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第128話 紅イ睛 
今後の展開を考えるうえで、もう一度じっくりプロローグからここまで読み返した結果。
ひとつかふたつか展開を付け加えることにしました。
まだまだ回収できてない伏線多いっちゃ多いんですが・・・。その伏線を少しでも回収したいと思います。

いやー、しかし。なんか書いていくうちに最初に設定していたことがなかったことになったりして途中から展開とか変わりすぎてる気がしますわ;
小説ムズカシイ。




黒い女性が突如ここに現れた。
それを見たシェスリナは目を見開き、ある光景が目に浮かんでいた。

あの時、夕焼けに染まる公園で出会った真っ黒な女性。
その人物が今、目の前にいることが信じられなかった

「・・・・なんで・・・・?なんであなたがここに・・・・?」


蝶姫は黒い女性を見て、戸惑っていた。また身に覚えのない記憶が頭の中に流れ込んでくるからだ。
燐姫は警戒し、刀を抜く。

「・・・・お前、何者?」

燐姫の目がギラつく。
その質問に黒い女性は上を見上げて2人の姉妹姫を見つめた

「何者・・・・とな・・・?燐姫よ、もう妾の姿も忘れてしまったか?」

その発言に燐姫は一層顔が険しくなる。

「女狐ぇ゛ええ゛えええ!!!!」

燐は刀を横に薙ぎ払い黒い炎を女性に放つ。
だが、女性は片手を伸ばしてガードする。燐が放った禍々しい黒い炎は女性には届かなかった

「くそ・・・!!」
「言ったであろう。妾を倒すことはできないと」


そういうと今度は後ろに振り返り、シェスリナを見る。
シェスリナはまだ驚きを隠せず、ずっと棒立ち状態だった

「・・・・あの時以来じゃな?シェスリナ。無事戻ってきて何よりじゃ」
「・・・・え?」
「まだまだ聞きたいことはあるじゃろうが、ここは危険な城。一時撤退するとしようかの」

そういうとシェスリナ、テレリ、血を流したまま気絶しているルインティア、クルセィ、バラージュ。そして黒百合の3人をまとめて白い透き通ったローブらしきもので取り囲むと彼女たちは一瞬のうちにその場から消えた。

そして黒い女性は蝶姫と燐姫にもう一度体を向ける。
まだ、蝶姫は戸惑っていた。先ほどまでの怒りに満ちた顔はもうどこにもなかった

「・・・・また来るぞ。今度はお主たちと戦うことになるやもしれぬがな」

その言葉に燐姫は女性の影目がけて杭を投げ飛ばす。だが、杭が床に突き刺さる寸前で女性の姿もその場から消えた。
舌打ちをする燐姫。
そして様子がおかしい姉に語り掛ける

「お姉様、しっかりして。お姉様!!」

その間も蝶姫の目には“誰かの”記憶が映っていた



一向に空が晴れない現実世界。
そろそろ結界が1時間を経過しようとしている。
学園長と秘書は心配して結界の中に入ろうとするが、そのとき別のところから新たな結界が現れ困惑する2人。
何かがくると身構えていた2人の前に現れたのは、黒い女性が突如現れた

黒い女性の手には白い布が握られており、その中に多数の人影があった。
その布の中には怪我をしている結界の中へ入り込んだ6人とさらわれていたシェスリナ、そして行方不明になっていた緋漓、蜜柑、梔子、刹那の4人の姿があった
無事に地上に降り立つと、黒い女性は2人に対し口を開けた

「まずはこやつらを手当てしてやってはくれぬか。特に男(おのこ)共は危険な状態じゃ」

学園長はそれを聞くと急いで神楽に中にいる職員を呼ぶように言いつける。
次々と怪我人を中へ運んでいく職員たち。

ドタバタとしている中、シェスリナはまだ困惑していた。
何が起こったのかも分からないまま、ただただ黒い女性を見つめていた。



*



「お姉様、しっかりして・・・!」

妹は人間たちが消えたあとも様子がおかしい姉を腕に抱いて必死に呼びかける。
それでも、姉は一向にいつものように戻らない。

妹は怖かった。また自分の存在を忘れてしまうんじゃないかと。
そんなことにはさせないと妹は様子がおかしい姉に、燐は自分の舌を噛んでほぼ無理やり血を飲ませる。

血を飲ませると少し落ち着いたのか妹の名前を呼ぶ。

「お姉様、私はずっと一緒にいるから。大丈夫、お姉様の嫌なモノ邪魔する者全部私が潰してあげるから」

そう言って、妹は姉を強く抱きしめた。
そうしているうちに姉は眠くなったのか、また眠ってしまった。

「強引ですね。妹様らしくありませんわ」

二人がいる後ろに、サフィラがいた。
サフィラの言葉を聞いても燐は返事をしない。
ずっと姉を抱きかかえているまま。

「・・・悔しいわ。人間達には逃げられるし、女狐に邪魔されて・・・!」

燐は歯をギリギリと食いしばる。
今にもこの城を壊してしまう勢いの悔しさと憎しみに満ちた表情をしていた。
だが、何かを思いついたのか表情は次第に不敵な笑みへと変わっていく。

「サフィラ」
「はい、なんでしょう」
「私、イイこと思いついちゃったわ。手伝ってくれる?」

燐は振り向き、サフィラを見つめる。
その瞳はもとの紅い瞳をさらに紅く輝かせる。
それを見てサフィラはにっこりと笑った。

つづく......
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THEME | GENRE 小説・文学 |
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