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第67話 燐ト燐 
同じ名前、同じ容姿、同じ運命―――。

輪廻転生は繰り返されている。
運命の始まりはもっともっと過去の出来事。




――「・・・・・・」

結局、また城にひっそり戻ってきてしまった。
黎音があまりにも焦っていたから・・・


黎音には全てを話した。私がしたこと、姫様のこと、燐様のことも全部。すると彼女は今までにないくらいの怒りを見せ焦っていた。

「だから帰ってきたのか!?姫の身に何が起きてるかもわからないまま!」
「・・・しかし、あまり模索するとかえって・・・」
「今すぐ戻って確かめてこい!今すぐ!」


なぜあんなに焦らしていたのか、気になりますが・・・。
仕方がありません。確かめるしかなさそうです。

今こうして考えている間にも姫様の部屋に近づいている。
しかし、気のせいだろうか・・・?近づけば近づくほど邪悪な魔力が濃くなってきているような気がするのは・・・


そんなことを考えているうちに姫様の部屋の前まで来た
ドアノブに手をかけるとやはり巨大な邪気がじわじわと伝わってくる。私はまさかと思い慌ててドアを開けた。

部屋の中は真っ暗だった。
いつもとは違う全てが闇で覆い隠されたような暗さだった。
奥を見ると姫様が机に向かって何かを読んでいた。



「・・・・・・姫・・・さ、・・・ま・・・?」

私は恐る恐る声をかけた。
かけると姫は振り返って微笑む。

「・・・サフィラ?どうしたの?」

その微笑みはいつもとは違う。おぞましく恐怖を覚える笑みだった。そしていつもと同じ声で私の名を呼ぶ。
とても気味が悪かった。

今、目の前にいるのは私が知っている姫様ではない。


そう確信した。


「・・・なに?黙り込んで。私の顔に何かついてる・・・?」

いつもと同じように接してくる姫様。でも・・・!

「・・・誰ですか」
「・・・・・・」
「貴女は誰ですかとお聞きしたんです」


思い切ってたずねてみる。
すると姫様の姿をしたそれは、黒く禍々しいオーラを吐き出しながら顔をあげる

「・・・あーあ、やっぱり魔女にはバレちゃうか。もうちょっと楽しみたかったのに、まぁいいや・・・」

息を呑んだ。
すぐに分かったからだ。

今、確かに姫様以外の誰かが言ったことだからだ

「・・・どうして私が“違う者”だと分かった?」
「・・・姫様は決してそのような冷たい目はしません。そのような不気味な笑みも決して」

そう伝えるとクスクスと笑い始める。狂気じみたその笑い声は何とも言えない恐怖でいっぱいだった。

「・・・まあいい。改めて自己紹介しよう。私の名は―――蝶姫だ」

驚愕した。
まさか、こいつは・・・

「・・・ま、まさか・・・お母さんが、かつて仕えていた」

「その、まさか・・・ね」










「っ!!」

アビス、エコーは今まで微かにしか感じ取ることができなかった魔力が段々力を増していっていることに気づいた。

「・・・相変わらず蝶の魔力はスゲェな・・・」
「遠くにいても分かるくらいだもんね・・・」

2人は魔力を感じ取って安心したようでその他には何も行動は起こさなかった。

その間も魔力は刻々と強さを増していた




*
*
*

しばらく2人は見つめあっていた。サフィラは黒く染まってしまった姫を眺め、やがて俯く。

「・・・貴女様をそのような姿にしてしまったのは私の責任です」

姫は大層驚き、苦笑いをする

「今さら後悔してるの?別に私を殺したかったら殺せばいい。ただ、何をしたって私は死なないけど」


そう言われて、少し戸惑ったがすぐに気を取り戻し姫の前に立ち向かい合わせになる。


「そんなことは重々承知しております。わかっています、もう手遅れだということは・・・」


姫は何も言わずただ魔女の思いを胸の奥にしまうように聞いていた


「償わせて欲しいわけではない。こうなってしまったのは私の責任・・・。だから」


サフィラは言いかけてからその場に膝をついた。姫は驚いていたが話を続ける


「全力でサポートさせていただきます。どこまでも、ずっと」

「・・・その言葉は本当だな?私を裏切ったりしないな?」

「もちろんです」

サフィラの目には決意の眼差しがあった。それが嘘ではないと知った姫はしゃがみこみ静かに魔女に身を寄せた








その頃の封魔塔

燐は男性に蹴られながら問いただされていた。

「お前がやったんだろっ!地下の封印を解けるのはお前ぐらいしかいねぇからなぁっ!」

「・・・私は知らない。何も、知らない。私じゃ、ない・・・」

「王妃様に報告するからなっ!」

男は唾を吐き捨てながら牢屋を出ていった

その後は何事もなかったかのように静かになった。
燐は痣や傷だらけになった体をゆっくり起き上がらせる。
疲れたのか壁に持たれて全身の力を抜いた。

『やり返してやればよかったのに、なんでしないの?』

急に別の女性の声が燐の耳に届いた。


「・・・したところで何の解決にもならないよ・・・」

『私ならしてるけどなぁ』

この女の人の名前も私と同じ名前だった。どうやら離れ離れになった『お姉様』を探しているみたい。
でもこの人、発言がどこか幼くて強引。なんでだろ・・・?
・・・頭が回らないや・・・

もう、疲れた。人生にも自分にも・・・

このまま死んでしまえば、楽になれる・・・よね・・・?


『・・・寝ちゃった・・・。・・・お姉様どこにいるのかな・・・』

燐は壁に持たれたまま眠ってしまっている。
燐にしか見えず声も聞こえない女性は眠っている燐を見つめながら不気味な笑みをする。

『あなたの体。借りるね』


つづく.....
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