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第74話 恩返シ 
また書けちゃったので更新しまーすw

今回は・・・・珍しくっ


笑えるかもよ!?w

なんてねwまぁ、もしかしたらこの回と、現代に戻った時だけになるかもしれませんが・・・

今回はタイトルにもあるように「恩返し」
この頃のサクヤちゃん。自分で書いてて思ったこと


おもしろいし、純粋すぎて可愛いwww




あれから、また半年が過ぎた。

サクヤの体調はすっかり良くなり、姫にいろいろ教えてもらっている最中である。
今は庭にある椅子に座って向き合っている

「姫様」
「ん?何?」
「どうして、こんなにたくさんの・・・・、このお城のこととか姫様のこととか教えてくださるんですか?」

それを聞いて姫は飲んでいたティーカップをそっと音を立てずに置く。

「サクヤはこの城、嫌か?」

そう聞かれ、サクヤはひどく慌てた

「え、ええええ!?そそそそそんなことないですよ!!」

その慌て様に姫は静かに笑った。
そして質問に答える

「私はずっと、ここにいて欲しいと思ってる。一人は寂しいから」
「姫様・・・」
「それに、サクヤにはいろいろ知ってもらいたいこともたくさんあるしな」

姫様・・・。
本当に、優しい人。
そしてどこか寂しい人。

だからかな、放っておけないって感じがするのは・・・

よし、私何かしてあげよう!
恩返しするって決めてたし・・・・


でも・・・・


何しよう・・・・!!!!







***

「恩返し・・・ですか?」
「う、うん・・・」
「ふふ、それはまぁ・・・頼もしいですね」

サフィラさんに相談するのはいいけど、本当に何をしたら・・・
私そんなに何もできないし、弱いし・・・

「家事全般なんてどうです?嫌というほどやったと思いますが」
「ええええええええ!?ぜ、ぜぜぜぜぜんぱん!?」

ちょっとちょっと!
そんなの無茶すぎるよ!だって、お城って言っても広いし!
確かに嫌というほどやらされてからできるっちゃできるかもしれないけど・・・

「あはは、少し無理がありますか」
「当たり前に!!」
「では、何か料理を作ってあげるとかはどうです?」

料理・・・・。料理かぁ・・・
私がしてたのは皿洗い、洗濯、掃除とかだけど・・・
料理か。挑戦してみる価値はありそう・・・!

「や、やってみるっ」
「楽しみにしていますね」





と、いうわけで


やって参りました、台所!
っていうか、台所すごく豪華で綺麗に整理されてるなぁ・・・
よ、よし。挑戦だ


でも、何作ろう・・・・
うーん。あ、本棚があるってことはここには作り方の本もあるのか。
ちょっと、見させてもらって・・・

適当に本を取ってみたらお菓子の作り方の本だった。

「お、お菓子か・・・・」

適当にページを開くとレモンタルトというものが載っていた。


「レモンタルト・・・か・・・」


冷蔵庫を見たらちょうどレモンもあるし、作るのに必要な材料もあった・・・。

やってみようかな










その頃の姫はサフィラと会話をしていた

「ところで、サクヤはどこに行ったの?」
「台所へ行きましたよ」

ん?台所?
なぜそのような場所に?
台所と言ったら料理を作ったりやお茶を淹れたりする以外に行かないような気がするが・・・・

「そんなところになぜ?」
「ふふ、すぐに分かります」

?サフィラが笑っている。
なるほど、未来を視たか。しかし、どんな未来が


その時、ものすごい音が響いた。
何かが爆発したような音が


「なんだ?」
「ふふ、やってますね・・・ふふ・・・」



***


「うわぁっ!!」

また失敗したぁ・・・・。もう、何で成功しないの・・・・
生地が真っ黒焦げに・・・

「もう一回!!」



サクヤは生地をうまく焼けず苦戦していた。
また、爆発するような音が響く

ああああああああああああ!!また失敗っ・・・・」

なんで?なんで失敗するのおおおおおおお
3時間もかけて冷蔵庫に入れて冷やしてから焼いてるのに・・・

「も、もう一回・・・・!」


そうやって、何度も何度も挑戦し続けるサクヤのもとに姫とサフィラがやってきた

「・・・これは・・・」
「あらあら」

声が聞こえ、驚いて肩をビクっと震わせるサクヤ。
ひどく慌てている様子

「ひひひひひひめさま!こ、これは・・・その・・・・」

あわわわ・・・どうしよう・・・・

台所、オーブンの周り黒いし・・・
うう、秘密にしようと思ってたのに来るなんて・・・

怒られると思っていたのに、姫様はそんな私の頭を撫でて優しく微笑んでくれた
そして、焦げた生地を見て

「お菓子作りか。見事に丸焦げだな」
「あわわわ・・・、す、すみません・・・」
「・・・・楽しみにしてるわ」

私のことを怒りもせず、どうしてこんなことをしたのかも聞かずに微笑んでくれて嬉しかった。
そんな姫様のことが好きになった。
早く完成させて、食べさせてあげよう






***

それから3日が過ぎた。
試行錯誤の末、ようやく綺麗に生地を焼くことに成功した。

「やった・・・。やっと、綺麗にできた・・・」

タルトって難しい・・・。
なんでこんな難しいお菓子をしようと思ったんだろう私・・・

作り方通りに手を動かす。
そしてついに、完成した。




できた!レモンタルト・・・・

はぁ、材料尽きなくてよかった・・・・
よし、これを持って行って・・・・って
お茶も淹れたほうがいいかな






その頃、姫は庭で魔道書を読んでいた。
そしてしばらくして飽きたのか本を静かに閉じた

「魔獣を操る方法が分かれば苦労などしないのだがな・・・」
「言うことを聞きませんからね」

サフィラがそう言いながら私の横まで来る。
いつもどこから現れるのか分からないのは本当にレヴィそっくりだわ

「全くだ。でもまぁ、いくらでも造りだすのは簡単だからそこまで苦労することもないのだけど」
「しかし、姫様がまだその本を手に取っているとは思いませんでしたよ。もう、全て読んだのでは?」

確かに、全て読んだ。
またこれを読んでいるということは、まだ心の中で燐を生き返らせる方法でも書いてないかと期待しているのかもしれない。
私は愚かだ・・・


「姫様ー」

サクヤの声?お盆を持ってこちらに向かってくる。
今までで一番いい笑顔をしている。

「あら、では私は退散しますかね」

サフィラはそう言って、亀裂を創ってすぐその場から消えた。
サフィラのことだ。気をつかってくれたのだろう

「姫様!お待たせしました」
「・・・できたのか?」
「はいっ!あ、えっと・・・お茶も淹れてみました。は、はじめてだから味・・・変だったらすみません・・・」

ほう。結構気をつかえるようには成長しているな。
始めてにしては、色も綺麗だし紅茶の香りもいい。

「・・・いただくわ」

一口、ゆっくり味わってみる。
その間、サクヤは息をのみながら見守っている。
レモンの香り・・・。ということはこれはレモンを使ったお菓子か

「・・・おいしい」
「え?」
「おいしいわ。とても」

そう言うと、サクヤは可愛らしく顔を赤めて「ほ、本当ですか?」と聞く。
だから私は「本当に」と答えた。
実際、嘘じゃない。本当に今まで食べてきた中で一番おいしいと思った。

紅茶も飲んでみる。
・・・・おいしい・・・

「紅茶もおいしい。はじめて淹れたにしては上出来だな」
「え、え、そうですか・・・?・・・あ、ありがとうございます!」

ぎこちないお辞儀。何とも可愛らしいな

「サクヤはこういうことに向いてるのかな。ある意味、才能だな」
「い、いえ・・・・・そんなことは・・・」

こんなにおいしいのははじめてだというのに。
素直じゃないな、サクヤは

「私はあなたに恩返しがしたいだけです・・・」

恩返し。そんなことしなくていいというのに。
私にそんなことをしてくれても何もできない。
いや、してくれること自体私にとっては不思議に思う。
たくさんの人を殺し、悪行を繰り返している私にそんなお礼など・・・

だが、サクヤにはまだそのことは教えていない。
とても純粋な少女だ。私のことを教えるのは・・・・燐のことを教えるのは当分先だな・・・

しかし、この才能・・・。もったいないな。今回だけでは

なら

「・・・・ならば、私の専属メイドになってみないか?」
「え・・・えええええええ!?」
「お前なら、きっといいメイドになれると思ってな」

提案だ。別にサクヤがしたくないというのならそれまでのこと。
引き受けてくれるとは思っていない。

そう思っているとサクヤは私の側まで来て

「・・・・わ、私。やります、やらせてください。メイドを」

そう言ってくれた。
正直、驚いた。まさか、本当に引き受けるなんて思ってなかったから
私は、微笑んだ

「よろしくな、サクヤ」
「はい。姫様」

純粋な笑顔を見せるサクヤが可愛い。
そして、今が楽しく感じる


このひととき、いつまで続くか・・・・

途切れてしまうのが怖い。
そう思っている私がいた


つづく.....
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