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第47話 精霊 
今回、あまり耳にしない言葉が出てくる。ここで説明しておこうと思う。

ギルデプティス・・・北アメリカ大陸の北西部に住むネイティブアメリカンに伝わる植物の精霊。名前は「垂らし髮」の意。木に住んでいて樹木と森の生き物を守るとされる。

ここでの「ギルデプティス」は単なる町で崇拝している神様(精霊)にすぎない。
怪しい男たちはここで「神を復活させる」と言っているが、正確にはこの町は四神の「朱雀」に位置する門の場所であることを推測し、復活させようとしているのだが。
ネタバレになるが、この男たちがやっている行為は全てが無駄だ。なぜなら、四神は順番通りに封印を解かないと復活なんてものはできない。南にいる朱雀だけではなおさらだ。

今回でてくる少女はエルフの町に住む、エルフの子供と思ってくれればいい。
黒猫のレオは少女のパートナーだと思ってほしい。

このお話が今年最後の更新だ。
こんな終わり方で申し訳ない。来年もめげずに物語を書いていくのでよろしくお願いします。




――。

「どういうことです!?うちの子を人柱にするというのは!!」
「ですから、何度も申し上げたように貴女のお子さんは呪われているのですよ。呪いをこの町から消すために人柱になっていただくと・・・」
「呪われている・・・!?私の子がですか!?私たちの家系は代々受け継がれてきた・・・」


・・・嫌だ。私が、人柱だなんて、嫌だ。
どうして皆、私たちを化け物を見るような目で・・・。
なにも悪いことなんてしてないのに・・・。

お母さんが無理矢理追っ払ったみたい。あの人達、とてもしつこかった。私をそんなに人柱にしたいの・・・?何を根拠に・・・

「大丈夫よ、お母さんが絶対に守ってあげるから」
「・・・うん・・・」

・・・林の中にいるあの子達は大丈夫なのかな・・・。何だか胸騒ぎがする。

「・・・・お母さん、ちょっと出かけてくる」
「一人で大丈夫なの?」
「うん、すぐ戻るから安心して」

私は家を出て真っ先に昨日招待された場所へ行く。
お願い・・・私の予感が外れていますように・・・!


しばらく走って林の中に入り、巨大な切り株がある中央部へ向かう。そこで目にしたものは――

「い、・・・いや・・・!」

目を背けたかった。外れて欲しかったのに予感は見事に的中してしまった。
昨日ふれあった動物たちが傷つき倒れている。まだ息がある子もいるけれど既に息絶えてしまった子のほうが遥かに多かった。

――『・・・エ・・・コー・・・』

!私の名前を呼んだ!
鹿さんの声・・・。

「大丈夫!?しっかりして!」
――『・・・撃たれたんだ・・・。男の、人たち・・・数人・・・に・・・っ』

男の人たち・・・?
・・・まさか

あの、家に訪ねてきた、人・・・?いや、でも何の根拠もないのに・・・なんd

「キャアアアアアア!!」

!?この声、お母さん!?
一体私の周りで何が起きているの?何が、どうなってるの?

――『エコー・・・はやく、逃げて・・・』

逃げて・・・?なんで?なんで逃げなきゃいけないの?

――『・・・狙われてる・・・、人柱に、されてしまう・・・はやく・・・逃げ・・・て・・・!』

・・・鹿さん・・・。
でも、この子達をおいて逃げるわけにもいかない。
レオは家にいたはず・・・。レオなら無事に家から出ていると思うけど、もし・・・まだ家にいるんだとしたら・・・


ガサッと音がした。
振り替えると同時に銃声が聞こえた。なにかが私の顔のすぐ横を通りすぎていった。
・・・さっきまで感じていた動物達の気配が途絶えた。
抱え込んでいた鹿さんに目をやると


体に穴が開き、そこから血が流れていた。もう、死んでいた・・・

「あ、・・・・あ・・・」

震えが止まらない。
今、私に知らせているこの危機感はきっと

『私が殺される』ことを知らせていることに、気づいてしまった。ますます震えが止まらなくなる。その場から動くこともできない。

「さっさと立て!」

誰かに腕を強く掴まれる。痛い・・・!
一体私をどこにつれていくつもりよ・・・!

林から追い出されるように引っ張られ、逃げ出すこともできぬままとうとうあのギルデプティスの聖杯に連れてこられた。

何が人柱よ!皆結局私のことなんて、お母さんのことなんてどうでもいいのでしょ?
神様がいるだなんて信じない!

「順調か?」
「あぁ、あとはそこにいる女だけだな」

・・・会話が聞こえてきたのは私の前から。なんだか不自然な音も聞こえるし、血生臭い臭いもする。黒いローブで顔を隠している不思議な人たちが穴の中へ土を埋めているようにも見えるし、掘っているようにも見える。
その近くに引き寄せられ、穴の中を見てしまった。
そこには、この町に住む住民の皆、お母さん、黒猫のレオが入っていた。どれも血を流し、息絶えた姿で

「い、いや・・・!」

怖くなって振り払おうと必死になっても男の力が強すぎて振り払えない。暴れる私の口を塞ぎ、喋れないようにされた。

男達の口元がニヤリとしていて怖い。どうしてなの?ねぇ、なんでなの?誰か答えてよ。なんで、


なんで町に住む私以外の人全員が血を流して穴の中に入れられてるの?

「あとはお前を人柱にすれば、神を復活させることができる!」

神様を、復活させる?
そんな話聞いたことない!私たちは確かにギルデプティスを崇拝している。でも、今まで人柱が必要だなんて話もなかった。
よく見れば魔法陣が地面に描かれている。これは、何かの儀式・・・?

・・・ナイフを持った男の人が私の前にやってきた。刃には血が付いている。あぁ、それで皆を殺したんだね。次は私が殺される。
お願い、悪い夢なら覚めて。
これは夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ
どれだけ念じようと、夢であることを祈ろうとこれは紛れもない現実だということを私に教えられる。

ナイフが私に突き刺そうとしている。私、もう・・・














スッ・・・

・・・え?ちょう・・・ちょう・・・?
蝶々が男の手に止まる。すると、私を掴んでいた男が苦痛の声をあげその場に倒れた。
よく見れば、口から血が出ていた。でもどこにも傷痕なんて・・・

「うぁっ!?」

後ろのほうにいた男達も1人、2人、3人と次々に苦痛の声をあげて倒れていく。
一体何が・・・

「その子を貰いに来た。命が惜しければ今すぐに立ち去れ」

綺麗な女の人の声。
私にはその声が・・・女神様のような気がした。女神様が私を助けに来てくれたんだって・・・

振り向かえると想像していたよりも、とても美しい女性がそこにはいた。その人の周りの蝶達が私を見守っているように見える。

「こいつ・・・魔女か・・・?」
「構わん!応戦しろ、我らの邪魔をさせるな!」

男たちが女性に向かって不思議な言語で呪文を唱え始める。この人たち、魔術師なの?
それも、呪術を得意とする・・・。

あるものは黒い槍を飛ばし、あるものは鬼火のようなものを女性に向かって放つ。
だめ・・・・殺されちゃう・・・・お願い、逃げて!

「この程度か。ただの人間が・・・」

女性は全ての攻撃を片手で跳ね返す。跳ね返された攻撃は全て男たちの元へ戻っていく。
あるものは爆発し、あるものは焼かれ死に、またあるものは自ら作り出した槍に貫かれ・・・・
残酷な死に方を目の前で目にしてしまった。
吐き気が私を襲う。血生臭い匂いがする・・・・

「見てはダメ」

攻撃を跳ね返した女性とは別の、可愛らしくてまだ純粋さが残っている女性が私の目の前に来てそう言った。
この女性とあの綺麗な女性の顔が、本当にそっくり・・・。
でも、雰囲気が全然違う。もしかして・・・・双子・・・・?

「もう大丈夫よ。安心して」

目の前にいる女性が私を立ち上がらせ、綺麗な女性の元へ連れて行く。
そして目の前に来ると

「お姉様。これでいいの?」
「ええ、ありがとう・・・燐。助かったわ」

・・・・お姉様と呼ばれているこの女性。本当に綺麗な人・・・
まるで、お人形のよう・・・・。
周りには蝶々達が舞っている。側にいるだけで何だか不安がなくなっていく。

「さぁ、次の場所へ行きましょう。あと2匹・・・救ってあげないと」


つづく.....
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