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第83話 琴神音 
第83話更新しちゃいます。

今回はいきなりルーミアの宣言から始まって気持ちの描写がありませんが、
もう少し先で入れたいと思います。
どのみちなんで姫に従っているのかというきっかけを描くつもりなのでw


プラシナが編入。リリボンとプラシナはここから仲良しになる。
トントントンっと進めていきたいとおもっていますので、よろしくお願いします~




「俺、卒業する」

放課後の教室。部活メンバーしかいないこの教室でいきなり卒業宣言が響き渡る。
リリボンは何もなかったかのようにその場に戻っていた。誰にも暴力を振るわれたことは口にしていない。

シェスリナはその発言を聞いて一瞬固まったが

「決めたのね。寂しくなるわー」
「ははは。みんなのこと気になるけど私が必要なら本部のために全力を尽くすよ」
「頑張ってくださいね、ルーミアさん」

皆が卒業を嬉しがり応援している中。
リリボンはその様子を何も言わずに見ていた。



*
*
*


そして数日が経ち、ルーミアは彼らより先に卒業を果たした。
彼はこれから魔獣を狩る正式なハンターとしてあちこちで活躍することになるであろう。





ルーミアの卒業と入れ替わりに一人の女性が編入してきた。
それは偶然にもリリボンやクルセィがいるクラスに編入することになったのであった

「玖蘭プラシナです。よろしくお願いします」

ちょうどリリボンの隣の席は空席になっていたので、プラシナという女性の席はそこになった
リリボンはその女性には見覚えがあった。あの時、自分を助けてくれた人だとすぐに分かった。

隣に座ってリリボンのほうに顔を向けて

「・・・大丈夫だった?」

そう言ってくれた。
その時、リリボンの中で何かが動き出す。顔を赤めていた。心配してくれていたことが嬉しかったのだ

「これからよろしくね」


***


編入してきた日の放課後。
噂をいち早く聞き付けたシェスリナは早速自分の部活に入らないかと誘い出す。

「何をする部活なんですか?」
「基本的にのんびり。時々皆で遊んだり、なんかお喋りしたり。みんなが家族だと思って過ごす部活よーん♪」

それを聞いて興味を持ったプラシナ。シェスリナの言う通り教室で待っていると次々とメンバーがやってくる。その中にはリリボンの姿もあった。

「諸君!彼女・・・しーちゃんを新しくメンバーに加えたいんだけどいいかしらっ!」
「・・・し、しーちゃん・・・?」

プラシナは今まであまり呼ばれたことがないあだ名で呼ばれたので戸惑っていたがメンバー一同賛成という意見がでた。

「よし!今日から正式に新しい家族よっ。みんな仲良くしてあげてねん♪」

プラシナはリリボンのことが気になるのかずっと彼女のことを見つめていた










部活も終わり、みんなが帰る頃。プラシナが玄関へ行くと靴を履き替えているリリボンの姿が目に映った。
プラシナはリリボンの側まで行く

「リリさん」
「あ、プラちゃん・・・。私に何か・・・用?」
「一緒に帰らない?途中まで」

その発言にリリボンは戸惑ったが

「・・・うん・・・」

小さく返事をしてくれた。




***


帰り道を2人で歩く。
リリボンとプラシナ。お互い気を遣っているのかあまり喋らない。
どうしようかとプラシナが考えているとき、突然リリボンの口から

「・・・実は、誰かと帰るの・・・はじめて・・・なの・・・」

プラシナは驚いた。
部活メンバーの誰かと帰ったことがないということが信じられなかったのだ

「え、リナさんとかルインさんとかと帰ったことないの?」

そう聞くと小さく首を縦に振った。
彼女によれば事情があってあまり知られたくないからというのが理由であった。
しかし、それだとしたらなぜプラシナはいいのか疑問が生じる

「じゃあなんで私はいいの?知られたくないんじゃ・・・」
「・・・あなたは、悪い人じゃ・・・ないし・・・。それに、助けてくれたから・・・」

理由を言ってる間、なんだか嬉しそうな顔をしていた。
私のこと信じてくれるの?
嬉しいけど他のみんなのこと信用してないってことかな・・・?

「・・・ねぇ。もし、よかったら・・・家・・・寄っていく?」

え?い、家?
なんでいきなり?
途中まで一緒に帰ろうって言ったのにどうしたんだろ・・・?

「あ・・・。いやなら・・・いいの。ごめんね・・・」

あっ・・・・。落ち込んじゃった・・・・!えっとえええと!
嫌じゃないってこと伝えなきゃ!!

「全然嫌じゃないよ!リリさんがいいって言うならお邪魔しようかな・・・?」

そう言うと、目をうるうるさせて頬が赤くなっていく。
なんか可愛いな・・・

「・・・ありがとう」


お言葉に甘えて私はリリさんの家へ行った。
そしたら驚いた。

めちゃくちゃ豪邸だった・・・!

「・・・どうぞ・・・」

リリさんが中に入っていくので私も続いて中へ入っていく
玄関についたとき、一人のメイド服を着た女性が立っていた

「おかえりなさいませ、お嬢様」

その言葉にまたまた驚いてしまった。
まあ、そりゃそうだよね・・・。
見るからに豪華だしお嬢様みたいな人だなって思ってたからある意味納得・・・っ

「・・・そちらの方は?」

私に気づいてリリさんに尋ねる

「・・・学校のお友だち・・・。ごめんなさい、私が呼んだの・・・。どうしても来てほしかったから・・・」

「お嬢様がそれを望むのでしたら私は構いませんよ。ようこそいらっしゃいました。どうぞ、お上がりください」

このメイドさん。若いなぁ・・・
それに優しい人だ。

リリさんに続いて家に上がらせてもらう。
リビングでメイドさんに待ってるよう言われたので、椅子に座って待つ。
リリさんが普段着に着替えてくると言ってたからリリさんのも待ってるんだけど・・・・





豪華すぎてすごく居づらい・・・!
本当にこんなところにお邪魔してよかったのかなぁ・・・
でも本当にお嬢様だったんだ。
なんか大人しいし身なりもきっちりしてたからそうなのかなと思ってたけど。

扉が開く音がした。
リリさんが「おまたせ・・・」と小さな声で恥ずかしそうに言う。
その姿は本当にお嬢様にしか着れなさそうなフリフリのゴシックワンピースだった
あまりにも可愛くてしばらく見とれてた

リリさんが向かい側に座った時、あのメイドのお姉さんがお茶を持ってきてくれた。
丁寧におもてなしする姿を見て、若いのに大分ベテランなんだなっていうのが分かる。

「ごゆっくりどうぞ」

そう言って台所へ戻っていった


改めて思う。
こんな平凡に暮らしている私がここにいてもいいのかと!


気を取り直して・・・・

「えっと、なんで私に来てほしかったの?」

質問するとリリさんは「・・・そ、それは・・・」とまた恥ずかしそうに言う。
大分人見知りが激しいのかな?
今日編入してきたばっかりだからよく知らないけど・・・

「・・・あなたには、知ってほしいと・・・思ったの」
「?何を?」



「・・・私のこと」


つづく.....
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THEME | GENRE 小説・文学 |
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