TOP > *Noir Papillon* > Title - 第76話 怨恨

2017 081234567891011121314151617181920212223242526272829302017 10



第76話 怨恨 
3話分更新します。

この回で蝶姫が・・・・・・・




それは本文で確かめてください。





とある日、姫の元に求婚者ではない4人の男女が現れる。
それは、現代でいう『神』である






「お前が黒き蝶か?」

サクヤは姫の前に出て、庇い始める
だが、蝶姫はサクヤを後ろへ下がるよう言いつける。
その言葉の威圧に負け、サクヤはまた言われるがままに言うとおりにするしかなかった。

「ほう?神の使いが私になんの用だ?」
「お前を、殺しにきた」

その言葉にサクヤは今までで一番焦っていた。
このように姫を抹殺にしに来るものなど来なかったからだ
いきなりそんな存在が目の前に現れサクヤは混乱していた


どうしよう・・・、私が・・・私がお守りしないといけないのに・・・・。
何もできない・・・


「神の使い・・・。私を止めるためだけに生まれたのか。皮肉なものだ」
「すべてはモリアン様のご命令。命令は絶対だ」

それを聞いて、姫は怒り始める。
その圧倒的な闇のオーラに神たちは恐れた

「神さえも、私に刃向うか・・・・。神ならば私たちを助けてくれると・・・そう信じていたのに・・・」




―――『・・・ねぇ、いつまでこんな生活続ければ神様は私たちを助けてくれるの?』

私はあの時、燐にずっと「神様が助けてくれる」と言い聞かせていた。
きっといつの日か救ってくれると思っていた。

だが、神は何も答えてはくれなかった。



いつしか私はこんな姿になっていたのだ・・・。

もうこれで2回目の転生だというのに・・・いつまで経っても助けに来てくれない・・・!
この時代で、それを・・・・燐を救ってほしいと秘密を知ってしまった時・・・本当に思った・・・・!

なのに・・・なのに・・・!


「私は許さぬ!この世を!神を!人間を!」










・・・・!?
この気配は・・・・姫様?
何だ、この魔力・・・・。

何が起きている・・・・。なぜ、視えなかった!?

「サフィラ!侵入者だ!姫様のところに!」
「急ぎましょう・・・・」

サクヤはまだ戦えない・・・。
今度こそ、母の願いを叶えなければ・・・

でないとまた、繰り返すことになる・・・っ!


その時、どこから侵入したかわからない蜘蛛の娘がサフィラと黎音を攻撃する。
蜘蛛の糸を左右に別れて避ける魔女の二人。
怒りに任させて襲う蜘蛛の女性は大声を上げる

「・・・・蝶族の長はどこにいるぅうう!!」

なんだこいつ・・・・。アビスと同じ匂い・・・?
まさか、女郎蜘蛛の・・・・!?

二人は止めようと呪文を唱えるが、その時また玉座の間から姫の魔力が流れ込む。
その気配に蜘蛛の女性は目をギラギラさせながら玉座の間へ走っていく

「あいつ、姫様を襲う気だ!」

黎音はそう言って、後を追いかけて行く。
サフィラは姫の魔力に震えながらも冷静を保ち黎音と蜘蛛を追いかけて行く



蜘蛛は玉座の間に続く扉めがけて突進しに行くが、その時白い糸が侵入した蜘蛛を絡ませる。

「・・・・よう、久しぶりだな」

その声に、蜘蛛は反応し顔を見る。

「・・・・裏切り者・・・・・!!」
「まだそんなこと言ってんのかよ。怒りで我を見失ったか?」
「黙レッ!!!!」

蜘蛛はアビスの糸を強引に引きちぎった後、殺そうと襲いかかる。
だが、今度は電撃が蜘蛛を襲う。
全身を痺らせ動けなくしているのはエコーだった

「アビス。こいつ、どうするの?」

アビスはさっきよりも糸を多めに蜘蛛に絡ませる。

「ちよを襲おうとしてんだ。だったらここで殺すまでよ」


その時、追いかけてきた黎音とサフィラがやってくる。
その二人にアビスは先に行くように言い聞かせた

黎音ははじめてみる二人に戸惑っていたがサフィラが後押しする。
言葉の通りに姫の元へ向かった2人の魔女の姿が消えた頃

「さぁ・・・?なんでちよを襲おうとしたのか・・・洗いざらい吐いてもらおうか?」






***


玉座の間では姫と神の使いたちが戦っていた。
4対1という状況にも関わらず姫は大鎌を振り回していた
そして今まで憶えた能力を余すことなく使い分けていた

時には岩を飛ばし、水を作り出しては操って怯ませる。
それに加えて当たり前のように大鎌を振り回しているという傍から見ればめちゃくちゃな戦闘だった。


神の使いたちは持っている能力を使わずに姫を倒そうと企んでいた。いつまで経ってもらちがあかないと判断し隠し持っていた眩しい光が1つに集まってできたような大きな槍にも似た大剣を取り出す
その光を見た瞬間、姫は目を瞑ってしまう。そんな中、自分たちにトドメをさした槍の存在のことを思い出した

思い出した瞬間のことだった。
その大剣が姫の心臓めがけて飛んできた。
サクヤが助けにいこうと姫と呼びながら走り出すが、全てが遅かった
その時にはもう姫の心臓に大剣が突き刺さっていた
眩しい光のせいでそれを避けることができなかった姫。
口から血を吐き出す

「お前をいつか殺したブリューナク。それを回収しモリアン様の力によって本来の形に変化したものだ」

そう言いながら神の一人が姫から大剣を抜き出す。
姫は前へ力なく倒れていく。
その光景はサクヤにとっておぞましいものとなった

その時遅れてサフィラと黎音がやってくるが2人は状況を見てその場に固まってしまった


また、止められなかった・・・・
これではまた同じことが繰り返されるだけ。
なぜこんなことになる?なぜ・・・

「終わりだ」

そう言い捨てて4人はその場を立ち去ろうとする。
それを聞いた黎音は雷を作り出し4人に向かって放った
黎音の目には涙が溢れ、大粒の滴が頬を伝っていた

「許さない・・・!絶対許さない!」

怒りで我を失いかけている黎音をサフィラは拘束魔法で動けないようにする

「落ち着きなさい!黎音!」
「離せ!あたしはあいつらを殺さなきゃいけないんだよっ!!」

縛っていても暴れようとするサフィラはこの状況をどうするか考えていた

その時姫が静かに立ち上がる。
それに驚いた神たちは「馬鹿な・・・」と呟きまた構える

「なる、ほど・・・。神は・・・本気・・・らしい」

力なく立ちふらつきながら神たちに近づく姫の目には強い憎悪が込められていた

「だが・・・言っておくぞ・・・。私は・・・何度でも、甦る・・・。これで、終わりだと思うな・・・。いつか、必ず・・・神を・・・」

もう力など残っていない姫。
自分の中で溜め込んでいたものを全て吐き出さんとしているように見える。
神たちはまた光の大剣を取りだし今度こそトドメをさそうと姫に向かって振り下ろそうとするその時

「その場から引きずり下ろしてやるっ!!」

姫の最後の一言と同時に振り下ろされた光の大剣。
姫は肩から太ももまで切り裂かれ血が噴き出る。
力なく倒れていく姫





その時の彼女は微かに笑っていた

つづく.....
スポンサーサイト

THEME | GENRE 日記 |
*Noir Papillon* | TB : 0 | CM : 0 -

COMMENT LIST



COMMENT



COMMENT FOAM

SECRET
 




TRACKBACK

TRACKBACK URL to this Entry