠くにいるバラージュに特大の炎の塊を投げつけてさっきよりも威力が倍だと思われる爆発が起こった。

蝶姫「どいつもこいつもっ!!これだから男は嫌いなのだっ!それと貴様!」

姫は怒り叫び、ゆうあを指差す。

蝶姫「自分がどんなことをしたのか分かっているのか・・・!?」


ゆうあ「え、あ、これじゃない?」

ゆうあは指を指されてもよく分かっていない顔をしている。その様子を見てエクスは少し顔を赤くして

エクス「・・・・気づけ。」

と小さく呟いた。ばるも顔を少し赤くし顔を手で覆っていた。
ここにいる女性はほとんどが恥ずかしすぎて死にそうな顔をしている。

蝶姫「・・・早く行きましょう・・・」

蝶姫は小さく「・・・死にたい」と言い放ったが何事もなかったかのように次元の扉に向かってゆっくり歩いていく。
それに気づいたテレリは止めようと弓を慌てて構えたが、自分より後ろから細い糸が姫達に向かって伸びていく気配を感じ、後ろを振り向く。

伸びていた糸は姫の背中に当たると思われたが、サクヤが素手で弾いた。

菖浦「あらあら、扉を開けてしまったの?蝶の化身さん」
蝶姫「・・・貴様か。今更何のようだ」

学園長は電動車椅子で前へ前へゆっくり進んでいく。
それに続いて、ダウジングマシンの糸を元の場所へ直しながら神楽がついてくる。

菖浦「あなたに挨拶に来たの。荒川先生がお世話になったみたいね」
蝶姫「・・・知ってたのか」

蝶姫がそう訪ねるとにっこり満面の笑みを見せる。
それを見て少々腹が立ったようだったが、襲いかかろうともせずそのまま次元の扉の中へと入っていった。それに続いて燐を乗せた彼女の式神と4人も入っていく。
そして、役目を終えた次元の扉は徐々に崩壊し始める。それを菖浦は魔法を使って結界を張り崩壊を防いだ。

菖浦「これでしばらくは出入り口は消えないわね。神楽ちゃん、見張りをここに数人くらいおいてもらえる?」
神楽「了解しました」

菖浦の命令で神楽は一足先に本部へと戻っていった。
そして、この陽刻楼にはシェスリナ達8人と人形のように動かない守護人4人、そして菖浦が取り残された。
空は今までにないくらい、雲は厚く雷が絶えない嵐になっていた。





**


これで、しばらくは安心できる・・・
やっと、叶えられた・・・
長い旅だった。これでゆっくり躯を休められる。






・・・燐。私のたった一人の、妹。


~第1章 END~
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