TOP > *Noir Papillon* > Title - 第112話 猫ノ記憶

2017 081234567891011121314151617181920212223242526272829302017 10



第112話 猫ノ記憶 
おはこんにちヴぁんにゃああああああ

うおおおおおおお今回も長くなってもうたあああああwww
ごめんなさい(´・ω・`)

今回は眠ってしまった後のシェスリナのお話中心です。
彼女の過去をここで公開&急遽設定付け加え。
どうしてsheth部を作ったかの理由が何となく分かるかと思います。

ちなみに父親は早くに他界している設定で、一人暮らししているシェスリナです。
でも、こんなに仲間がいるなら寂しくないよね・w・
それでも寂しい時はあるんだろうけど・・・




―――真っ暗な世界。

シェスリナはゆっくり目を覚ます。

(ここ・・・・どこ・・・?)


辺りを見渡しても真っ暗なだけで誰もいない。
自分はどうなったのか。何も分からない

ここがどこなのか考えていると、一筋の光が差す。
その光を見つける。そこには扉があった。
その扉から光が漏れているようだ

「・・・・扉・・・?」

その扉の前に立つ。そして、ドアノブに手をかける


*
*
*


異世界

シェスリナは変わらず、全身に鎖が巻きつけられており身動きが取れない状況にあった。
彼女は今、静かに眠っている

「・・・・ご苦労様、緋漓。部屋に戻りなさい」

緋漓は返事をして、部屋を出て行こうとする。
その時、彼女は眠っているシェスリナを悲しそうな目で見つめたのだった

緋漓が部屋から出た後。
蝶姫は床に落とした衣服を拾い、服を着る

「部屋に戻ろう。燐」
「うん」

燐は姉の腕にしがみつく。
そして一緒に部屋から出る。部屋を出て、前を見るとルーミアが立っていた

「・・・部屋に戻っていろと、言ったはずだが」
「リナさんは大丈夫なんだろうな」

険しい顔をして、蝶姫を見つめている

「彼女なら無事だ。安心しろ」

それだけ言うと歩きだし、ルーミアの横を通り過ぎる。
燐はずっとルーミアを睨みつけていた






シェスリナが扉を開ける。そこで目にしたものは

「・・・・え?」

綺麗な女性。
ウェーブがかかった長い黒髪。
瞳はブラウンで服は白と黒が入ったワンピース。

そんな女性がシェスリナの目に映った

「―――お母さん・・・・?」




『ママー!』

聞こえてきたのは子供の声
家の扉が開き、ドタバタと駆けてくる足音
それに女性は気づいて駆けてくる方向を見る

『ただいま!』
『おかえり、シェスリナちゃん』

女性は小さな女の子を抱き締める
それを見てシェスリナは

「・・・小さい頃の、私・・・。じゃあこれは私の“記憶”?」


『今日も楽しかった?』
『うん!』
『学校は楽しい?』
『うん、楽しいよ』

女性は悲しい目をして『なら、よかった』と呟いた
小さな女の子は母親の側に長い杖があることに気づいて

『また、何か視たの?』

その問いかけに母親は微笑みを見せて頷いた
けれどどこか悲しげな表情。
女の子は心配して

『私にできることあったら手伝うから・・・言ってね?』

母親の表情は変わらない。けれど『ありがとう』と言ってもう一度抱き締めた



私のママは偉大な予言者だった
いつも何かが「視える」って言ってて、時折ああやって悲しい顔をしていた
何を視たのか聞いても悲しい顔をするだけで教えてはくれなかった

これは私がまだ小学4年生の頃の記憶
この日以降は何事もなかった

でも私が聖生学園に入学して3年経ったときまた同じような顔をした


『ただいま』
『今日はいつもより早いわね、どうしたの?』
『今朝、ママの体調が優れてないような気がしたから早めに帰ってきた』
『・・・私なら大丈夫よ』

ママはいつも心配かけないようにしてた。それはもう私が16歳の頃からなんとなくわかってた

『学園に入ってからシェスリナちゃん、友達たくさん出来たっていつも話してくれるでしょ。ママはそれを聞くだけで嬉しいのよ』
『でも・・・』

ママはこの時も悲しい顔を見せた。

『ママの役に立ちたいの。ママが大好きだから』

ママに気持ちを伝えた時に「ありがとう」って言ってくれた
でもその後

『どうか、迷わないで。その瞬間(トキ)が来ても』

『え?』


そう言ってる時、今までよりも辛そうな顔をしてた。
私はまだこの時言ってくれた言葉が何なのか分からない
ママ、一体何を伝えようとしてたの?


*
*
*


異世界

姫2人は寝室に戻って、ベッドに横になっていた
いつも通りじゃれあっていると
燐が

「あの人間・・・シェスリナに触れてもお姉様何ともなかったけどなんで?」

いきなりそんな話をする
姉はにっこり笑って

「術をかけてたから」
「術?」

姉は鋭い目付きで

「光を抑え込む術。今の彼女は無駄に光を垂れ流している。制御なんてこれっぽっちも出来ない状態。私が触って何も影響がなかったのは予め術を施していたから」
「これからどうするの?あの人間」

そう言われて妖しい笑みを浮かべる

「実験も兼ねて、彼女にはやってもらわなきゃいけないことがある」


*
*
*


月日が経って私はもう18歳になっていた
その日は曇ってて今にも雨が降りだしそうな空模様だった


ママがいきなり「散歩したい」って言い出して。私は一緒に散歩に出掛けた
今まで行ったことがある所、街をぐるっと一周してるような感覚だった

緩やかな水が流れてる川を見つめながら草原の坂で休憩して
ママはその時、もっと辛そうな顔をしてた

『ママ?』
『・・・!なに?』
『また何か視えたの?』
『・・・ちょっと、ね』

目を閉じて辛そうに。
私はそんなママを見てることしか出来なくて悔しかった

『もう日が暮れるわ。そろそろ帰りましょう』

ママがそう言って立って家へ帰ろうと歩を進めた時
私は川の近くで綺麗な蝶々を見つけて
それに惹かれるように追いかけて―――



『駄目!シェスリナ!』




ママの叫び声がして。次の瞬間

何が起こったのか分からなかった。ママが私を庇ったことくらいしか

目を覚ますと、ママが私の上で倒れてて

『ママ?ねぇ、ママ何があっ・・・』

ママを起こそうと思って揺すろうとした時
手に血がついてて―――


『・・・なにこれ?・・・血・・・?』

私は何度もママって叫んだ
そしたら目を開けて

『よかった・・・生きててくれて』

ママは私の頬に手をあててそう言った。手にはいっぱい血がついていて私の頬にママの血がつく。

『・・・あなたは生きなきゃダメだから。未来を救うために・・・。あなたは気づかなきゃいけない、自分に・・・』

私は、ずっと泣いてた。涙が止まらない。次第に雨が降り始める。
空も泣いているような気がした。

ママの手から力が抜けて行く。
目が閉じていく。いやだ、逝かないで・・・私は・・・まだ・・・・

『・・・蝶には・・・気を、つ・・・けて』

ママが息絶えた瞬間、土砂降りの雨になった。私はその中、ずっと大声で泣いていた


それがママの私に言ってくれた最期の言葉だった
守れなかった。私はママ・・・お母さんを守りたくて学園に入ったのに




何かを守る力が欲しい。
大切な人を守れる力が欲しい・・・!



―――「なら、私がその願い」

姫の声・・・!?

―――「叶えてやろう」


次の瞬間、私の目の前には見たくないものが飛び込む
sheth部の皆、本部の人たち、学園の皆を

私が


殺す光景―――



・・・違う。違う!
私はそんな力、求めてない!
誰かを傷つける力なんて私はいらない!!

「ほんまにそうか?」

え?

*
*
*


一瞬で真っ暗な世界から空想みたいな世界に変わった
何が起こったのか分からなかった
でも、私の目の前に誰かがいた


「やっと、会えたな。シェスリナ」


つづく.....
スポンサーサイト

THEME | GENRE 小説・文学 |
*Noir Papillon* | TB : 0 | CM : 0 -

COMMENT LIST



COMMENT



COMMENT FOAM

SECRET
 




TRACKBACK

TRACKBACK URL to this Entry