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第131話 予言 
迷ってた樹里と衣絽羽の関わり回想シーン。
あんまり詳しく描けなかったけど、更新したいと思います。
特に、シェスリナの精神世界にいた“影”さんのことが詳しく描けなくて申し訳ないのですが・・・w
詳しく描こうとするとそれは

『樹里が“影”に会ってからこれまでの様子』を描かないといけない = まーたお話進まなくなってしまう

ので、やめましたorz

もうね?とりあえず本編終わらせたいんですわ;
終わったら、番外編として衣絽羽視点やら樹里視点やら書きたいなと個人的には思ってますができなくなる可能性もあるのでそこはご了承願う。






美樹樹里。
彼女は、預言者だった。この世に預言者は数多くいる。その中でも彼女の名は世に知れ渡っている程有名で。
彼女が口にする未来の出来事は必ず当たると言われていた。

そんな彼女は、黒い女性に化け人間界に馴染んでいた衣絽羽の正体を一目で見破った。
観念した妖狐は、彼女に言われるままお茶に誘われ。
今はお互い薄暗い夜中の中庭にある白いテーブルに向かい合って座っている。

「・・・・妾と話がしたいなどと・・・、妾の正体を知っていながら物好きなことじゃな」
「あなたは決して悪い方ではない。それに、お礼を言いたかったので」
「お礼?お主に礼を言われるようなことは――」

「娘の大事なモノ、拾ってくださったでしょう?」

その言葉に衣絽羽は少し目を丸くする。
あの時、あの場には衣絽羽と小さい子供しかいなかったはずだ。
そう衣絽羽は思った

「・・・・あの子供は、お主の娘じゃったか」
「ええ、そうです。あれはとても大切なモノ、この世界を救うために失くしてはならなかったものなので。ありがとうございます」
「その口ぶり、まるでこれから先良くないことが起こると知っているように聞こえるが」

衣絽羽は片目を閉じながら、問いかけた。
正体を見破り、その場にいなかったことを知っていて、さらにはこれから先に何が起こるか。
全てを見通すこの女性に対して、警戒をしていた。

「申したでしょう?私は『夢見』。夢を通じて、未来を視ることができるのです」

その言葉に衣絽羽はじっと、女性を見据える。
女性が秘めている力を、妖狐は見抜いていた

「・・・・嘘じゃろう。確かにお主は『夢見』の一人。じゃが、お主の力は夢という事象を大幅に超えておるはずじゃ」

樹里は衣絽羽に的確に言い当てられてしまったのか、少し驚いたように見える。

「さすが、九尾の妖狐さんですね。あなたの言う通り、私は今こうしている間も未来が時折見えてしまいます。見たくないものまで視えてしまうものですから、少し困っているんですけれど」

「人の身でありながらそれほどの魔力なのじゃ。ジェムという宝石だけではその器は持たぬ」

衣絽羽は樹里の首から下げている大きなペンダントを指差しながら言う。
そのペンダントは樹里のジェム。巨大なジェムに秘められたその魔力は、人の身ではとても支えきるのは過酷なことだった
樹里はペンダントをかざしながら

「・・・私の力は年々増すばかりで・・・。それでも私は未来を視ることができる一人の人間です。少しでもこの目で視たことを誰かに伝えることができるなら、私はどんな苦痛にも耐えてみせますわ」

笑顔で語る樹里に、衣絽羽はある人物の面影を重ねていた。

「しかし、私の人生もそう長くはありません。・・・あの子がお嫁に行くまで、長く見守ってあげたいのに」

とても苦しそうな顔をして樹里は俯く。

「・・・お主、未来が分かると言ったな。この先、この世はどうなる」

そう聞かれた樹里は、ゆっくりと目を開ける。
その目は、神秘的な雰囲気を漂わせている。瞳は白く、虚ろな目で言った

「2匹の蝶はこの世に再び舞い降り、世界は混沌に包まれる。光は闇に飲まれ、世界は終わる」

それを聞いた衣絽羽は、「やはりか」と呟き表情が険しくなる

「あなたは、蝶と深い縁がある者。あなたは、失くしたものを取り戻そうとしている」

そう言われた妖狐は、何も言わなかった。
的確に言い当てられたからだ。

「・・・わたしも、近いうちに蝶に殺される運命の身。だから、貴方に頼るしかない。どうか、我が子を、その仲間たちを救ってはくださいませんか」


『殺される』ことを知っているその言葉に、衣絽羽は少し驚いていた。
蝶が人をこれ以上殺めるのを見たくはない。だが、それは衣絽羽の力を以ってしても止めることができない。


「私は何をしても・・・、どの未来を視ても必ず死ぬ運命。全ては蝶の手のひらの上。ですが、あなたは違う。深き縁はまだ切れてはいないのです」

衣絽羽はその言葉を聞いて、少しほっとしたような表情を浮かべた。
そして、樹里に改めて向き直る

「救うと言っても、妾は妖。何もできぬぞ」
「大丈夫です。あの子に、私の中にある“闇”を預けようと思います」





暗い夜。まだまだ小さい娘が寝息を立てて眠っている我が娘の頭を優しく撫でながら。
部屋で樹里は、ある者に話しかけていた。
“それ”は、用件を聞くと答えた

【・・・・そんなことをしたら、お前を守れない】
「お願い、ツェル。この子は、生きなくちゃいけないの。シェスリナのことを助けてあげて」


樹里の側には“悪魔”がいた。
その悪魔は、樹里が死ぬ数日前にシェスリナの中へと移動した。
“影”はずっと樹里の側で娘を、家を見守っていた心優しき悪魔だった。


樹里との約束を果たすために、シェスリナの中に入りずっとシェスリナのことを守ってきた存在なのだ

その“影”は今も、シェスリナの中に根付いている。






『いやだ!逝かないで、ママ・・・。ママぁ・・・・!!』


(ごめんね・・・。まだ・・・生きていたかった・・・。あなたが一人前になるまでずっと・・・見守っていたかったのに・・・

一緒にいられなくて、ごめんなさい。・・・・ツェル、シェスリナをよろしくね・・・・。私の分まで、生きて―――)


樹里は死ぬ寸前まで、我が娘を気にかけていた。


つづく.....

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第130話 樹里 
だいぶ悩んでました。

樹里さんと衣絽羽の回想シーンを詳しく描こうか、それとも番外編で語ろうか。

でも、いまから番外編なんて作ってる暇がないし。もう2018年になってますしね。


みんな、忘れてると思うけどこの物語書き始めた当時、2011年。物語の舞台の現代編は2018年
つまり、今年ってことなんです;w;
これぞまさに 時代が追いついた


もうこれ書き始めてもうすぐ7年経つとか信じられないワラエナイAHAHAHA・・・・

がんばって終わらせるぞぉおおおお・・・・・(白目)






―――夕焼け。
全てがオレンジ色に染まり、日が沈みかけた頃。

一人の少女は大切なものを坂道で落としてしまい、それを必死に追いかける。
それはやがて公園まで転げ落ちていく。

「待って・・・・!」

息を切らしながら公園まで追いかけていた少女。
その大切なものは、一人の女性の足元まで転がった。
それに気づいて、拾い上げる女性の姿。
その女性は夕焼けのせいもあるのか。セーラー服を着ているが全身真っ黒だった。

「・・・・・あ、あの・・・・・」

話しかけられて、少女を見る。

「これ、お嬢ちゃんの大切なものでしょ」

そう言って大切なものを少女の手のひらにそっと乗せる。

「ありがとう、お姉ちゃん!」
「もう日が暮れるから、お嬢ちゃんはお家に帰りなさい」

女性に促されて少女は「あ!」と声をあげる。
そしてそのままもと来た道に戻ろうとするが、女性が気になるのか立ち止まる。

「・・・・お姉ちゃんはお家に帰らないの?」

少女の質問に対し、女性は微笑みながら答える。

「私はまだ帰れないの」
「なんで?」

少女は首を傾げる。

「・・・・やるべきことが残ってるから」
「??じゃあ、お姉ちゃんはここで何をしてるの?」

そう聞かれ、女性の表情から微笑みは消えてゆき日が海の底へ沈んでいく様を見ながら

「見守ってるの」
「・・・・?なにを?」






「・・・・人の世を」




***

シェスリナは目が覚めた。
また夕焼けの夢を見ていたようだ。だが、前に見た時よりもより鮮明になっている。
そしてシェスリナは確信していた。夢の中に、過去実際会ったことがある。あの黒いセーラー服を着た真っ黒な女性は九尾の妖狐だったのだと。

(やっぱりあの人、歳をとってない。どうして・・・・?九尾の狐だったなんて・・・未だに信じられない。でも・・・・)

そう考えていると、扉をノックする音が聞こえてきたので「はい」と一言声をかける。
扉を開けて部屋に入ってきたのは、あの九尾の妖狐だった。

「調子はどうかと思ってきてみたが、大丈夫なようじゃな」
「・・・・・」

しばらくお互いに何も発しなかった。
2分くらい経った時、シェスリナが口を開けた

「あなたは本当に・・・あの時のお姉さんなの?」

その質問に、衣絽羽は目を丸くさせて驚く。だが、すぐにクスッと笑いだす

「やっと思い出したか。如何にも。あの時・・・夕焼けの公園で少しだけ話をしたであろう?」
「・・・未だに信じられないわ」
「無理もないのう。あれ以来、お主とは顔を合わせてはおらんからな」

すこし、寂しそうな顔で呟く。
シェスリナは不思議だった。なぜ、妖怪が自分と母のこと・・・部活のみんなを助けてくれたのかを。
昨日、話には聞いたもののまだ実感が沸かなかった。

「・・・ねぇ、どうして私を、みんなのこと助けてくれたの?あなたは、妖怪なんでしょう?」

シェスリナの問いに、衣絽羽はしばらく何も言葉を発しなかった。
じっとシェスリナを見つめている。

「教えてはくれないのね・・・」

そうがっがりしていると衣絽羽の口元がクスッと笑う

「・・・確かに、お主の言う通り。妾は妖の身。人とは違う。何をしても妾とお主たちは相容れぬ存在同士。
じゃが、時として妖は人の味方にも敵にもなり得る。妾たち妖は、お主たち“人間”によって生み出された空想に過ぎぬからだ。
蝶姫も燐姫もその一部に過ぎない。」

そう話している衣絽羽の瞳には後悔と悲しみがあった。
とても寂しそうな顔をしている。

「妖にも“人間”同様、『心』を持っている。“妖怪”という存在を創り上げたのは“人間”なのだから」

・・・その言葉、あの姫も言っていた。
妖も人間と同じ存在なんだってこと、知ってほしいのかな

目を閉じながら、寂しそうな声で言う。
その姿に私は何か裏があるんじゃないかとおもった。昨日この人は『蝶姫を倒したいから』と言った。
でも本当にそれだけだろうか。まだ他にも目的はある気がする

「樹里に正体を見破られ、妾の目的に役立つ情報をいくつも貰った。到底、縁などそう簡単に消えることもなかろう」
「・・・それが、私たちを助けてくれた理由・・・ですか・・・」
「そういうことじゃな」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・蝶姫を倒す・・・方法とか、ですか」

私は知りたかった。この人は、一体何が目的なのか。どうしてそんな寂しそうな顔をするのか。
だから、鎌をかけてみることにした

「そうじゃ」

言い切ったその声には迫力がなかった。

「嘘ですよね?」
「・・・・」
「だって、本当に倒す方法を知っているなら。あなたはママの頼みや私のことも気にせずに姫を倒せばいいだけじゃない。
どうしてそれをしなかったの?」

衣絽羽さんは俯き、黙ってしまった。
そう、倒す方法をママから聞いたのならそれをすぐに実行すればいい。なのに
どうして今もここにいて、私を・・・わたしたちのことを心配して、真っ先に姫を倒しにいかないの?
私が操られる前に、すべてが解決する話じゃない。どうして姫のところに行ってそれを実行しないの?

「・・・・さすが、樹里の愛娘じゃ。樹里と同じことを聞かれるとは思いもしなかったのぅ・・・」

ママもやっぱり見抜いてたんだ。そりゃそうだもの、ママは偉大な予言者の一人だったんだから
衣絽羽さんは「ははは」と乾いた声で笑う。その笑い声はとても寂しそうだった


「すまぬが、今はまだ言えん。これは、妾の問題じゃ。巻き込むわけにはいかん」
「・・・もう十分巻き込まれてるんだけど・・・」
「それとはまた別の問題じゃ。・・・・姫と関係していることは認めるが」

衣絽羽さんは顔を上げ、私を見る。その顔は、とても哀しみに満ちていて・・・。
一体、この人に何があったんだろう。私の能力(ちから)を欲しいために私をさらって、洗脳までした今回のこととは別のことって・・・?

それに、どうしてママはこの人に・・・








「おキツネ様、こうして会えたのも何かの縁。ゆっくりお茶でもしながらお話しませんか?」
「お主、何者ぞ」

「・・・わたしは美樹樹里。ただのしがない夢見ですわ」


つづく......

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第129話 真実 
お久しぶりです。リリボンです。


短く切りたかったのですが、どうしても入れたい描写がありましたので今回長めです。
すみませんm(_ _)m

今回は本部描写のみです。
伏線1つ目回収と言ったところですかね。






本部では怪我人の手当てで忙しかった。
緋漓、刹那、蜜柑、梔子の4人は眠ったまま。精神的なダメージを負っているらしく目覚めるのにはもう少し時間がかかるということだそうだ。


傷が深いshethメンバーは適切な処置のおかげで数時間で目を覚ます。
シェスリナは4人に向かって謝り続ける。
だが、そんな彼女に4人は「リナさんが無事でよかった」と自分達の身よりもシェスリナの心配をしていた。

「皆、ごめんね」
「シェスリナさんは何も悪くありません。悪いのはあなたを操っていたあの姫の方なんですから」
「そうです。たしかに死にかけましたが、貴方がいないとsheth部と呼べませんからね」

シェスリナは「・・・この馬鹿」と小声でつぶやいた。それでもその表情には部員が無事だったことへの嬉しさが混じっていた。


4人が目を覚ましたことを確認すると黒い女性は、治療室に全員来るよう集める。
次第に、治療室に人が集まってくる。


「集まってくれて感謝する。さて、本題に入ろうかの」

「・・・あなたは一体」

シェスリナが疑わしい目で女性を見る。
シェスリナの言葉にクスッと微笑むと

「そうじゃな。まずは妾の事を教えるとしよう」

そういうと、黒い女性の姿が鏡が割れるようにヒビが入り、破片が砕け散っていく。
鏡が割れ切ったとき、そこにいたのは真っ黒な女性ではなく豪華な着物を羽織り、頭には獣の耳があり尻尾が九本生えている姿になった。

その姿は狐が人の姿に化けているようだった。

「妾の名は衣絽羽と申す。よろしゅうな、人の子らよ」

その姿を見て、シェスリナ含むほとんどの者が吃驚していたが学園長だけは冷静だった。

「・・・あなた、九尾の妖狐ですね?」
「如何にも。さすが陰陽師の子孫じゃな」

学園長は車いすに座りながらも深くお辞儀をする

「うちの生徒を救ってくださってありがとうございます。しかし、なぜ貴方がこの子たちを?」
「・・・こやつらはあの蝶に対抗し得る唯一の存在。彼ら失くしてこの世界は救われぬ。妾もこの世界が無くなるのはいただけんのじゃ」
「・・・本当にそれだけでしょうか。私にはまだ何か裏があるように思えます」

九尾の妖狐はその言葉にすこし驚く。

「陰陽師の血は伊達ではないということか。ふむ、これは何を隠しても無意味ということかの」

しばらく沈黙が続く。みんな、妖狐の話をまじまじと聞いている。
シェスリナも珍しく、真剣に聞き入っていた。

「・・・実は、樹里から頼まれておっての。『娘とその仲間たちをどうか救ってほしい』とな」

その言葉にシェスリナと学園長、そして神楽は「え?」と一層驚いていた。
唐突な話に3人は動揺していた。

「なぜ樹里さんを知ってるんです?いえ、それ以前になぜ貴方に」
「・・・彼女は妾を一目で見抜いた。妾としては隠していたつもりだったんじゃがな。

・・・・・話題を振ってきたのは彼女のほうじゃ。我が子の未来、この世の行くつく先。それをどうにかしたいとな」

シェスリナは実の母の話を聞いて、複雑な気持ちだった。
自分の母は未来を視、その通りにならないようにずっと模索していたのだと。
時折悲しそうな、苦しそうな顔をしていたのはこの先に何が起こるか知っていたからだということに今、やっとわかったのだ

「樹里は誰よりもこの世を救おうとしていた。例え、必ず殺される運命だと分かっていてもな」

妖狐の口から語られた事実は、衝撃なものだった。
美樹樹里の死は不幸な事故ではなかったのだ。
それを聞いてシェスリナは涙を流していた。母親を守りたいがために学園に入ったのに、結局予言者だった母に救われていたことに。

「誰が・・・・誰がママを!!」

シェスリナは母親に何があったのか知りたがっていた。その答えがいま分かろうとしている。
我慢しきれずに妖狐に問いかける。

「・・・・知ってどうする。殺した相手を探し出して復讐でもするのか?」
「知りたいの!あの時、ママの身に何が起こったのか!」


妖狐は事実を伝えることに躊躇していたが、隠しても仕方がないとゆっくり口に出す




「・・・・・・・・・・・・お主を操った、あの姫じゃ」

その言葉に、シェスリナは支えていた足に力が入らなくなり、その場に崩れ落ちる。
そして先ほどよりも大量の涙が流れだす。それと同時に体が震えていた。


「姫にとって、樹里は危険な存在じゃった。未来を視る事ができる者、その中でただ一人あやつの陰謀に気づいておったからだ。彼女の死はどう足掻いても避けられんかった」

身体はまだ震えが収まらない。
自分を陥れ、力を得るためだけに。未来を知っている母親を殺し、自分までも利用されかけた。
ただただ、姫が憎い。だが、洗脳されていたことに対する恐怖も感じていた。

shethメンバーたちは震え泣いているシェスリナに寄り添う。テレリは、彼女の手を取り落ち着かせようとしていた

「じゃから、樹里は妾に託した。この世の行く末、シェスリナとその仲間たちのことを」

妖狐は座りこんでいるシェスリナに視線を合わせるようにしゃがみ

「・・・・樹里を救えなかったこと、本当に申し訳ない。すまぬ」

その言葉を聞いて、シェスリナは何も言えずただただ手で顔を覆い泣き続けるだけだった。

「なるほど。話は大体わかりました。それで、貴方の目的は何なのですか?この話をするためだけにこの子たちを救ってくれたわけではないのでしょう?」

学園長からの問いかけに、「ふむ、そうじゃな」と言いながら立ち上がり改めて向き合う。

「妾もお主たちの仲間に加えてくれぬかの?」
「・・・・貴方はかつて傾国の美女だったお方。人間のことはお嫌いだったのではないのですか」
「それは昔の話じゃ。今は人間に恨みなど毛頭ない」

その答えに、学園長は少し困惑したが嘘を言っているようには見えなかった。
九尾の妖狐は話を続ける

「妾もあの姫を倒すつもりでな。お主たちと妾の目的は一致しておる。お主たちとともに行動したほうが得じゃと思うてな」
「利害の一致ですか・・・。いいでしょう、歓迎します。九尾の妖狐さん」

その言葉に神楽は学園長に突っかかるが、「大丈夫」と言って笑顔を見せる。

「感謝する。良ければこやつとも仲良くしてやってくれ」

妖狐の懐から光を纏い、それは人の形を成していく。
大きな鏡を持った白と青が印象的な幼い少女の姿が現れた。

それは現れると自ら「鏡汐」と名乗り、ペコリとお辞儀をする。
こうして、本部に新たな仲間が加わったのだった。



***
その夜。
衣絽羽は一人、夜風を浴びに中庭に出ていた。
しばらく遠くを見つめていたが、あることに気づき人物の名を呼ぶ。

「・・・・ルーミアよ。そこにおるのであろう?」

図星をつかれたルーミアは観念し、姿を現す。

「なぜあの時、現れなかった」

衣絽羽は操られていたシェスリナによってかつての仲間が危険だったのにも関わらずその場に現れなかったことを問いている。
ルーミアは静かに答えた

「・・・・俺は一度みんなを裏切ってる。今更顔を出すなんてとても」
「妾はお主がいつ来るのかと待っておったのじゃがな・・・・。一向に現れる気配がないから妾が手を下したが」

ルーミアは俯き、何も言わない

「もう分かっているじゃろう?姫に使い捨ての駒として利用されていることに」
「・・・・・・・・・・・っ」
「あれはもうお主の知っている想い人ではないぞ」
「・・・・・・・分かってたことだ。リリーさんはもういない・・・・。あの姫に従ってリリーさんを元に戻す方法をずっと考えていたが一向に見つからない。全然ダメだな、俺・・・・」

そう俯いたまま、力なく語るルーミアに対し衣絽羽はこんなことを言うのだった

「・・・・方法なら、ないこともない」

その言葉にルーミアは顔をあげる

「知りたいか?」

つづく....

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陰陽師 
みなさん、おはこんにちヴぁんにゃ・w・ノ
リリボンですよー

最近全然マビにINする気力もなく、別ゲーにハマってしまってます申し訳アリマセン

陰陽師というゲームを御存じでしょうか?
去年の2月23日からサービス開始されたとかなんとか。
まあ、そういうわけで只今1周年記念なうなのですがw

以前から興味はあったものの、グラフィックがキレイすぎるので重そうだなぁ~と勝手に思ってましてプレイもしてなかったんですけど。
最近、やっとPC版が出たと、広告で発見し試しにプレイ

そしたら・・・・ww

SnapCrab_No-0002.png

現在Lv32。

なんとまあ、すっかりハマッテしまいました\(^o^)/
私、東方Project好きということもありまして大の妖怪好きでございます(*ノノ
一番好きな妖怪は玉藻の前(九尾の妖狐)

まじでキツネ好き(*´ω`*)
猫の妖怪はあんまりいないんですよね(´・ω・`)
猫又くらいしか知らない・・・
犬、狐は多いのになんでだw


私こういう和風系の舞台好きです。
って、いうことで陰陽師に浮気なうですごめんなさい><
サブアカまで作って、現在サブアカのほうはLv28。主にマルチ専用アカウント(

というか、これ神ゲーでしょ(
なんでこんなにハマってしまっているのかというと・・・

SnapCrab_No-0000.png

うん、ご覧のとおり。
にゃんこ飼えるからだよ!!!


あと犬も飼えます。
まだうちのアカウントにはこの子1匹なんだけど可愛い・・・(*´ω`*)
クリックするたびにいろんな仕草してくれるし、鳴き声もめっさ可愛いすぎて(*ノノ

あと、逢魔が時というシステムやレイドボスシステムの集結共闘という機能もあります
毎日1回するだけでいっぱい報酬もらえるので楽しい(*´ω`*)

私が魅力を感じたところは『全ての式神は星6まで進化可能』という点。
いろんなゲームやってきた身としては、星4は星4のままランク上がらないというところもある。これだと高ランクのキャラしか使わないとかで無駄になってしまうけど、この陰陽師ではそれが排除されている。
ただ、星6まで進化させようとすると相当な時間かかるのでコツコツやっていくしかないってところは仕方ないかな;

だいたい召喚(ガチャ)からでてくるのは星2。たまに星3が出たり。
一番上のレアリティSSRの式神はなかなか排出されない。召喚できたらラッキー

それでも様々な手段でSSRの式神の欠片を50個集めれば必ず召喚できるのであきらめないことが大事だそうですっ
・・・がんばろ(´・ω・`)


マビはまたやる気でたらか新しい箱きたらINするかもです。




結構このゲームややこしいので、以下は自分用のメモとして書いておきます。


追伸。いろいろ付け足した






☆登場人物
陰陽師という名前のとおり、主人公はかの有名な安倍清明。以前の記憶を失くしており、記憶を取り戻すため手がかりを探し中。

ヒロイン?神楽。この子も記憶がない。出世も素性もすべてが謎に包まれた少女。エピソードを進めていくと明らかに。

ヒロイン2?八百比丘尼(やおびくに)。占い師。SIRENしたことある人なら分かる通り、人魚の肉を食べて不老不死になってしまった女性。
安倍清明が自身を殺めてくれる可能性があるということで運命の君と呼ぶ。『死にたい』という願いがあり心が凍り付いている。

もう一人、源博雅。弓と結界術に長けている貴族の出。5年前にいなくなってしまった妹を探している

この4人をゲーム内で使用可能。ただ、神楽、八百比丘尼、源博雅はエピソードをクリアしないと使えない。



☆陰陽師レベルをあげることによって解放される機能(現在最高レベル60)
エピソードが徐々に開放されていく。が、敵との戦闘が最低でも3回あり、結構強いのですぐにやると詰む
ストーリー楽しみたいだけの人は注意。
現在第15章3戦目クリアできず。いや、大天狗さん硬すぎてまじで倒せない;;

Lv15以上で18時~22時59分まで逢魔が時参加可能。毎日4回タップ(クリック)するだけでスタミナなどの報酬獲得
Lv20以上で迷い猫が庭院に遊びに来ます。名前をつけて引き取り可能。毎日御霊ダンジョンマルチクリアで猫ちゃんが報酬拾ってきてくれる
Lv25以上で協同闘技開放。まだやってないけど(
Lv30以上で地域鬼王、異聞ダンジョン開放。
それ以降はまだ知らない

このゲーム。あんまり陰陽師レベルを上げ過ぎると、敵に勝てなくなってきてしまう場合がある。
特に結界突破はそろそろ勝てなくなってきた。みんな強すぎ笑えない;;
しばらくは御魂集めと覚醒素材集めに専念します・・・。


御魂 : 他のゲームでいう装備品みたいなもの。星3以下は星5~6の御霊の強化素材行き。式神にセットすることで固有効果発動。
御霊(陰陽道) : 各キャラの御霊(動物)。こちらも強化するべし。最高レベルは40

育てるべき式神 : アタッカー、回復役優先。まずは、アタッカーを星5にすることを目標としよう

陰陽寮 : 他のゲームでいうギルド。入っているとお得なことがいっぱい

スタミナ(いくら) : 探索、ダンジョン周回に使うためのエネルギー。周回するならとにかく必要になってくる。

銭貨 : 御魂強化、式神進化、式神強化、商店などに必要なお金。このゲームはとにかく銭貨が必要になってくる。

勾玉 : 結界突破、逢魔が時、鬼王撃破などでもらえる。

霊符 : みすぼらしい霊符、神秘の霊符、現世霊符の3種類がある。いずれも召喚に使われる。


☆式神欠片
集めることで召喚可能。
各ダルマ→25個
N→25個
R→30個
SR→40個
SSR→50個
現在:玉藻の前集め中


☆百鬼夜行
百鬼夜行券を使用して、式神の欠片を集めることができるシステム。
フレンドの同行を設定すると命中率アップなどの恩恵がある。
N~SSRまでの式神が出るが、SSRの式神がでてくる確率は低め。
最初に表示される3体から欲しい式神を1体選択。その式神の欠片を獲得できると2倍獲得できる


☆進化方法
星2には星2の式神2体必要
星3には星3の式神3体必要
星4には星4の式神4体必要
星5には星5の式神5体必要

☆スキルレベル上げ
同じ式神を合成する。または御行ダルマを使う。
御行ダルマは入手が困難なため、星5~6の式神かつSSRの式神に使うのが良し。

☆覚醒
式神を覚醒させるとステータスアップ。ほかにスキル強化、新スキル取得と良いことづくめ。
SSRの式神、アタッカー、回復役は覚醒させるべし。


☆ダルマの種類
招福ダルマ(赤)→レベル上げ用ダルマ。レベルは上げずに食べさせるほうがお得?
大吉ダルマ(青)→レベル上げ用ダルマ。招福ダルマより多く経験値がもらえる。こっちは育ててから使うほうがお得
奉為ダルマ(白)→進化素材用ダルマ。星をあげていかなければ。
御行ダルマ(黒)→スキルレベル上げ用ダルマ。SSRの式神に使うべし


☆御魂について
式神に6個までセットできる。
それぞれの位置の御魂についている基本効果が違う。
壱(攻撃力)、参(防御力)、伍(HP)は固定。
弐、肆、陸はランダムで基本効果がつく。
特に、弐の御魂には基本効果で【素早さ】がある。これがついている御魂をアタッカーにセットし、できれば15まで強化したい。
しかし、体感的に【素早さ】がついている御魂が落ちることが少なく、【追加防御】と【追加攻撃力】がやたら多い;

アタッカーには【攻撃力】、【会心率】、【会心DMG率】、【素早さ】がついている御魂をセットさせたい
回復役、サポート役には【HP増加】、【防御】をセットしたい
御魂は3レベルごとに追加効果がサブオプションにつくので、ぜひとも強化したい。(初心者のうちは強化しなくてもいい)

御魂にもランクがあるが、1~3星の御魂は4~6星の強化素材として使う。
まずは4星から強化していこう。


御魂ダンジョン→日替わりごとに獲得できる御霊が変わる。
覚醒ダンジョン→式神を覚醒させるために必要な素材を集めるためのダンジョン。集めるのが大変。
結界突破→結界突破券を使用してほかの陰陽師の張った結界を攻略する機能。勝利した場合のみ、報酬がもらえる。
券は30枚までしか持てず、溢れた分は無駄になってしまう。スタミナ補充もできるのでやるべき。


~デイリー(陰陽寮に入っていること前提)~
☆逢魔が時
18時~22時59分まで参加可能。
1日4回タップで報酬獲得。集結共闘もここから参加可能。
レア鬼王ボス挑戦は1日1回まで。
鬼王ボス挑戦も一日1回まで。

☆百鬼戦
月曜~木曜の19時~23時59分まで参加可能。
挑戦1回だけでもしとくべき。報酬もらえないため

☆陰界の門
金曜~日曜の19時~20時59分まで挑戦可能。他の寮メンバーと共闘可能。
挑戦は1日1回まで。

☆闘技
毎日12時~14時の間と19時~22時の間に行われる。
リアルタイムで他の陰陽師の方と対戦できるシステム。勝ち負けに関係なく名誉がもらえる。

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第128話 紅イ睛 
今後の展開を考えるうえで、もう一度じっくりプロローグからここまで読み返した結果。
ひとつかふたつか展開を付け加えることにしました。
まだまだ回収できてない伏線多いっちゃ多いんですが・・・。その伏線を少しでも回収したいと思います。

いやー、しかし。なんか書いていくうちに最初に設定していたことがなかったことになったりして途中から展開とか変わりすぎてる気がしますわ;
小説ムズカシイ。






黒い女性が突如ここに現れた。
それを見たシェスリナは目を見開き、ある光景が目に浮かんでいた。

あの時、夕焼けに染まる公園で出会った真っ黒な女性。
その人物が今、目の前にいることが信じられなかった

「・・・・なんで・・・・?なんであなたがここに・・・・?」


蝶姫は黒い女性を見て、戸惑っていた。また身に覚えのない記憶が頭の中に流れ込んでくるからだ。
燐姫は警戒し、刀を抜く。

「・・・・お前、何者?」

燐姫の目がギラつく。
その質問に黒い女性は上を見上げて2人の姉妹姫を見つめた

「何者・・・・とな・・・?燐姫よ、もう妾の姿も忘れてしまったか?」

その発言に燐姫は一層顔が険しくなる。

「女狐ぇ゛ええ゛えええ!!!!」

燐は刀を横に薙ぎ払い黒い炎を女性に放つ。
だが、女性は片手を伸ばしてガードする。燐が放った禍々しい黒い炎は女性には届かなかった

「くそ・・・!!」
「言ったであろう。妾を倒すことはできないと」


そういうと今度は後ろに振り返り、シェスリナを見る。
シェスリナはまだ驚きを隠せず、ずっと棒立ち状態だった

「・・・・あの時以来じゃな?シェスリナ。無事戻ってきて何よりじゃ」
「・・・・え?」
「まだまだ聞きたいことはあるじゃろうが、ここは危険な城。一時撤退するとしようかの」

そういうとシェスリナ、テレリ、血を流したまま気絶しているルインティア、クルセィ、バラージュ。そして黒百合の3人をまとめて白い透き通ったローブらしきもので取り囲むと彼女たちは一瞬のうちにその場から消えた。

そして黒い女性は蝶姫と燐姫にもう一度体を向ける。
まだ、蝶姫は戸惑っていた。先ほどまでの怒りに満ちた顔はもうどこにもなかった

「・・・・また来るぞ。今度はお主たちと戦うことになるやもしれぬがな」

その言葉に燐姫は女性の影目がけて杭を投げ飛ばす。だが、杭が床に突き刺さる寸前で女性の姿もその場から消えた。
舌打ちをする燐姫。
そして様子がおかしい姉に語り掛ける

「お姉様、しっかりして。お姉様!!」

その間も蝶姫の目には“誰かの”記憶が映っていた



一向に空が晴れない現実世界。
そろそろ結界が1時間を経過しようとしている。
学園長と秘書は心配して結界の中に入ろうとするが、そのとき別のところから新たな結界が現れ困惑する2人。
何かがくると身構えていた2人の前に現れたのは、黒い女性が突如現れた

黒い女性の手には白い布が握られており、その中に多数の人影があった。
その布の中には怪我をしている結界の中へ入り込んだ6人とさらわれていたシェスリナ、そして行方不明になっていた緋漓、蜜柑、梔子、刹那の4人の姿があった
無事に地上に降り立つと、黒い女性は2人に対し口を開けた

「まずはこやつらを手当てしてやってはくれぬか。特に男(おのこ)共は危険な状態じゃ」

学園長はそれを聞くと急いで神楽に中にいる職員を呼ぶように言いつける。
次々と怪我人を中へ運んでいく職員たち。

ドタバタとしている中、シェスリナはまだ困惑していた。
何が起こったのかも分からないまま、ただただ黒い女性を見つめていた。



*



「お姉様、しっかりして・・・!」

妹は人間たちが消えたあとも様子がおかしい姉を腕に抱いて必死に呼びかける。
それでも、姉は一向にいつものように戻らない。

妹は怖かった。また自分の存在を忘れてしまうんじゃないかと。
そんなことにはさせないと妹は様子がおかしい姉に、燐は自分の舌を噛んでほぼ無理やり血を飲ませる。

血を飲ませると少し落ち着いたのか妹の名前を呼ぶ。

「お姉様、私はずっと一緒にいるから。大丈夫、お姉様の嫌なモノ邪魔する者全部私が潰してあげるから」

そう言って、妹は姉を強く抱きしめた。
そうしているうちに姉は眠くなったのか、また眠ってしまった。

「強引ですね。妹様らしくありませんわ」

二人がいる後ろに、サフィラがいた。
サフィラの言葉を聞いても燐は返事をしない。
ずっと姉を抱きかかえているまま。

「・・・悔しいわ。人間達には逃げられるし、女狐に邪魔されて・・・!」

燐は歯をギリギリと食いしばる。
今にもこの城を壊してしまう勢いの悔しさと憎しみに満ちた表情をしていた。
だが、何かを思いついたのか表情は次第に不敵な笑みへと変わっていく。

「サフィラ」
「はい、なんでしょう」
「私、イイこと思いついちゃったわ。手伝ってくれる?」

燐は振り向き、サフィラを見つめる。
その瞳はもとの紅い瞳をさらに紅く輝かせる。
それを見てサフィラはにっこりと笑った。

つづく......

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