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第99話 紅イ蝶 
おはこんにちばんにゃー

第3章は、蝶と燐の描写が多くなってくるでしょう。
そして、人によっては不快に思うような描写が入ってると思いますのでそういう方は読むの控えてください。
それにどうあがいても中二病設定なので・・・w

今回は燐と蝶の描写オンリー。
そしてここから燐ちゃんは本気モード。


これは燐が蝶を愛した結果です。愛情は時に狂気に変わることがあります。




異次元世界。美しき姫君2人の寝室。
そこで、燐と蝶はお互いに向き合いながら静かに眠っている。






私は・・・。私は・・・





―――『絶対成功させてみせる。人々と共存できる世界を』

分からない。なぜ、そう思っていたのか、分からない。
けれど・・・。それが私の役目だと思っていた。誰かから叶えてくれと言われているようだった。

だから人間と一緒に暮らす世界を創ろうと模索した。
頼もしい仲間もできた。毎日が楽しかった。
きっと成功できるって。そう思っていた・・・・




なのに・・・。



『妖は俺たちを惑わす・・・化け物だ・・・。俺を騙してとって喰うんだろ・・・!?』
『うちの子に手出したら許さないよ!妖!』
『なんで俺たちはこんな奴らと今まで一緒に居たんだ!気味が悪いぜ・・・・っ!』


・・・・・・なぜ?
なぜ、そんなことを言うの?私が何をしたっていうの・・・?

『お前の仲間はこの私が滅した。もう逃げ場はないぞ!悪しき妖怪よ!』


仲間・・・・。皆、死んだ・・・・。
なんのために、私は今まで・・・・・っ





―――憎い・・・・。

嫌・・・

―――憎い・・・!






寝室。燐姫が必死に「お姉様・・・・!」と呼び続けている。
蝶姫はうなされていたが、突然目を見開く。
そして、しばらく仰向けのまま天井を見つめている。

「・・・・お姉様」

燐の声に反応し、妹の方へ顔を向ける。静かに妹の頬に手を当てる。

「・・・・燐・・・・」
「よかった・・・。うなされてたから心配で・・・」

蝶姫はゆっくり起き上がり、燐と向かい合う。
様子がおかしい姉に違和感を感じた燐。「どうしたの?」と聞くが、すぐに返事は返ってこない。
姉は燐に近づき口付けをする。


顔を赤め、姉との時間を過ごす。
しばらく経った後、口付けを止めまた頬に手を当て微笑む蝶姫。

「また会えて嬉しい・・・燐」

・・・なに、この気持ち・・・っ
お姉様を見てると切なくて愛しく感じる。
鼓動が高鳴る。
息ができないほど、愛しくて・・・壊れてしまいそう・・・



お姉様の手が私の背中から腰へ流れるようになぞられていく
その度に私は声が出ていた
お姉様の魔力に触れているのが気持ちよくて・・・溶けてしまいそうになる

久々すぎて、そう感じるのもあるけど。
今回は明らかに今までとはお姉様から感じる魔力が違いすぎる。
まるで魔力が妖気に感じるほどに・・・

「顔赤めちゃって・・・、そんなに気持ちいいの?それとも私のこと好き?」

だめ、顔が近い・・・っ
息が荒れてきた・・・

「・・・好きよ。お姉様のこと忘れたりしない・・・。愛、してるもの・・・」

お姉様の手が私の輪郭をなぞっていく

「息が荒いわ・・・。落ち着いて・・・」

そう言ってお姉様は私を抱くように優しく微笑んだあと、一緒に横になろうと言っているかのように私とお姉様はお互い向かい合わせになってベッドに横たわっている。

「もしかして・・・私に惚れたの?」

その言葉は私の胸を突きつけた。さらに鼓動が激しさを増していく。
お姉様は私の様子を見て、また優しく微笑んでくれた。
でもなんだろう・・・?
今までと何かが違う。
優しさの中に妖しさが混じったような、そんな微笑み。

「ねぇ、燐。燐は私を愛してくれる?」
「も、もちろんだよ・・・」

答えは一つに決まってるじゃない。愛さないなんて選択肢、私にはない
しばらく私たちは向き合ったままだった
そして静かにお姉様はベッドから起き上がり裸のまま窓辺のほうへ行く。外を見下ろすように
私もつられるかのように起き上がって身体を冷やさないようにシーツを胸辺りまで引っ張る

「なら私も貴女を愛してあげる。燐の気が済むまでいつまでも・・・」

そう言いながら振り返るお姉様に私は惚れた。いや、惚れ直したっていうほうが正しいのかな・・・。だってお姉様の表情にゾクゾクしたんだもの。
その笑みに瞳に唇に惹き付けられる・・・。

「私に惚れるなんて・・・。可愛い子ね、燐は」


私は思わず両手でお姉様を抱くように自分の身体を抱いた
その妖しい笑み・・・
今のお姉様、今までで一番綺麗に見えるの。
腰以上に伸びている黒髪がなびくたびに私の胸は高鳴っていくの。

「フフ・・・可愛い。いっぱい愛してあげる」

そう言いながらまたベッドに横になる。
私も横になってお姉様に寄り添う。お姉様の手は私を優しく包み込む。
私はお姉様の首に胸に唇をあてる。気持ち良さそうな声が聞こえる。
私、こうでもしないと気持ちが収まらない。

お姉様が好き、好き、好き、好き、好き・・・大好き・・・愛してる・・・

「もう、そんなに焦らないで・・・やっとこうしてまた好きなだけ触れ合うことができるんだから」
「・・・うん・・・っ」

好き、好き・・・
お姉様の魔力で溶けてしまいそう・・・

「ねぇ・・・。燐は、どんな世界を見てみたい?」

その言葉に驚いた。
突然聞かれて慌ててしまったけれど私はお姉様の質問に答える

「・・・私はお姉様とこうやって一緒にいられるなら、どんな世界だっていいよ・・・」

嘘じゃない。本当なんだもの

「私もよ。でも私は神が憎くてたまらない。それなのに、この世界を創るために神になることを選んだ。なら、私が本当の神になってこの世界を支配するのも悪くないとおもってるの」

そう言ってるお姉様の目は絶望と欲望が混ざりあったような目をしていた。でもどこか妖しい雰囲気を放っている。
でも私、そんなお姉様が大好きよ・・・

「・・・っ、いっ・・・!」

!!

「お姉様・・・っ!」

一瞬だけど笑った気がした。
その笑みを私は見たかったのに、見れなかった。
お姉様は頭に手を当てて苦しんでいる。息も荒い

「・・・だい、じょう・・・ぶ・・・。自分の力を、制御・・・するのが、難しく・・・て・・・」
「無理しないで・・・」

お姉様の頭を私は優しく撫でた。撫でられてる最中、今までよく見た本当の優しい笑みを浮かべていた。

「・・・お願い・・・。私を、寝かして・・・くれ、る・・・?」
「・・・いいよ・・・。私が気持ちよく眠れるように癒してあげるね・・・」

お姉様の上に乗って首に顔を近づける。

私、いまどんな表情なんだろ。
きっとお姉様を優しい目で見つめているに違いない

無茶しすぎなのは変わってない。これほどの魔力。いくらお姉様でも耐えきれるはずがない・・・


「つか・・・れた・・・」

お姉様はそう言って静かに目を閉じた。

お姉様はいつも無理をして私を助けようと、守ろうとする。
私を暗闇から救ってくれたのもお姉様・・・。

だから、今度は私がお姉様を守って見せる。愛してくれた分まで・・・愛してあげたいから・・
それにお姉様のその姿に私は惚れてしまった。
妖しい笑み、白い肌、綺麗でなびやかな黒髪・・・全部好き・・・とても綺麗―――。






あぁ・・・、私って本当はこんな蝶々なんだ。イカれてる・・・
私たちってイカれてるじゃない。

だってしょうがないじゃない。
私、お姉様のこと世界の誰よりも愛してるんだもの。

そう思っている時、赤い色の翅を持った蝶が1匹。私の手に止まった。



・・・・紅い蝶・・・・。



そうよ、狂い咲く彼岸花のように私は真っ赤な血で染まった紅い蝶になればいい。
紅い悪魔になればいい。
そして、今まで通りに巫女を務めるの・・・

真っ黒に、赤く染まった黒巫女に



お姉様は私のモノ。誰のモノでもない。
私のモノ。


私がお姉様を守らなきゃ・・・。
お姉様をもっともっと強くして2人の世界を創らなきゃ。


人間なんて、私が全て焼き尽くしてやる。
お姉様の嫌なもの、全部私が・・・・





私が・・・・


つづく......
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THEME | GENRE 小説・文学 |
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