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第105話 妖怪ノ謎 
みなさん、長らくお待たせして申し訳ないです;

第105話更新します。
本部では問題が続き、姫は欲しいものを手に入れる。

ちなみに、みんながいる世界は「現世」。姫たちがいる世界は「異界」です。
なのでお互いの時間の進み具合は違います。

・・・ややこしい設定ばっかり作ってごめんね・・・?;


そして、新たに登場人物2人追加。
「鏡汐」は「きょうせき」と読みます




その頃、本部は今までで一番慌ただしかった。
なぜなら――

「どうなってるの・・・?」

目を見開き、驚く学園長の姿。
理由は学園長の目線の先にある

闇霧山の奥深くにある泉が跡形もなく消えたからだ
泉があった場所は、まるで何かが抉りとったように穴が空いていた
学園長は信じられないという表情をする。
その様子をシェスリナ達はただ黙って見ることしかできない。
恐る恐るルインティアがどうしたのか聞いた

「・・・あり得ない・・・っ。誰がこんなこと・・・。あの封印を解いてしまうなんて・・・!」

ルインティアが「封印?」と聞く。すると学園長はやっと落ち着いたようで小さくごめんなさいと呟いた
そして状況を説明する

「・・・500年前、ジェムを浄化するための方法が途絶えてしまったと言ったわね?それは500年前に大きな災害があったからなの」
「封印が解かれてしまった影響で地盤が崩れかけた。その時から人々から“聖なる泉”と慕われていたものは無くなったも同然になった。だから誰も使えないように山の奥深くに封じ込めた。なのに・・・」




異次元。姫達はまだ誰も知らない場所にいた

姉は池のど真ん中に、妹は水の外から見守っていた

「・・・ここに移動させて正解だった」

蝶姫は怪しい笑みを浮かべながら嬉しそうに言った
黒く禍々しい水を片手ですくい上げる。白い肌に黒い水が滴り落ちていく

裸で黒い水に浸かる姉を見て、妹は顔を赤めていた


お姉様嬉しそう・・・
私まで嬉しくなっちゃう・・・

それにしても
まさか泉ごとここに移動させるなんて思ってもいなかった
この部屋、既に恨みやら憎悪やらが渦巻いてる
ホントにこの水、元々浄化能力持ってたのかどうか疑うレベル
でも黒い水かぁ・・・

燐は怪しい笑みを浮かべる

白い肌と合わさってお姉様が普段よりも綺麗に見える。
しばらくはここで力を蓄えるだろうし・・・
疲れた身体を癒してあげよう

「燐」

お姉様に名前を呼ばれてハッと我に帰る
どうしたのか聞いたら、両手を広げて「おいで」と一言返ってくる
私は服を着たままお姉様がいる所までゆっくり歩いていく
近くまで来た時、お姉様に抱かれた。
なんだか、一層に綺麗になったみたいに私の目には写った

「寂しい・・・」

お姉様がいきなりそんなことを口にしたからびっくりした
甘えるような声で私の名前を何度も呼ぶ

耐えきれなくて

「今日はもう休も・・・?」

そんな言葉が出てしまった。
お姉様の顔を覗いたら目が虚ろだった
たぶん黒い水の影響だと思う

この水に長く浸かっていると危険だ・・・

私はお姉様と一緒に寝室まで行った




闇霧山最奥

「・・・これは酷いのう」

闇霧山の“聖なる泉”が抉り取られた場所でこの時代には見かけることが少ない着物を着た女性がいた
髪は白髪。手には扇子。
とてもこの時代の人間とは思えない風貌に口調

「こんなことを好き好んでやる妖怪なぞあやつしかおらぬ気がするが・・・」

しゃがみこんで跡を見ていたが、立ち上がり

「鏡汐。何か見えたか?」

誰かを呼ぶ。
少女がそこにはいた。
髪は白く、瞳は青い。
その少女の手には大きな鏡があった
それを跡にかざしている

『・・・見えた』

と鏡を女性に向けて見せる

すると鏡には青と赤の蝶が無数に舞っている風景が映る。
そのあとに映したのは紫色の蝶の翅を持った女性が一人佇んでいた
だがその顔は見えない

女性は何かを察したようで

「鏡汐、もうよい」

と一言放つ。
女性は改めて抉り取られた跡を見つめる。

しばらく見つめていたが、振り返りゆっくりと歩き出す

『どこ行くの・・・?』

そう聞かれ歩みを止める。
一言だけ口にした

「・・・あやつのいる場所へ」





その頃、混乱に陥っていた本部は落ち着きを取り戻してきたのか、学園長の指示に皆従っていた

「・・・こんなことははじめてだわ・・・。立て続けに問題が発生するなんて・・・」

落ち着いた今は、陽刻楼での出来事と聖なる泉。一つずつ整理していくことになった

「じゃあ、その侵入者2人は“人間”ではない。ということね?」
「はい。戦って確信しました」

テレリが思ったことを伝える。
戦った一人の女性の腕に白い糸が覆われていたのを見て一瞬目を疑ったが、あれはまさしく『蜘蛛の糸』だという。
それを自在に操ることができるのは人間の中にはいないと思ったのだ

「それはたぶん、女郎蜘蛛じゃないかしら」
「女郎蜘蛛?確かにそういう名前の蜘蛛いますけど」
「そっちの蜘蛛じゃなくて妖怪のほう」

そう聞いて、テレリ以外驚く。

「古くから存在している妖怪で、よく美しい女性に化けては男を惑わす・・・って私は教わったけれど、随分違うわね・・・」

そう言われ、皆必死に何が違うのか考える

「蝶の味方をしていることがですか?」
「それもあるけど・・・。人間を嫌っていることかしら」

妖怪は確かに人間を嫌っているが、ここまで一方的に嫌いさらには蝶を守っているような形をとっている蜘蛛は他にはない。
だが、このことから蝶姫のことを考えるには情報が少なすぎる。今日はゆっくり休むようシェスリナ達に言った


その後は何の問題もなく、そのまま夜になった。
シェスリナは相変わらず自身の能力について分からずじまいだった。そして考えるのに疲れたのかそのまま眠ってしまった

つづく.....
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THEME | GENRE 小説・文学 |
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