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第130話 樹里 
だいぶ悩んでました。

樹里さんと衣絽羽の回想シーンを詳しく描こうか、それとも番外編で語ろうか。

でも、いまから番外編なんて作ってる暇がないし。もう2018年になってますしね。


みんな、忘れてると思うけどこの物語書き始めた当時、2011年。物語の舞台の現代編は2018年
つまり、今年ってことなんです;w;
これぞまさに 時代が追いついた


もうこれ書き始めてもうすぐ7年経つとか信じられないワラエナイAHAHAHA・・・・

がんばって終わらせるぞぉおおおお・・・・・(白目)




―――夕焼け。
全てがオレンジ色に染まり、日が沈みかけた頃。

一人の少女は大切なものを坂道で落としてしまい、それを必死に追いかける。
それはやがて公園まで転げ落ちていく。

「待って・・・・!」

息を切らしながら公園まで追いかけていた少女。
その大切なものは、一人の女性の足元まで転がった。
それに気づいて、拾い上げる女性の姿。
その女性は夕焼けのせいもあるのか。セーラー服を着ているが全身真っ黒だった。

「・・・・・あ、あの・・・・・」

話しかけられて、少女を見る。

「これ、お嬢ちゃんの大切なものでしょ」

そう言って大切なものを少女の手のひらにそっと乗せる。

「ありがとう、お姉ちゃん!」
「もう日が暮れるから、お嬢ちゃんはお家に帰りなさい」

女性に促されて少女は「あ!」と声をあげる。
そしてそのままもと来た道に戻ろうとするが、女性が気になるのか立ち止まる。

「・・・・お姉ちゃんはお家に帰らないの?」

少女の質問に対し、女性は微笑みながら答える。

「私はまだ帰れないの」
「なんで?」

少女は首を傾げる。

「・・・・やるべきことが残ってるから」
「??じゃあ、お姉ちゃんはここで何をしてるの?」

そう聞かれ、女性の表情から微笑みは消えてゆき日が海の底へ沈んでいく様を見ながら

「見守ってるの」
「・・・・?なにを?」






「・・・・人の世を」




***

シェスリナは目が覚めた。
また夕焼けの夢を見ていたようだ。だが、前に見た時よりもより鮮明になっている。
そしてシェスリナは確信していた。夢の中に、過去実際会ったことがある。あの黒いセーラー服を着た真っ黒な女性は九尾の妖狐だったのだと。

(やっぱりあの人、歳をとってない。どうして・・・・?九尾の狐だったなんて・・・未だに信じられない。でも・・・・)

そう考えていると、扉をノックする音が聞こえてきたので「はい」と一言声をかける。
扉を開けて部屋に入ってきたのは、あの九尾の妖狐だった。

「調子はどうかと思ってきてみたが、大丈夫なようじゃな」
「・・・・・」

しばらくお互いに何も発しなかった。
2分くらい経った時、シェスリナが口を開けた

「あなたは本当に・・・あの時のお姉さんなの?」

その質問に、衣絽羽は目を丸くさせて驚く。だが、すぐにクスッと笑いだす

「やっと思い出したか。如何にも。あの時・・・夕焼けの公園で少しだけ話をしたであろう?」
「・・・未だに信じられないわ」
「無理もないのう。あれ以来、お主とは顔を合わせてはおらんからな」

すこし、寂しそうな顔で呟く。
シェスリナは不思議だった。なぜ、妖怪が自分と母のこと・・・部活のみんなを助けてくれたのかを。
昨日、話には聞いたもののまだ実感が沸かなかった。

「・・・ねぇ、どうして私を、みんなのこと助けてくれたの?あなたは、妖怪なんでしょう?」

シェスリナの問いに、衣絽羽はしばらく何も言葉を発しなかった。
じっとシェスリナを見つめている。

「教えてはくれないのね・・・」

そうがっがりしていると衣絽羽の口元がクスッと笑う

「・・・確かに、お主の言う通り。妾は妖の身。人とは違う。何をしても妾とお主たちは相容れぬ存在同士。
じゃが、時として妖は人の味方にも敵にもなり得る。妾たち妖は、お主たち“人間”によって生み出された空想に過ぎぬからだ。
蝶姫も燐姫もその一部に過ぎない。」

そう話している衣絽羽の瞳には後悔と悲しみがあった。
とても寂しそうな顔をしている。

「妖にも“人間”同様、『心』を持っている。“妖怪”という存在を創り上げたのは“人間”なのだから」

・・・その言葉、あの姫も言っていた。
妖も人間と同じ存在なんだってこと、知ってほしいのかな

目を閉じながら、寂しそうな声で言う。
その姿に私は何か裏があるんじゃないかとおもった。昨日この人は『蝶姫を倒したいから』と言った。
でも本当にそれだけだろうか。まだ他にも目的はある気がする

「樹里に正体を見破られ、妾の目的に役立つ情報をいくつも貰った。到底、縁などそう簡単に消えることもなかろう」
「・・・それが、私たちを助けてくれた理由・・・ですか・・・」
「そういうことじゃな」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・蝶姫を倒す・・・方法とか、ですか」

私は知りたかった。この人は、一体何が目的なのか。どうしてそんな寂しそうな顔をするのか。
だから、鎌をかけてみることにした

「そうじゃ」

言い切ったその声には迫力がなかった。

「嘘ですよね?」
「・・・・」
「だって、本当に倒す方法を知っているなら。あなたはママの頼みや私のことも気にせずに姫を倒せばいいだけじゃない。
どうしてそれをしなかったの?」

衣絽羽さんは俯き、黙ってしまった。
そう、倒す方法をママから聞いたのならそれをすぐに実行すればいい。なのに
どうして今もここにいて、私を・・・わたしたちのことを心配して、真っ先に姫を倒しにいかないの?
私が操られる前に、すべてが解決する話じゃない。どうして姫のところに行ってそれを実行しないの?

「・・・・さすが、樹里の愛娘じゃ。樹里と同じことを聞かれるとは思いもしなかったのぅ・・・」

ママもやっぱり見抜いてたんだ。そりゃそうだもの、ママは偉大な予言者の一人だったんだから
衣絽羽さんは「ははは」と乾いた声で笑う。その笑い声はとても寂しそうだった


「すまぬが、今はまだ言えん。これは、妾の問題じゃ。巻き込むわけにはいかん」
「・・・もう十分巻き込まれてるんだけど・・・」
「それとはまた別の問題じゃ。・・・・姫と関係していることは認めるが」

衣絽羽さんは顔を上げ、私を見る。その顔は、とても哀しみに満ちていて・・・。
一体、この人に何があったんだろう。私の能力(ちから)を欲しいために私をさらって、洗脳までした今回のこととは別のことって・・・?

それに、どうしてママはこの人に・・・








「おキツネ様、こうして会えたのも何かの縁。ゆっくりお茶でもしながらお話しませんか?」
「お主、何者ぞ」

「・・・わたしは美樹樹里。ただのしがない夢見ですわ」


つづく......
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