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第82話 出逢イ 
おまたせしました。第82話です

今更だけど80話越えちゃったんだね(遅
今までで結構続いてるんだよね。自分の妄想で作ったお話の中ではw

さてさて、今回はシェスリナ達が魔獣で苦戦している中現れたリリボンのお話。

そして、プラシナは編入試験を受けた後あることに遭遇。


どうなるのかは本文でw




なぜここにリリボンがいるのか、全員分からず唖然としていた。

そして残っている魔獣めがけて突進していく。心配していたシェスリナは名を呼ぶがそのまま大鎌を横に縦に振り回す。
それでもまだ残っている魔獣に向かって大鎌を勢いよく横に振り回すと突風が勢いよく魔獣へ真っ直ぐ向かっていく。一拍遅れて魔獣たちの体から血が噴き出る。やがて敵は苦痛の声をあげながら消えていった


さっきまでキリがないほど出没していた魔獣は跡形もなく綺麗さっぱりいなくなっていた。
終わったことを確認するとリリボンはすぐに立ち去ろうとする。
しかし、シェスリナはお礼がしたいからとリリボンを呼び止める。

「りりぽん!助かったにゃ、ありがt」

シェスリナはそこまで言ったところで言葉が詰まってしまった。なぜならいつもの彼女とは裏腹の表情をしシェスリナのことを睨んだからである。

「り、りりぽん・・・?」
「・・・こんな雑魚相手に、時間かけるなんてどうかしてる。まとめて殲滅すればいい話。これ以上私に仕事を増やさないで」

そう睨めつけながら話す少女にクルセィが口を出す

「おい、そういう言い方はないだろ。リナさんはただお礼を言いたいだけだぞ」

そうクルセィが言っても彼女の表情は普段のようにおとなしくはならない。むしろ、さっきよりも一層顔には苛立ちが見えている。

「・・・・・」

無言で今度はクルセィのことを睨み付けるだけ。その行動にクルセィは腹が立ち

「なんとか言ったらどうなんだ!?」

と大声で怒鳴る。

それを聞いて少女は小さく「うるさいガキだ」と吐き捨てる。

次の瞬間生き残っていた魔獣が後ろからリリボンを襲い掛かろうと迫ってきたが、クルセィのほうを向いたまま下から大鎌をひと振りした。
魔獣はその一撃で苦痛の声をあげ霧になって消えていった。

その行動や、表情は普段とは明らかに違う。

そのまま沈黙が続いていた頃、リリボンが身に付けているジェムから声が聞こえる

『琴神音さん、終わったかしら』

その声に冷静に答える

「・・・・はい」
『他の地域も終わったからもう戻っていいわよ。お疲れ様』

「・・・分かりました」

一言呟くように発すると青い蝶が風に乗って舞い上がる。
強風が吹き荒れ、全員その場で踏ん張る。
風は一瞬で止み、目をゆっくり開けるとさっきまで目の前に立っていた綺麗な黒髪の少女はもうそこにはいなかった。

その光景を目の当たりにしたルーミアはその場で唖然としたまま立ち尽くしていた。

(あれは本当に・・・リリーさんか・・・?)








街の中心より少し東よりの方角。ここで一人の女性がどこかの建物の屋上で座っていた

「こっちも任務完了。最終確認を終えたら退散する」

そうジェムを返して本部に伝えていると一人男性がやってくる

「退治終了。西も終わったてさ」

女性に報告するように言い聞かせる
するとまた一人女性がやってくる。
しばらくしてリリボンもその場に現れる

ここはセレクシオン集合の場。
アパルリッターの中でも実力が高く本部から直々に命令が下される組織だ

「今日はいつもより数が多かったな。生憎、負傷者はいなかったからよかったものの・・・」

ここに集まっているのは四大貴族の者達。必ずセレクシオンに任命され、各学園に最低でも一人はいなければならないという決まりがある。

「琴神音のところはどうだった?」
「・・・異常なし。魔獣なら片付けた。私は一足先に帰らせてもらう」

冷たく言うとすぐにその場を立ち去る
その様子に朱巫家の雛は嫌そうな顔をした

「けっ・・・!なんだよアイツ」
「口が悪いぞ、雛。琴神音は四大貴族を纏めている家系でもあるんだ。文句言ったら怒られるぞ」

その発言には言い返すことができずイライラしていた
その様子に隴渡は「やれやれ」と言いたい表情をする
一人、リリボンの姿を心配そうに見守っている璃虎であった。




*
*
*


その翌日。
リリボンは昨日自分が何をしたのか思い出せずにいた。
そんな彼女を責めるようにクルセィがこちらにやってくる。


「リリさん!昨日のあれはなんだ!ちゃんとリナさんに謝ったらどうなんだ!」

その様子をクラスの全員が見ている。リリボンはよく分からないという表情をして、クルセィは昨日彼女がとった態度に腹が立っている。
リリボンからの返事を期待するが

「・・・ごめん。何の話?」

その発言にクルセィは驚く。
嘘を吐いているようには見えず彼女はきょとんとしていた

「私、昨日何かクルさんを怒らせるようなことしたってことかな・・・?それだったらごめんなさい」

素直に謝る彼女を責めるのが痛々しく思ったのか、クルセィの表情には戸惑いが生じていた

「あ、あぁ・・・。なんか、すまない・・・」
「ごめんなさい・・・。何も覚えてなくて・・・」
「いや・・・、こっちこそ一方的に責めて悪かった」


・・・私、昨日何したんだろ。
ジェムが光って、その後気づいたら家に帰ってて寝てた。
ジェムが光った後何が起こったのか、何したのか思い出せない・・・。
ぼんやりと覚えてるのは魔獣を倒したことくらい。

私、みんなには身体が弱くて戦闘するの難しいから安全なこの学園の中で魔獣が消えるのを待っていると、伝えてあるけど・・・。

それは表向きの話。
でもそれについて聞いてこなかったってことはまだ知らないってことだよね・・・。

それよりも・・・。私クルさんが怒るほど悪いことしたみたいだけど何したの?
ママに謝れって・・・。

私は時々こうなる。毎回記憶が飛び飛びになると混乱することがある。
いつからこうなったのか・・・

両親が死んだあの日。
私は確かにその場にいたはずなのに。
気づいたらサクヤに抱かれて眠ってた。
蝶々を追いかけて遊んでいたことは覚えてる。でもその後のことが全く記憶にない。
思いだそうとすると頭が痛くなる。何かが邪魔をするように私を痛め付けるみたいに

セレクシオンになってからジェムが光り出すといつもこう・・・。
皆に迷惑かけて、知らない内に誰かを傷つけている。









私なんていなければ・・・










*
*
*

ここは編入試験場。
たった今、試験を受けている女性が一人いる。

試験の内容は実力を見るもの。

まず魔力測定をした後、数値の高さで試験内容が変わる。

低い者にはそのまま学力テストを受けてもらう。主に魔法、近接、錬金などの知識を知るためのもの。
ある程度の知識があれば合格とし学園に編入できる

高い者には教務員一人と戦ってもらい時間切れになった時点でどれだけ才能を認められたかで決まる。
その判断で普通科か特進かが決まる。

今試験を受け終わった女性は魔力の数値も平均より高めで戦った教務員からは特進クラスに編入が認められた

「ありがとうございました!」

女性は笑顔で礼をする。

「編入手続きができるまでお待ちください」

やった!特進編入合格もらっちゃった!これからこの学校で新しい生活が始まるんだ
どんな子がいるのか楽しみっ





合格をもらってアパートに帰ろうと正門まで行こうとしたら、ドン!と何か壁を蹴る音がした。
ちょうど角を曲がったすぐ目の前で一人の女の子が男子3人に囲まれてた。なんかやばい雰囲気・・・

「なんでお前がセレクシオンなのか未だに分からねぇなぁ!あ!?」
「・・・やめて・・・お願い・・・」

女の子を一方的に殴ったりしてる。男の子が女の子を傷つけるなんて最低な奴等がいたもんだなこの学校

見てられなくなって私は女の子を庇うように私に注目を集めさせる

「あ?なんだお前?見ない顔だな。新入りか?」
「あなた逹、女の子に暴力なんかふるって恥ずかしいと思わないの?」

男子3人組がこっちにやってくる。なんとか女の子からは離れてくれたみたい。

「お前もこいつの味方すんのか?」
「痛い目に会いたくないなら早くその子への乱暴はやめることね」

わざと挑発させる。それを聞いた途端、私にパンチしてきた。すぐにキレるのね、めんどくさいタイプだわ

私はパンチを受け流して蹴りを腹にお見舞いする。
他の二人はそれを見て怯んだ。


「さっさと去れ!」


睨み付けながら言うと男子3人はその場から去っていった。
それを確認してから壁にもたれて座り込んでいる女の子のもとへ行く

「大丈夫?」
「・・・あ、ありがとう・・・ございます・・・」

小さな声でそういう女の子の顔を見る。とても綺麗で人形みたいな子だった。まるでどこかのお嬢様みたい
それになんだろう、この気持ち・・・。胸がドキドキする

「・・・もう大丈夫です・・・。助けてくれて・・・ありがとうございました・・・」


丁寧にお辞儀をしてその場から立ち去る。
私、あの子のこと知ってる気がする。
ずっと前に、ずっと昔に会ったことがあるような

そんな感覚―――。

つづく.....
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THEME | GENRE 小説・文学 |
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