TOP > スポンサー広告 > Title - 第50話 マギサノ目的TOP > *Noir Papillon* > Title - 第50話 マギサノ目的

2017 051234567891011121314151617181920212223242526272829302017 07



スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


THEME | GENRE |
スポンサー広告

COMMENT LIST

第50話 マギサノ目的 
更新が遅れて大変申し訳ない・・・。
春に近づくにつれ、大変忙しくなってきているため中々更新しようと思ってもできないのが現状だ。

さて、今回で50話目。まさかこんなにも話が続くとは思っていなかった。
あともう何話かしたら明るいものを書けそうだ。
それまでにしっかりと土台を立てておかねばならない。

3人の保護を終え、残るはあと1人。
その蝶は今一体どこにいるのかレヴィ自体も分かっていない。

最後の蝶は次回くらいに登場する。今回は、ヤヨイとレヴィのちょっとした会話を描いてみた。






・・・・皆はこの姉妹、どう見える?





※マギサはギリシャ語で「魔女、魔法使い」の意




その頃、城の様子は夜だというのに騒がしかった。
レヴィがロアを連れて戻ってきたのをアビスは寝ようともせず、様子を伺っていた。
ロアを中に招き、ヤヨイが部屋まで案内する。
レヴィはロアをヤヨイに任せたところでアビスに気づき、優しく微笑む。
アビスは隠れて見ていても無駄だと気づいたのか、魔女に姿を見せた。

「騒がしいな、何かあったのか?」
「貴女と同じような人達を保護したのですよ。貴女を含めて4人います」
「・・・あいつがそうなのか?」

アビスはここからだとロアの背中しか見えないが彼女へ顔を向ける。

「ええ、そうです。仲良くしてあげてください。姫様方が連れて帰ってくる人とも・・・」

レヴィの言葉をいち早く理解したアビスは「わかった」と言い、裸足のまま外へ出る。
アビスが外へ出たのと同時、姫たちの姿が見えてきた。
燐は姫の腕にしっかりしがみつきエコーは黒猫を抱き締めながら姫たちの横を歩いている。
アビスは城の入り口まで戻ってくるのを見守っていた。
見守っている中、妙なことに気づく。
姫たちの後ろのほうで黒い人影が見えるのだ。アビスはすぐに悟り、人影がいる場所まで全速力で走る。

「・・・馬鹿野郎がっ!」

姫たちの頭上を飛び越え、鋭い爪を黒いローブに身を包んでいる男に向かって振りかざす。

「ぐぁ・・・!」

男は苦痛の声をあげたが、体勢を持ち直し呪文を唱える。
アビスはそれが魔法だと分かり詠唱を止めようとするが、詠唱はすぐに終わり男の後ろから巨大な岩の塊が出てくる。
岩の塊は城ごと壊そうとするかのようにアビスの目の前へと迫る。

ここで避けたら、後ろにいる奴等も建物も危ねぇ・・・!どうすりゃいい!?

アビスはその場から避けようとはせず立ち尽くしていた。



その時、なぜか岩の塊はアビスに当たる直前で止まっている。
そしてそれを操っている男はなぜか宙に浮いている。
力の正体は、もちろん姫。
しかし、何もしていない。
よく見れば赤い目が光っている。

「別にいいのよ、アビス。最初から分かっていたこと。貴女は下がりなさい」

姫はそういいながら前へと進む。そして男の元へ行き、岩の塊を念力《サイコキネシス》で壊す。

「あなた、結局何をしたかったのかしら?神の復活?それとも破壊?支配?」

男は変わらず宙に浮いたまま金縛りにあっている。


「・・・四神を・・・目覚めさせる・・・ため、に・・・」


四神という言葉を聞いて姫は少し俯いた。しかし、すぐに気を取り直し

「・・・消えろ」

その言葉と同時に男は念力《サイコキネシス》の最大威力を浴び、骨も残らず、粉々に砕け散った。
黙って見ていたアビスは姫の力を思い知った。こんなにも圧倒的な力を持っているのだと。

腰が抜けてしまっていたアビスにエコーが近寄り「大丈夫?」と声をかける。その呼び声に気づき、エコーの顔を見る。しかし、

「・・・俺に、近づかないほうがいい・・・」

そう言ってエコーが差し伸べてくれた手を振り払い、さっさと城の中へ戻っていった。

その後ろ姿をエコーはずっと見続けていた。
そんな彼女に姫は声をかける。

「アビスも貴女と同じような境遇にある。どうか、仲良くしてあげて。まだ人との付き合いに慣れていないから」


(あの子も私と同じ・・・。それにあの子、人間じゃない。違う雰囲気を放っている)


エコーはずっとアビスのことが気になっているようだ。
そんな彼女に燐は中へ入るように促す。

燐はヤヨイに部屋に案内するように言い、エコーを見送った後・・・姫と一緒に寝室へ戻り疲れを癒そうと服を脱ぎベッドに横になる。

「疲れた・・・」

姫は一言小さく呟いた。
その一言を聞き逃さなかった燐は静かに姉の側へ寄り、手と手が合わさる。

「騒がしかったもんね・・・。無理しないでゆっくり休んで・・・」

燐が頬に口づけをする。
次第に姫の目蓋は閉じていく。

「・・・あり・・・がと・・・・・・燐・・・」

そう言って姫は深い眠りについた。寝顔にはまだ幼い少女の面影がある。燐は姉の首筋に顔を近づけ寄り添うように眠りについたのだった。






夜が明けるまで、ヤヨイとレヴィは姫について話し合っていた。

「・・・姫様、かなりお疲れのようです。目覚めてすぐに力を使ってしまったからだと思うのですが」
「・・・姫様は昔から無茶をする。自分のためではなく、妹様のために」

その話を聞いて、レヴィはある質問をヤヨイにする。

「気になっていたのですが、なぜ姫様は・・・あの方たちはあんなにも仲が良いのでしょう。あれほど仲が良い姉妹は始めてです」

ヤヨイは思い当たる節がないか記憶を探る。ヤヨイは千年前、始めて姫と出会った時からいつもあの二人は一緒だったという。いつ、どんなときでもあの二人は一緒にいたのだと。
レヴィはそれを聞いて、あることをヤヨイへ話し始める。

「・・・もしかすると、姫様達は元々1つの存在だったのかもしれませんね・・・」

レヴィの言葉を聞いて、ヤヨイは思わず聞き返す。
魔女は話を続ける。

「しかし私は、蝶様が表、燐様が裏の存在だと思います。あの方達は唯一無二の存在。どちらも欠けてはならないもの」

ヤヨイはレヴィの言葉に感銘を受けた。本当に姫たちのことを知っているからだ。

「・・・やっぱりあんたはすごいな。全部当たってる」
「どうも」

ヤヨイは仕事が残っているといい、また家事全般に取りかかろうとキッチンへ戻ろうとした時

「あんたもいろいろあるようだが、あまり無理はするなよ。レヴィ様」

それだけ言い残して、仕事をしに戻っていった。
その場に残ったレヴィはヤヨイの姿が見えなくなる頃に部屋と戻ると被っていた背丈よりも長めの綺麗な布を椅子にかけ左目に身に付けていた眼帯を外す。
そしてベッドに腰を下ろし、黄昏ていた。

レヴィの右目は普通の青い瞳であるのに対し、左目は右目とは全く異なり真っ赤な瞳の中に不思議な魔方陣のようなものが描かれていた。

左目を気にしながらレヴィは姫の言葉を思い出していた。


『こんな力があっても、辛いだけよ』


・・・こんな力。私は何も望んでいなかった。この力のせいで皆からは忌み子だと嫌われ誰も私に近寄ろうとはしなかった。
分かっているの・・・。

            


   

          「・・・・・こんな力があっても辛いだけ」







**............


『・・・みんな、みんな大っ嫌い・・・。みんな、死んじゃえばいいのに・・・』

『死んじゃえばいいのにっ!!!』

・・・。あの時の感覚は今でも忘れることができない。とても気持ち悪く、吐き気がするほどだった。故郷を燃やして火の海にし、そして片っ端から人を殺した。
地図からあの町を消したかった。生きているのが辛かった。
・・・死にたかった。

魔女になり、数々の悪行を繰り返してきた私に生きている価値などない。
けれどあの方は「ここにいていい」と言った。「ここにいてほしい」と。

こんな私でも良いのなら、期待に答えましょう。貴女を救うために私はここに来たのですから・・・



・・・どうか、輪廻の輪を断ち切れるまで・・・・





「・・・・モア・プリンセッス」




つづく.....
スポンサーサイト

THEME | GENRE 小説・文学 |
*Noir Papillon* | TB : 0 | CM : 1 -

COMMENT LIST

【】 by 梅ごましお


足跡ペタペタ



COMMENT

【】
足跡ペタペタ
2013/02/18(月) 00:24:17 | URL | 梅ごましお #- [ Edit ]


COMMENT FOAM

SECRET
 




TRACKBACK

TRACKBACK URL to this Entry



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。