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第94話 燐ノ願イ 
・・・・なんかもういいかぁ。と思ってしまいまして、94話も更新しちゃおうと思います。


いきなり現実に戻ってしまいますが、まぁそういう段取りなんだなと思ってくださいお願いします(


後半はプラシナとリリボンの・・・ある日の出来事。
この出来事から、姫は燐に会いたいという願いの他に叶えたい願いができたのでした。




「・・・・・・ね、が・・・い・・・?」

梔子が女性に道を開けるように緋漓から離れる。
少しずつ近づいてくる女性。

「継ぎたくないのだろう?巫女を」

本当のことを言われて動揺し始める。だが決して表には出さないように必死に押さえているようだった

「否定しても無駄だぞ。闇が私に教えてくれるのだから」

現にこの森は闇に満ちている。女性にとってこの闇は居心地がよいものなのだろうか・・・?
私は巫女の家系なのに、心を見抜かれてしまうなんて・・・


「心の闇は誰にでもある。例え神に仕えし巫女の家系であっても」

女性がまるで『話を聞いてやる』というように目線をこちらに向ける
緋漓は自分の心を認めるように

「確かに継ぎたくないと思ってる・・・っ」

本当のことを口にした
女性が緋漓の顔に手を当てる

「継がなくていい。無理に継ぐ必要がどこにある?」

私の家系は昔から掟に従って必ず守ってきた。その中には女性が生まれた場合早いうちから修行をし巫女として13歳には継がなければならない。
なぜ13歳なのか一度母に聞いたことがある。昔『大人』になるのは13歳からとなっていたそうで、それが今でも残っているのだとか。私は今15歳だ。継がなければならない歳を2年オーバーしている。
継ぎたくない。それが本音。
でも中々その事を口に出せない。弱いなって度々思う。

「朱巫家は昔から規則正しくキッチリしていた。悪は成敗、人は守るために結界を守護・強化。必ず守っていた。だから一時は朱巫家が四大貴族頭首に相応しいと言われた時期があった。だがな」

女性は昔を語るように緋漓に教える。訳がわからないと言っているように。

「四大貴族頭首にはならなかった。自分達が上に立つことも纏めるということも全て『掟に反する』と言ってな」

掟。今でも守らなければならない対象として置かれている。
なぜ守らなければならないの?
どうして歴代の人々は守ってきた?何を根拠に?

「朱巫家は掟がなければ生きていけないと言っても過言ではない。そんな中でお前は『縛られたくない』と思っている。そうだろう?」

女性の手が私の頬に触れる。
その手は氷のように冷たい。けれどひんやりするくらいの冷たさではなく、少し温かさが残っている。
私は自分の本当の思いを告げた。ずっと闇が耳元で呟きかけてきていた。
告げた瞬間、なんだか心がすっきりした。
今私は梔子達と同じように女性に抱かれている。
しばらくして私の右目に力を注ぎ込まれた。これが私の人生を大きく変えた奇妙な物語。





・・・・雛・・・、ごめんね・・・・・















現実。
プラシナが眠りについた頃、姫は夜に見える月を眺めていた。



10年前。私はプラシナを助けた。それはこの子の中に燐がいることを確信したからだった。
やっと見つけた。そう思ったが、燐は深い眠りについていて到底起きそうにない。
早く貴女とお話したいのに。
まだ私の声は届かない。

私はもっと力を溜めなければならない。燐を守れる力を、全てを壊す力を。
そのためにわざと女達を集め願いを叶えてやった。全ては力を集めるため。


時は過ぎ去っていくもの。
私が復活してから既に2ヶ月は過ぎていた。はじめは私を警戒していたプラシナだったが、今ではすっかりなついてべったりになってしまった。
少しずつ燐が目覚めていってる証拠かもしれない

いつものように月を眺めている時、プラシナが私に抱きついてきた。丁度風呂を済ませ、もうすぐ眠りにつこうとする前だった。

「リリが好き」と言ってきた。プラシナは私ではなくリリボンに言っている。それはいつものことだった。
だが、

「私ね、最近考えちゃうの・・・」
「・・・何を?」

いつも通りに優しく呟きかけた。すぐに答えは返ってこなかった。しばらく間が空いて、ゆっくり言葉を発した

「私とリリ・・・。“2人だけの世界”があればいいのに・・・って」

その時、私は感じてしまった。
プラシナが言っているのは確かだった。けれど私には・・・

「あ、ごめん。今の冗談だから気にしないで・・・」

燐が私に言っている。
燐が願っていることなんじゃないのかって。
そう、思ってしまった。









その夜、プラシナが眠りについた頃。サフィラ・黎音、サクヤ、幹部一人を呼び寄せた。
突然の呼び出しに驚きながらも、今まで通りに接してくれた

「どうなさいました?姫様からお呼びだしとは珍しいですね」

暗い部屋の中、怪しくリリボンの瞳が紅く輝く。

「少し、頼みたいことが出来てね」

その言葉に全員が顔をあげる。

魔女2人は微かに笑っていた。

「もう一度四神の力を借りようと思う」

サフィラが水晶玉を光らせながら

「本当に叶えたい願いが見つかりましたか」

分かりきっているような口ぶりでそう微笑む。
姫はリリボンの体を示すように胸に手を当てる

「願いを叶えるためにはもっと多くの力がいる。この依代、今までのどの依代よりも心地いい。手離すには惜しいのだ。出来ることならこの依代を我が物にしたいほどに」

闇を眺めているのか彼女の目には輝き一つさえ見えない。
不気味な笑みを浮かべる、リリボンでありながらそうではない人物。サフィラが笑いながら

「最初からそのつもりでしょう?」

図星をつかれニヤリと笑みを浮かべる。

「もう目覚めてから2ヶ月経つ。そろそろ動くとしよう」



全ては燐の願いを叶えるために。愛しい我が妹。早く、触れたい。会いたい。
目が覚めたら一緒に世界を眺めよう。燐が願う“2人っきりの世界”で―――。

つづく.....
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