FC2ブログ
TOP > スポンサー広告 > Title - 第131話 予言TOP > *Noir Papillon* > Title - 第131話 予言

2018 11123456789101112131415161718192021222324252627282930312019 01



スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


THEME | GENRE |
スポンサー広告

COMMENT LIST

第131話 予言 
迷ってた樹里と衣絽羽の関わり回想シーン。
あんまり詳しく描けなかったけど、更新したいと思います。
特に、シェスリナの精神世界にいた“影”さんのことが詳しく描けなくて申し訳ないのですが・・・w
詳しく描こうとするとそれは

『樹里が“影”に会ってからこれまでの様子』を描かないといけない = まーたお話進まなくなってしまう

ので、やめましたorz

もうね?とりあえず本編終わらせたいんですわ;
終わったら、番外編として衣絽羽視点やら樹里視点やら書きたいなと個人的には思ってますができなくなる可能性もあるのでそこはご了承願う。




美樹樹里。
彼女は、預言者だった。この世に預言者は数多くいる。その中でも彼女の名は世に知れ渡っている程有名で。
彼女が口にする未来の出来事は必ず当たると言われていた。

そんな彼女は、黒い女性に化け人間界に馴染んでいた衣絽羽の正体を一目で見破った。
観念した妖狐は、彼女に言われるままお茶に誘われ。
今はお互い薄暗い夜中の中庭にある白いテーブルに向かい合って座っている。

「・・・・妾と話がしたいなどと・・・、妾の正体を知っていながら物好きなことじゃな」
「あなたは決して悪い方ではない。それに、お礼を言いたかったので」
「お礼?お主に礼を言われるようなことは――」

「娘の大事なモノ、拾ってくださったでしょう?」

その言葉に衣絽羽は少し目を丸くする。
あの時、あの場には衣絽羽と小さい子供しかいなかったはずだ。
そう衣絽羽は思った

「・・・・あの子供は、お主の娘じゃったか」
「ええ、そうです。あれはとても大切なモノ、この世界を救うために失くしてはならなかったものなので。ありがとうございます」
「その口ぶり、まるでこれから先良くないことが起こると知っているように聞こえるが」

衣絽羽は片目を閉じながら、問いかけた。
正体を見破り、その場にいなかったことを知っていて、さらにはこれから先に何が起こるか。
全てを見通すこの女性に対して、警戒をしていた。

「申したでしょう?私は『夢見』。夢を通じて、未来を視ることができるのです」

その言葉に衣絽羽はじっと、女性を見据える。
女性が秘めている力を、妖狐は見抜いていた

「・・・・嘘じゃろう。確かにお主は『夢見』の一人。じゃが、お主の力は夢という事象を大幅に超えておるはずじゃ」

樹里は衣絽羽に的確に言い当てられてしまったのか、少し驚いたように見える。

「さすが、九尾の妖狐さんですね。あなたの言う通り、私は今こうしている間も未来が時折見えてしまいます。見たくないものまで視えてしまうものですから、少し困っているんですけれど」

「人の身でありながらそれほどの魔力なのじゃ。ジェムという宝石だけではその器は持たぬ」

衣絽羽は樹里の首から下げている大きなペンダントを指差しながら言う。
そのペンダントは樹里のジェム。巨大なジェムに秘められたその魔力は、人の身ではとても支えきるのは過酷なことだった
樹里はペンダントをかざしながら

「・・・私の力は年々増すばかりで・・・。それでも私は未来を視ることができる一人の人間です。少しでもこの目で視たことを誰かに伝えることができるなら、私はどんな苦痛にも耐えてみせますわ」

笑顔で語る樹里に、衣絽羽はある人物の面影を重ねていた。

「しかし、私の人生もそう長くはありません。・・・あの子がお嫁に行くまで、長く見守ってあげたいのに」

とても苦しそうな顔をして樹里は俯く。

「・・・お主、未来が分かると言ったな。この先、この世はどうなる」

そう聞かれた樹里は、ゆっくりと目を開ける。
その目は、神秘的な雰囲気を漂わせている。瞳は白く、虚ろな目で言った

「2匹の蝶はこの世に再び舞い降り、世界は混沌に包まれる。光は闇に飲まれ、世界は終わる」

それを聞いた衣絽羽は、「やはりか」と呟き表情が険しくなる

「あなたは、蝶と深い縁がある者。あなたは、失くしたものを取り戻そうとしている」

そう言われた妖狐は、何も言わなかった。
的確に言い当てられたからだ。

「・・・わたしも、近いうちに蝶に殺される運命の身。だから、貴方に頼るしかない。どうか、我が子を、その仲間たちを救ってはくださいませんか」


『殺される』ことを知っているその言葉に、衣絽羽は少し驚いていた。
蝶が人をこれ以上殺めるのを見たくはない。だが、それは衣絽羽の力を以ってしても止めることができない。


「私は何をしても・・・、どの未来を視ても必ず死ぬ運命。全ては蝶の手のひらの上。ですが、あなたは違う。深き縁はまだ切れてはいないのです」

衣絽羽はその言葉を聞いて、少しほっとしたような表情を浮かべた。
そして、樹里に改めて向き直る

「救うと言っても、妾は妖。何もできぬぞ」
「大丈夫です。あの子に、私の中にある“闇”を預けようと思います」





暗い夜。まだまだ小さい娘が寝息を立てて眠っている我が娘の頭を優しく撫でながら。
部屋で樹里は、ある者に話しかけていた。
“それ”は、用件を聞くと答えた

【・・・・そんなことをしたら、お前を守れない】
「お願い、ツェル。この子は、生きなくちゃいけないの。シェスリナのことを助けてあげて」


樹里の側には“悪魔”がいた。
その悪魔は、樹里が死ぬ数日前にシェスリナの中へと移動した。
“影”はずっと樹里の側で娘を、家を見守っていた心優しき悪魔だった。


樹里との約束を果たすために、シェスリナの中に入りずっとシェスリナのことを守ってきた存在なのだ

その“影”は今も、シェスリナの中に根付いている。






『いやだ!逝かないで、ママ・・・。ママぁ・・・・!!』


(ごめんね・・・。まだ・・・生きていたかった・・・。あなたが一人前になるまでずっと・・・見守っていたかったのに・・・

一緒にいられなくて、ごめんなさい。・・・・ツェル、シェスリナをよろしくね・・・・。私の分まで、生きて―――)


樹里は死ぬ寸前まで、我が娘を気にかけていた。


つづく.....
スポンサーサイト

THEME | GENRE 小説・文学 |
*Noir Papillon* | TB : 0 | CM : 0 -

COMMENT LIST



COMMENT



COMMENT FOAM

SECRET
 




TRACKBACK

TRACKBACK URL to this Entry



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。