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第84話 兆候 
ついでに84話更新しておきますw

今回はプラシナとリリボンの話が主。
リリボンはいつからか新しい薬を飲み始める。御嬢様はどこで処方されたものか知らない。
プラシナもそれは同様。

その薬がどのような効果をもたらすのか・・・


まだ誰も知らない。




神津四街の大通りにある占いの館。ここの館はよく当たることで地元の人達には人気だ。

開店しているときは一見ただの占いをしてくれるお店だが閉店した後。
このお店では裏で本物の魔女が住み着いている

閉店を確認したあと、占いをしていた女性が建物の奥へ行く。

「黎音。どうですか」

ここはサフィラと黎音の隠れ家を兼ねている館。
黎音は奥にある机に付きっきりであるものを作っていた

「やっと完成したよ。でもまだちょっと仕上げしないと」
「あの方もやっとこの街にやってきたことですし、そろそろ姫様にも目を覚ましていただかないといけませんね・・・」





「リリさんのこと?」
「・・・私、四大貴族の北を守護する琴神音の家系なの。でもそのことは皆には内緒にしてる・・・」

いきなり難しい話が飛び込んでくる。
四代貴族?それすごく偉いってことじゃ・・・・?

「なんで内緒にしてるの?」
「あまり・・・世間に知られてはいけない決まりがあるの・・・。それにこのことを知ったら・・・きっと皆私のこと嫌うと思うから・・・」

私はそんなこと思ってない。
嫌いになんてならない。
リリさんは純粋で素直な子なんだな・・・

「私は嫌ったりしないよ。だからお友だちとして付き合ってほしいな。リリさんのことリリって呼んでもいい?」

友達になったんだからリリさんなんて距離を置くような呼び方はやめよう。
今まで友達なんていなかったのか、顔を赤めてもじもじしてる。

「・・・じゃあ・・・ぷらにゃんって呼んでもいい・・・?」

なにそのあだ名・・・っ
めっちゃ可愛い!!猫好きなのかな?

なにはともあれ呼び方決めれたし、ゆっくりお話もできたし私は満足っ
わたしはいいよと返事した。
それから学校のこととか、部活のこととかでいっぱいお話しした。
お話ししていくうちにリリの顔色もだんだん明るくなって次第に笑うようになっていった。
気づいた時には時刻はもう6時を過ぎていた。そろそろ帰らなきゃ

「もうこんな時間。そろそろ帰らないと」
「・・・うん」

落ち込んじゃった・・・。
リリにとっては私って唯一許せる友達なんだなって思う
こんな可愛い子放っておけない

「また明日も会えるから。クラス一緒だし隣の席だし。ね?」
「・・・うん。ありがと」

そう言い聞かせて私は見送られながらアパートまで帰った。



それからは学校でもお話ししたりして日が経つにつれて一緒に過ごすことが多くなった。
時々家に呼んでもらって一緒に遊んだりした。
いつのまにか私がこの学校に編入してから一ヶ月が過ぎていた


一ヶ月を過ぎた頃から、リリは新しい薬を飲むようになった。



「・・・その薬、いつものと違うね」
「・・・新しいお薬だって。寝る前に2錠、水で飲まないといけないの」
「へぇー・・・。大変だね」




お話ししてて体が弱いっていうことは知ってたからそのための薬なのかなって思ってた。

その薬を飲みはじめて一週間を過ぎた頃。
リリは頻繁に軽い咳をするようになった。
ただの風邪だと言ってたけど、それからまた一週間。
今度は何度かしんどくなって倒れることが多くなって・・・
しまいには熱まで出て・・・

みんな心配して声をかけるけど、リリは「大丈夫」としか言わない。
結局、熱を出したその日は早退して何週間か学校を休んだ

あまりにもただの風邪にしてはおかしいと思って、私はリリの家までお見舞いに行った

インターホンを鳴らす。
しばらくしてメイドのサクヤさんが出てきた

「あの、リリは大丈夫ですか?お見舞いに来たんですけど・・・」

そういうとサクヤさんは

「ええ、大丈夫ですよ。お嬢様のこと大事にしてくださってありがとうございます。ですが今日のところはお引き取り願います」

中に入るなと言われてしまった。顔を見ることもできない。
理由を聞いたら「移ってはいけないから」だった。
仕方なく私はアパートまでとぼとぼと帰っていった



その後、プラシナを見送ったサクヤは静かに豪邸に戻っていった

リリボンは高熱でうなされていた。サクヤが寝室にやってきて薬2錠と水が入ったグラスをお盆に乗せて持ってきた
机に置いてから、寝ているリリボンの体をゆっくり起こす

「お薬です。お嬢様」
「・・・ありが、とう・・・」

ゆっくり薬を水で飲む。
飲み終わった後、リリボンをゆっくり寝かせる。
部屋を出ていこうとしたサクヤをリリボンは止める

「・・・・さっき・・・誰か、きた・・・の?」

その質問にサクヤは

「いいえ。何でもありません」

と答えた。リリボンは静かに目を閉じてそのまま眠ってしまった


つづく.....
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THEME | GENRE 小説・文学 |
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