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第86話 眠ル魂 
ちょっと進むのが早いですが、ここから本番だと思ってください。
もちろん、楽しそうな雰囲気は残しますが







時々シリアスだったりちょっとグロかったり、百合百合だったり暗かったりと


いろいろ!!あると思いますがっ!!!



あまり気にしない方向でお願いしまーすw




あれから、あの男性は退学処分になった。

やっぱり勝手に決闘したことが問題だったみたいで、緊急で集会があった。
好き勝手な行動は慎むようにという内容だった

リリはあれからサクヤさんが迎えに来てくれて・・・

それからまた学校を休んだ。
やっぱり心配だよ・・・リリ







リリボンはうなされていた。
呼吸も荒々しく、眠れずにいるようでゆっくり身を起こす。


喉渇いた・・・。お水・・・。

ベッドの側に置いてくれてるグラスに水を注ぐ。
そしてそのまま、喉を潤そうと水をゴクゴク飲み干す。
なのに

喉の渇きは増す一方で、何も潤わない。
どうしてなのか分からない。
喉に手を当てておかないと渇きで壊れてしまいそうだから・・・

すると、扉をノックする音が聞こえてきた。一拍遅れてサクヤが中へ入ってきた。
お薬を持ってきてくれたんだ・・・。

「お嬢様。大丈夫ですか?」
「サ、サクヤ・・・わ、私・・・」

サクヤの首元をずっと見つめている私がいる。
見てたらよく分からない気持ちになってきて・・・

気づけばサクヤの首元に顔を近づけていて・・・

「お嬢様。我慢しなくて、いいんですよ」

そう言いながらサクヤは私に首元を見せるようにリボンを緩め服を脱ぎ始めた。首元が見えた瞬間、目の前が真っ赤になって

サクヤの首に牙を立てている私がいる。

私、今何してるの・・・?
私は人ではないの・・・・?


甘い。甘くて・・・・おいしい・・・

「貴女様が目覚めるその時まで、いつまでもお待ちしています」





次の日。
プラシナはいつも通りに学校に登校し授業を終える。

そしていつものように部活が始まる。

「さてと・・・今日はー・・・何しましょうか・・・」
「元気だしてくださいよ。こっちまで元気がなくなっちゃいます・・・」
「もう3週間くらいりりぽん休んでるし、寂しいジャイ」

リリボンがおらず元気がないメンバー一同。
仕方なく今日は町をぶらぶらしようということになった。

だが、そんな中で一番リリボンのことが心配なプラシナは落ち着かず、急に席を立つ。

「ごめんなさい。今日はもう帰ります」

それだけ言うと鞄を持ち、そそくさと教室を出ていった。

シェスリナたちは急に言われたので言葉が出なかったためその場で固まっていた



プラシナは急いで靴に履き替えると琴神音家まで走っていく。


走っている最中、赤髪のポニーテールの女性に言われたことを思い出す。

『琴神音とは関わらないほうがいい』

・・・また、あの言葉が・・・

ううん。考えちゃだめ!
どんな事情があろうと、私はリリの味方だもん!




***

ベッドで眠っているリリボンは一向によくならない。
だが、今までで一番落ち着いた呼吸をしていることは確かだった。
サクヤが面倒を見ている時、
しばらくしてインターホンが響き渡る。

サクヤは確認しにいこうとする。リリボンは小さな声で

「・・・ぷらにゃん・・・?」

と呟いた。
サクヤは振り返り様子を見た後じっとしているように言い聞かせ玄関へ足を運ぶ。
扉を開けると息を切らしているプラシナの姿が目に映った。

「あの!リリは大丈夫ですか?」
息を切らしていながら、必死になってサクヤにリリボンの様子を聞く。
その意思を感じ取ったサクヤは

「・・・中へお入りください。お嬢様が会いたがっています」


***


その頃のシェスリナ達はプラシナとリリボンが不在の中、街の大通りをぶらぶらと歩いていた
お店に入る気力もないのかただただ歩くだけ。

たくさんの店がある中、バラージュが気になる店を発見し皆に教える

「あの店だけ、雰囲気違うジャイ」
「・・・占いの舘って書いてあるわね」

名前に何の小細工もなく、雰囲気は周りの店よりは遥かに目立ってはいるが見たところ普通の占いをしてくれる舘であることは確かだった。

シェスリナ達はお店に入ろうとはせず、店の全体像を観察したあとまたフラフラと歩き出す

その様子をサフィラが見ているとは何も知らずに







プラシナはサクヤに連れられリリボンが寝ているであろう寝室へ行く
扉を開けるとリリボンが身を起こした状態で待っていた
プラシナは名前を呼びながらリリボンの側へ行き抱き締める

「よかった・・・。ずっと心配してたんだから・・・」
「・・・ごめんね」

2人の様子を静かに伺うサクヤ。見られているとは知らずに2人は久しぶりに会ってたくさん話をした
少しでも楽しくしようとプラシナは笑顔で今まであった部活のエピソードを語る

それを止めるように

「・・・ぷらにゃんは、優しいんだね・・・」

静かに口にする。
それを聞いてプラシナはきょとんとする

「・・・こんな、もう人でもない私のために・・・ここまでしてくれて」

プラシナは言ってる意味が分からなかった。
あまりにピンときていない彼女にリリボンは自分のジェムを見せる
それを見てプラシナは驚いた
ジェムを手のひらに乗せながら俯くリリボン。

「え、・・・これジェムなの・・・?」
「・・・うん。私の、ジェム」
「でも・・・これ・・・」

プラシナの声は震えていた。
なぜなら、リリボンのジェムは真っ黒に濁り切っていたから

「・・・先生が言ってた黒く濁るって、このことだったんだね・・・」

悲しそうに言うリリボンをプラシナは見ていられなかった。
手のひらに乗せているジェムに手を乗せ、リリボンの肩に顔を寄せる

「私、もう化け物だ・・・。人の血を美味しいなんて思って飲んでしまった私は・・・もう・・・」

「私は化け物だなんて思わない!絶対に思わない!だってリリはリリだもの」

リリボンは泣いていた。
涙が零れ落ちる。

「・・・そう言ってくれて、嬉しいよ・・・ぷらにゃん」

泣きながらそう言うリリボンの手をプラシナは強く握りしめていた

「・・・ありがとう」

涙を流し、そうリリボンが呟いた瞬間。
黒く染まり切っていたジェムに亀裂が走る。
その衝撃でプラシナは後ろへ吹き飛ばされた。
リリボンは声も上げずにその場で黒い光に包まれながら佇んでいた。

つづく.....
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THEME | GENRE 小説・文学 |
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