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第125話 緋ノ鳥 
書き留めていたものをそのまま投稿しようと思ったけど、なんか展開に納得できなかったので少し付け加えたり修正したりしてました。
ほんとならすぐに更新するつもりだったんだけどね。。

やっぱり自分に嘘はつけないってことなのね(´・ω・`)

今回はタイトルの通り、朱巫姉妹の対決がメインです。


さあ、ここまで来たらもうすぐラストスパートってところかな
まあまだまだ時間かかるんだけども;




赤い槍と黒い槍が衝突する音。それは広い空間に十分響き渡る。
雛は必死に両手で構えながら、姉に攻撃を繰り出すがそれを片手で構えている姉にあしらわれている
近接だけで勝てないと分かった雛は、懐から呪いが書かれている呪符を取り出し投げつける。
それは姉の顔面近くまで来ると爆発し、次々に爆発連鎖を起こす。

雛は爆発に巻き込まれないように、少し下がって様子を窺う。
まだ爆発後の煙が消えかけていくとき、突如鎖状に変形した鞭のようなものが飛んできて雛の体を拘束する
強い力で締め付けられ動けない

「雛!!」

壁に貼り付けにされている隴渡の叫ぶ声がする。
力いっぱい床に叩きつけられ、雛の体は横たえる
その間に、姉はゆっくり歩いてくる。ゆっくり・・・・ゆっくり・・・・

コツ・・・・、コツ・・・・と一歩ずつ近づいてくるたびにヒールの音が響く。
そしてそれは目の前までくると止まった

「・・・姫様は私に救いの手を差し伸べてくれた。すべて吐き出して楽になればいいと・・・」

穏やかな安心しきった声で姉が言う。
その声に妹は違和感を感じていた

「私は弱い。巫女を引き継ぎたくない。親友を守れない自分が嫌い。蜜柑や刹那の気持ちが分からなかった自分が嫌い」

妹は必死に拘束から逃れようともがく。
もがこうとした途端、鞭から刃が出て雛の体が血まみれになる

「姫様は力をくれた。この力さえあれば、私は自由になれる。自由に・・・・巫女を継がなくて済む・・・!!」

そう言った姉の目は輝き一つない。誰かに操られているような感覚だった
血まみれになった雛の体全体に念力をかけ更に身体の自由を奪う。
そして前に差し出されたその手がゆっくりと指が折れていく
そのたびに体に激痛が走る

「雛!!もうやめてくれっ!!!」
「・・・・ウルサイ」

姉は叫び続ける隴渡にまで手を出し始める。
それを見て妹は、今までにないくらいの怒り
「ああ゛ああ゛ッあ゛あ」と声を枯らしながら姉の拘束を無理やり解こうと力を込める。
炎を纏い、部屋が徐々に暑くなる

それに姉は戸惑い、念力を発動させていた手を引っ込め腕で防御の態勢を取る
姉はすぐさま、槍を振りかざして風を巻き起こし炎を消す。


ボロボロの体なのに雛はまったく痛みを感じてないのか。平然とその場に立っていた
しばらく姉妹は向き合ったまま見つめ合う

「・・・・姉さんは間違ってる」

雛の言葉を聞いた瞬間、その目はギラつく。

「何ですって?」
「誰だって、弱い部分は持ってる。あたしだって持ってるんだ。姉さんみたいに、投げ出したいときだってもちろんあるよ。でもな・・・・」

雛は悲しそうな顔をしながら、強く拳を握りしめる。

「だからって、逃げていいことなんて何もない!どうして・・・相談してくれなかったんだよっ!!姉さんが辛い思いしてること知ってたのに!!」

その言葉に緋漓は目を見開く。
隠していたつもりだった。辛いけど、妹にいうことでもない。だからと言って親に相談もできない。したところで「何を言ってるんだ」と言われるだけ。友達に相談しても迷惑をかけるだけ・・・・

そう思っていたのに。

「・・・・・雛・・・・」

ドクン

その時、緋漓の身体は小刻みに震え始める。胸が苦しくなり、唸りはじめる。
そして視界は暗くなって、目から光が消えていく。
その異変に雛はすぐに気づいた。

「姉さん!!」

何も言わない実の姉は、雛に攻撃をする。
槍を自由自在に変形し、雛を取り囲むように伸びていく。
取り囲み終わった瞬間、槍から刃を出し妹を閉じ込める。

隴渡は思わず雛の名を呼ぶ。
まるで人形のような緋漓は「終わり」と一言呟く

しかし、先ほどと同様に雛は炎を纏い姉からの拘束から脱する。
だが、その炎は先ほどのような激しいものではなく、静かな炎だった。

突然の出来事に姉は仰け反る。
その時、姉の右目にある蝶の紋章が光っているのを確認する。
それを見て、妹は確信した

「・・・・なるほど。あの姫が姉さんを操ってるのか」

そう呟くと呪符を姉へ投げつけ魔法陣を描く。
それは一瞬で完了し、姉を取り囲むようにして描かれ発動する
電撃がほとばしり、姉が声を上げる

「・・・がっ・・・・あ゛あ゛ぁああああああああ゛ああ!!」
「消えろ!滅っ!!」

そう唱えると姉の右目の文様をピンポイントに狙い撃ち、それを魔力で引きはがす

それは見事に消滅した。
消滅した途端、姉は静かに倒れた
隴渡の拘束も解かれ、こちらに走ってくる

「・・・雛。大丈夫か?」
「うん。心配かけたね」

隴渡が駆け寄ってくる。妹は姉を抱きかかえ俯く

「・・・馬鹿野郎・・・。少しでも頼ってよ・・・」

そういいながら泣いていた。
隴渡はそれを見守っている。しばらく沈黙が続いていたが

「「・・・・ああ゛ああ゛ああ゛あ゛ああ!!!」」

と、遠くから悲痛の叫びが聞こえてきて顔を上げる

「・・・・!あいつらは!?」



****

「・・・・いっ・・・ッ・・・」

頭を押さえる蝶姫に、燐姫は心配し呼びかける

「・・・大丈夫よ、さすがに干渉するのには無理があったか」

押さえながら顔を上げた姫の目からは赤い涙が流れていた

「・・・・!お姉様、血がっ」
「大丈夫。無理矢理精神干渉した代償よ」

妹はそれを聞いて姉の正面に移動すると流れている赤い血をペロっと舐める

「・・・大丈夫なのに」
「私が嫌」

優しく微笑みかける姉。それを見て燐は顔が赤くなる。
そして姫は立ち上がる。

「・・・・どこ行くの?」
「あいつらの死に様を見に・・・・ね」

それを聞いて燐は狂気に満ちた笑みをこぼす

つづく....
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